むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

シタキソウ:舌切草?(名前は草でも見た目は木?)2月5日

2014-02-05 13:55:46 | 植物観察過去ログについて

太くて長い茎?>


シキタソウの葉

植物園で太く長い幹を、高木にまじって葉が見えないくらいまで高くはい登っているつる植物がありました。名札にはシタキソウ(ガガイモ科シタキソウ属)とありました。
ソウがつくからには草本ということのようですが、冬というのに枯れることなく、太くて長く伸びるつるを見ているととても草とは思えません。図鑑では暖地の海岸近くの山林内にはえるつる性の常緑多年草で、葉は対生し長さ6~17㎝の卵形または丸状楕円形、全縁で厚みがあり、古い茎は茶褐色で木質化するとあります。
これが草なのかと、広辞苑をみると、草本=植物のうち地上部が柔軟で木質を為さないものの総称。俗に草と称するもの。木本=木質の茎(木幹}を有する植物。高木と低木とに分かれる。ふつう木(き)と称するもの。とありました。これなら区別は簡単なようですが、植物学的にはいろいろ定義がされてるものの、実際には中間的なものも多く存在し、草本と木本を明瞭に区別することは難しいとあり、個々の分類を決める時、なにを基準に決めているのかわからないのが多く戸惑います。
ここのシキタソウの葉っぱは高木の上になっていて定かには見えませんでしたので、地上に落ちていたのを撮影しました。
牧野図鑑では一名舌切草で和名はそれを省略したものであろう、とありますがそれが何なのかはわかりません。