むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

マサキ:柾・正木(美しい裂開果実) 

2014-02-03 12:11:48 | 植物観察過去ログについて

色彩の少ない冬の道端で葉の緑と鮮やかな対比を見せて目立っているのはマサキ:柾・正木(ニシキギ科ニシキギ属)の橙紅色の果実でした。
日本各地に分布し、海岸近くの暖地に多い常緑低木で、高さは2~3mになります。
葉は対生、まれに互生し、長さ3~8㎝の楕円形で、縁には浅い鋸歯があり、厚い葉質です。
6~7月に咲く花は4数性で、直径約7㎜、黄緑色~緑白色でそれほど目立ちません。
11~2月に淡紫色に熟す果実は果で、直径6~8㎜の球形で4裂します。種子は橙赤色の仮種皮に包まれ、落ちずにぶら下がります。本来4個の種子がはいっているはずですが、栄養などの関係か、4個揃っている果実は少ないようです。
50年前結婚した時の最初の家の生け垣は斑入りのマサキでした。葉がきれいで、芽生えの頃伸びた新枝がいつの間にか誰かに摘み取られていたという事件もありましたが、うどんこ病がひどく、結構手がかかりました。そんなことからか、このごろマサキの生け垣は少なくなっているような気がします。