神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

懸案が無い?

2006年06月27日 | その他
 サラリーマンは転勤の際、前任者が自分で作った引継書を後任者に説明し、双方が捺印するという儀式をやります。で、この引継書を作ろうとしましたが、必ず書かねばならない「懸案事項」が思いつかない。普通にやらねばならない業務は「懸案」とは呼ばず、緊急あるいは非定例的な業務のみ「懸案」と呼ぶのですが、年度がスタートしてそれほど経っていないこの時期は、比較的平穏に推移しているものですから、「懸案」らしいものが思いつかないのです。でも「懸案」がないと、よほど閑だったのかと思われるので、やや面白くない。かといってつまらない事項を書くとこちらのセンスを疑われる。かくして困ったという訳ですが、逆に言えば懸案が無いほど、今までよく仕事をしたんだ、ということで自分を納得させることとしました。その結果えらく短い引継書になりそうです。
 ここまで書いて、これってオフタイムの記事じゃないな、と思いましたが、まあ非常時ですのでご容赦を。

転勤です

2006年06月24日 | その他
 こんど東京方面に転勤になります。辞令一枚でどこにでも行かなければならないのはサラリーマンの宿命ですから、なんとも仕方がありません。
 というわけでなかなかブログの更新をやる余裕がありません。来月からは転居しますので、インターネット環境がどうなるか分かりませんが、できるだけブログは続けたいと思います。とりあえず今日はここまで。

フォーレ ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 Op.89

2006年06月21日 | 音楽
 本日のウォーキングBGM。演奏はユボー、 ヴィア・ノヴァ四重奏団。
 1907年初演。52歳の時ですね。
 フォーレ晩年の室内楽曲群の一曲です。この一連の室内楽曲は音響的には飛び抜けた美しさを持っていると思います。学生の頃にこの曲のLPを買ったのは何故だったのかは憶えていませんが、この音を初めて聴いたときの衝撃だけは記憶にあります。それまで聴いたことのない美しさでした。それを契機に一連のフォーレの曲のレコードを買ったものです。
 今回久し振りに聴いてみて、感心はするものの、感動するのは難しい曲だとあらためて思いました。よほど心に余裕がないと楽しめないような気がします。起承転結がはっきりしてるわけではありませんので、ひたすらその妙なる響きに没入していくしかありません。展開で引き付けるというものではないので、心に何かわだかまりがあるとすぐに気がそれていってしまうところがあります。それにしても美しい響きですね。

モーツァルト ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調

2006年06月20日 | 音楽
 本日のウォーキングBGM。演奏はヘブラー。
 1788年、32歳の作品。モーツァルトにとっては晩年の作です。
 言わずと知れた「ソナチネ・アルバム」に入っている超有名曲です。でもこの曲って、本当に傑作だと思います。これだけ技術的に平易で、音楽的に素晴らしい曲も珍しい。そういう意味ではバッハの「インベンション」クラスの曲ですね。
 どの楽章も素晴らしいのですが、特にモーツァルトの割合苦手な第2楽章が非常に良くまとまっているように思います。大げさでなく、溜息の出るような美しさを持っています。自分で弾いてて陶酔してしまいますね。

寝つきを良くする!

2006年06月19日 | その他
 先日、家族の者が深呼吸をすると良いというのを本で読みました。指先まで一杯になるようにたっぷり息を吸い、口から邪気を吐き出すように空気を出し切る。これを繰り返すのだそうです。やってみましたが、けっこう効果がありました。要は体の力を抜いてリラックスし、余分なことを考えないような状態にすれば寝られますから、自然にそうなる導入の儀式を身につければいいわけです。で、これがその儀式になればいいですね。

犬も歩けば棒に当たる

2006年06月18日 | その他
 今日は久し振りにネットでAnne of Green Gables関係の情報を集めてみましたら、本の表紙を集めたページに当たりました。これだけ並ぶと結構壮観ですね。微妙に表紙の違う版を並べてあるのも興味深いです。特にKilmeny of the Orchardの二つの版の絵の違いはどう見ればいいんでしょうね。衣装とか髪型が変えてあるのは何でだろうかと疑問が湧きます。それと中にはどう見ても中身とイメージの合わないのもあって、こういうのはどういう意図でデザインしているんでしょうね。これじゃ売れんだろと突っ込みたくなります。たまにはヒマに任せてgoogleの導くままに見て回ってると面白いものに出会うものです。

アメリアのアフタヌーンティー翻訳コンテスト-2

2006年06月17日 | 翻訳・英語
 今日からレーティング(応募された訳文の採点)を始めました。始めてすぐ思ったのですが、今回の課題文はたった60ワードですから、これで差をつけるのは相当難しいですね。いつの間にか重箱の隅をつつくような減点法をやっています。でもこんな短い文章でも、優れた訳は読みやすく、拙い訳は読みにくいんですよね。ほんのちょっとしたことなんですが、それが訳者の日本語力の差なんでしょう。

大和ミュージアム

2006年06月16日 | その他
 今日出張のついでに呉の大和ミュージアムを見てきました。戦艦大和の1/10モデルが呼び物ですが、やはり迫力がありますね。小さい頃大和のプラモデルは2、3個作ったことがありますが、せいぜい1/500くらいだったでしょうから全然別物です。
 昔は単純にかっこいいとか思って作ったんだと思いますが、今では当時最新鋭の巨大戦艦を作った日本の技術水準に圧倒されます。こういう、誇りに思える歴史を持つということはありがたいことだと思います。英雄を多数持てる民族は幸いです。
 それと海側に大和波止場といって、大和の実際の大きさが実感できる場所があり、そちらも良かったですね。艦橋から前、しかも左半分だけでしたが、それでも大きさがよく分かりました。でも正直なところ平面上の配置しか分からないせいか、思ったより小さいという印象です。これが大海原に浮かんでいる情景はどうかと思い浮かべてみましたが、いかにもたよりなく、あれだけの艦載機の攻撃を受ければ沈むだろうなとも思いました。

ブルックナー 交響曲第1番

2006年06月14日 | 音楽
 本日のウォーキングBGM。演奏はヨッフム指揮シュターツカペレ・ドレスデン。
 初演が1868年。すでに44歳だったんですね。その後改訂が1891年67歳のときです。
 作曲年代はドボルザークの交響曲第2番と同じ頃で、なんとブラームスの第1番の初演より8年も前のことなんです。今回あらためて聴いてみて、とにかく安心できる音楽だと思いました。何の心配もなく音楽に身を任せていれば良い、といった感じの曲です。くせの無い非常に素直な音楽とも言えます。ですから、聴いた後の印象がさわやかで、もう一回聴いてもいいな、と思わせます。それと、このまま伸びればもっと良い曲を書いてくれそうな期待感も持たせるような感じですね。愚直もここまで徹すれば立派な芸術になるのです。

THE RULE OF FOUR / CALDWELL & THOMASON

2006年06月13日 | 翻訳・英語
 ルネサンス期の古書の謎解きを軸にプリンストン大学の4人の学生の冒険(?)が描かれています。500 Years Ago the First Men Were Murdered to Protect the Secret. という謳い文句につられて八重洲のバーゲンセールで買った本です。で、結論はというと、謎解きの部分は結構面白かったのですが、それ以外ははっきり言っていまいち。プリンストン大学の学生生活といったものに興味のある人にはそれなりに面白いのでしょうが、私には退屈でした。サスペンス部分の筋立ても乱暴だし、恋愛も入れないといけないとばかり、あれもこれも書きすぎで結局どれも不完全燃焼。大体において著者が複数の本は面白くありませんね。というわけで一応ニューヨーク・タイムズのベストセラーなんですが、私はお薦めしません。