神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

ブラームス セレナード

2011年01月26日 | 音楽
第1番、第2番ともに20歳代の作品です。結構面白い曲なんですが、いかんせん「セレナード」はいくら何でもないやろ、と突っ込みたくなるような曲ですね。交響曲みたいでとにかく重い。当初は室内楽的編成で作曲されたようなんで、その時はセレナードだったんでしょうか。別の題名だったらもっと聴かれたかもしれませんね。

英仏百年戦争/佐藤賢一

2011年01月25日 | その他
 これはお薦めですね。この本を読んで初めてこの戦争の実態が分かりました。それとともに英仏という国が形成されていく過程も理解できて、まさに目からうろこでした。
 著者は直木賞作家でもあるせいか、非常に読みやすいのもいいですね。この手の本は歴史の先生方がよく書かれているかと思いますが、ともすれば細部にこだわって、素人にはその勘所が分かりにくい傾向があります。その点この本はよく整理されていて素直に頭に入ってきます。もちろん、それでも登場人物の血縁関係はややこしいですが、巻末に付いている系図を見ればそこそこ理解ができます。
 昔の英国王室はフランス語をしゃべっていたという話はよく聞いてましたが、これを読むとその間の事情がよく分かります。当時の大陸と英国地域の国力の差と、英仏海峡の狭さを考えると、こういう経緯をたどるのは必然的だったのかもしれません。日本はその点、大陸との距離がそこそこであったのは結果として幸いだったのでしょうね。それと日本の皇室はヨーロッパの王室とは全く違うものだということもよく理解できますね。

大人のための「超手抜き」英語勉強法/水野麻子

2011年01月11日 | 翻訳・英語
この著者の本は「語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ」も読みましたが、大変参考になりました。でもやっておられることは全然「手抜き」じゃなくて、これでは一所懸命に英語を勉強するほうが楽じゃないでしょうか。文中に出てくる実例を見ただけで、この方の調査能力と根気にはほとほと感心させられます。仕事なら当たり前と言ってしまえばそれまでですが、一般人はそれほど仕事にのめりこんではいないと正直思います。いずれにしても産業翻訳を志す者はもちろん、およそ外国語習得を志す人は、自分が何のために勉強するのかを考えておくためにも、必ず読んでおくべき本でしょうね。