神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

Labyrinth / Kate Mosse

2011年09月01日 | 翻訳・英語
 聖杯伝説(?)と言えばいいんでしょうか。ともかくそれをめぐって13世紀の南フランスにあるカルカソンヌを舞台にした話と、21世紀の話が並行して進行していきます。話の筋は現代の部分がよく分からないんですが、13世紀の部分は面白かったですね。このアルビジョア十字軍の話は知らなかったので、大変興味深かったです。
 物語としての質はやや疑問です。結論が大したことなくて、かなり荒唐無稽と言わざるを得ないでしょうね。でも、量的には700ページ近くあって大したものです。久しぶりにこんな長いのを読みました。途中頻繁に出てくるフランス語が全く分からないのでやや苦戦しました。とりあえず、中世の部分が面白かったので、その時代に興味のある方は読んでもいいでしょう。それにしても、世界のどの場所の、どの時代をとっても歴史というものはあるもんだなと再認識しました。