神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

やがて消えゆく我が身なら/池田 清彦

2013年01月09日 | その他
構造主義生物学者だそうです。
自分でも書いているように、政治的には典型的団塊左翼とでも言うんでしょうか。
生物学関連の話は面白いですね。ある一面の真実を突いていると思います。でもこの人、政治的なことは言わない方が良いと思いますね。その方が本ももっと売れるでしょう。私より学年で4年上なんですが、内容がはなはだ子供っぽい。
したがって本書は立ち読みか、図書館で拾い読みすれば十分でしょう。

プラトーポイント往復

2012年09月06日 | その他
私の還暦を記念して、先週米国へ旅行しました。
行程はLas Vegas→Antelope Canyon→Horseshoe Bend→Monument Valley→Grand Canyon→Las vegas
というものでしたが、この中でのハイライトはグランド・キャニオンでのプラトーポイント往復ハイキングでした。
これは往復20km、高低差1,000mという体力的に大変きついもので、今行っておかないと二度とできないでしょうから、今回思い切って挑戦したものです。
 朝の6時前から出発し、休憩を含め9時間を要しましたが、十分報われましたね。プラトーポイントに立って周囲を見渡すと、まさにグランドキャニオンの真っただ中に居るという感じがしました。上から見ていただけでは分からない、スケール感を十分に味わえますので、体力に自信のある方にはお勧めですね。
体力に自信のない方でも、South Kaibab TrailのOoh-ahh Pointまでだったら楽ですので、そちらの方をお勧めします。

法事

2011年10月22日 | その他
今日は亡父の十七回忌だったんですが、僧侶の読経の声を聴きながら、自分の子供は自分の死後こんなことをやるんだろうか、と思っていました。これだけ人間の移動が激しくなると、檀家制度の維持も無理ですし、仏教界もよほど考えないと先行きの展望が見えないですね。ネットワークを密にして、地域地域で信徒の分担をするようにして、サービスを提供する形がいいんじゃないでしょうか。

姑獲鳥の夏/京極夏彦

2011年08月27日 | その他
 この手のお話はきらいじゃないんで、以前から読んでみたかったのですが、つい先日古本屋で見かけたので思わず買いました。
 確かに評判になるだけのことはあって面白かったですね。単なる怪奇ものとは違う理屈が魅力でもあり、弱点にもなる面もあります。また、やたらと長いんで、正直途中はしんどかったですね。最後の方では、こりゃ「アクロイド殺人事件」と同じルール違反じゃないかとも思いました。評価は分かれるかも知れませんが、この作家の他の作品も読んでみたくなりましたね。

老いる覚悟/森村誠一

2011年08月06日 | その他
この手の本はつい買ってしまうんですが、はっきり言って面白くありませんでした。
どこがどうというより、全体を通じてこれはという中身はありませんでしたね。やはりこういう特殊な履歴の人たちの話を聞いても仕方ないのかな。でも普通の人生の達人は本なんか書きませんしね。最後は自分で考えるしかないんですけどね。

「赤毛のアン」の人生ノート/熊井明子

2011年07月10日 | その他
久しぶりの投稿です。しばらく前から母の入院、同居開始という生活の変化の中でブログからも遠ざかっていますが、別にやめたわけではありませんので、これからも細々を続けていきます。
で、表題の本ですが、なかなか良かったですね。アンファンの方にはお薦めです。この手の本にはかなり学術的なものと、やたら女の子向けの両極端が多いのですが、これは比較的バランスが取れてます。なにより見方が素直でいいですね。この楽しい物語をやたら心理面で掘り下げたような訳のわからないものも世の中にはありますが、我々は素直に楽しみたいものです。
 読み終えて久しぶりに全巻通読したくなりましたね。いま在庫で抱えてる洋書を早く読み上げて、戻れるのを楽しみにしておきましょう。

定年と読書/鷲田小彌太

2011年03月06日 | その他
 なかなか面白かったですね。ただし前半分くらいまでですけど。後はちょっとくどい。開高健と谷沢栄一にこだわり過ぎです。私も谷沢栄一はいいとは思いますが、一回言ったら分かりますって。それと読書の効用は認めますが、そこまで持ち上げますかね。
 定年後の仕事は過去の蓄積を活かそうとするより、新たな方向を切り開いていく方がよいという考えは、確かにそうだと思いますね。また、句読点の部分も参考になりました。音楽が受動的な芸術というのも半分正しいと思いますが、そんなに単純ではないとも思いますね。

彼女が演じた役―原節子の戦後主演作を見て考える/片岡義男

2011年02月19日 | その他
中公文庫の一冊。先日一泊出張の往復で読みました。
ちょっと読みにくい文体だなとは思いましたが、まあまあでしょうか。
かなり理屈っぽい論旨で、私の趣味ではありませんが、そんな風に見ることもできるんだな、というのが感想です。
ただ、この著者、映画のあらすじをまとめるのは非常に上手ですね。まるで早送りで映画を見ているような気になりました。そこだけでも値打ち(?)があります。
 特に何かが残る本でもありません。一回読めば十分。

英仏百年戦争/佐藤賢一

2011年01月25日 | その他
 これはお薦めですね。この本を読んで初めてこの戦争の実態が分かりました。それとともに英仏という国が形成されていく過程も理解できて、まさに目からうろこでした。
 著者は直木賞作家でもあるせいか、非常に読みやすいのもいいですね。この手の本は歴史の先生方がよく書かれているかと思いますが、ともすれば細部にこだわって、素人にはその勘所が分かりにくい傾向があります。その点この本はよく整理されていて素直に頭に入ってきます。もちろん、それでも登場人物の血縁関係はややこしいですが、巻末に付いている系図を見ればそこそこ理解ができます。
 昔の英国王室はフランス語をしゃべっていたという話はよく聞いてましたが、これを読むとその間の事情がよく分かります。当時の大陸と英国地域の国力の差と、英仏海峡の狭さを考えると、こういう経緯をたどるのは必然的だったのかもしれません。日本はその点、大陸との距離がそこそこであったのは結果として幸いだったのでしょうね。それと日本の皇室はヨーロッパの王室とは全く違うものだということもよく理解できますね。

パソコンとメモリーの相性?

2010年12月12日 | その他
 この夏買ったONKYOのパソコンにIODATAの4Gのメモリーを増設していたのですが、ここ最近になってパソコンがなかなか起動しなくなりました。10回以上トライしてようやく起動するという状態が続いていましたが、これはハードディスクの故障かなと思っていました。そうしているうちに、先日ONKYOのサポートページにこの対応と思われるBIOSの更新プログラムが出されているのに気づきました。早速ダウンロードして更新しましたが、状態は変わりません。試しに増設メモリーを抜くと普通に起動するのに、差し込むと起動しないという状態です。よくこういう場合、相性云々ということが言われますが、これほど非技術的な言葉は無いですよね。まったく理解できません。どちら側に原因があるにせよ、こんな不完全なものでも商品になってお金を取るというのは、パソコンが登場して以来の現象ですね。消費者はいつまで我慢すればいいんでしょうか。