◇ 先生の講話
1.永字八法その①「点画」(側)
今月から永字八法を毎月1法ずつ勉強していく。今月はその第1画「点画」。
- 点とは、「漢字・かなは線と点で出来ている」という場合の「線でないもの」のこと。ただし例えば「虫」の最後の字画は基本的には点だが、長く引く場合は線と言ってもよい。
- 点には八通りの書き方がある。全部覚える必要はないが最低三通りぐらいは書けるようになっておくこと。
- 点の書き方として筆を紙に垂直にして上からトンと落とし止める人が多いが、この書き方では止めたところが滲んでしまい、NG。45度の角度で穂先を紙につけた後少し滑らせてから止めて押さえること。
- 点を跳ねるときは、一旦筆を起こすこと。起こさずにそのまま跳ねると、跳ねたところがお団子のようになり、くぼみができない。(たて画、よこ画の起筆から運筆に移るときと同じ。)
図1 点の基本形 | 図2 ハネのある点 |
◇ 実技指導
- 上の講話の後出席者全員が実際に筆を取って点画を書く練習をした。先生は各自の席を見て回りながら手を取って筆運びの指導をされた。
- そののち、規定課題「中天街黄道」及び各自の随意課題作品について、朱書きによる添削指導が個別に懇切丁寧に行われた。
◇ 作品展用お手本
本年11月に予定している作品展のお手本の一部が先生からそれぞれに渡された。
(出席者9名) (荻野 記)