◇ 先生の講話
- 3月期検定試験について課題と主な注意があった。
●三段~準六段は
半紙に「遊心」の2文字を楷書、行書、草書の三体を書く●六段~準八段は
条幅に「山河四望春」の5文字を楷書、行書の二体で書く。
半紙に「遊心」の2文字を楷書、行書、草書の三体を書くそこで、半紙に書く「遊心」について、白板に1文字ずつ皆が間違い易い「シンニョウ」の書き方、「心」の字の各点画を上の伸ばした延長線が1点に集まる様に意識すること、2文字の上下のバランス、墨付け、カスレ、後処理、など。
条幅に「山河四望春」の5文字を楷書、草書の二体で書く。 - 書道で使う印
●雅印(作者印)
白印と朱印の2種類がある。●遊印(引首印、関防印ともいう)
白印:印の文字を凹型に彫り、白く印字される。
朱印:印の文字を凸型に彫り、朱で印字される。
雅印を押す場所は、作品の最終行の左側(最終行の字とのバランスをとりながら押印)
彫りこむ文字は本文に対して関連のあるような語句にしておくと汎用出来て便利。例えば、「蘭菊」、「求平和」、「福寿海」、「永壽」などはどんな本文にも合う。これを押す場所は作品の右上が望ましい。 - 孔子「論語」第7篇「述而」(じゅつじ)について解説を頂いた。
黙而識之 「黙して之を識(しる)し」 黙っていて心に深く知り。 学而不厭 「学びて厭(いと)わず」 学んであくことがない。 誨人不倦 「人を誨(おし)えて倦(う)まず」 人を教えて怠らない。
◇ 実技指導
講話に引き続き検定試験課題「遊心」の2文字を、各人が共通お手本を参考に楷書、行書、草書で書いた作品を、先生が先の講話を念頭に懇切丁寧な朱書きによる添削指導が行われた。その際各位は自分の作品との関連について注意深く観察を続けた。(出席者8名) (篠原 記)