会員各位の実力、段位の向上に伴いより高度な練習、指導が必要なことから、今年度より従来の第3木曜日の例会に加え、第1木曜日にも例会(希望者のみ)を開催することにしたが、今日はその第2回目。今日は課題作品中心の練習、指導ではなく、個々人の弱点克服の練習、指導が中心。
まず、先生から、この秋に予定している作品展用に向けた作品作成上の留意点について説明が行われた。
● 色紙について
白い方が表(間違いやすいが、金箔等がある方は裏)
色紙の周囲5mm程度を明けて書く。また少々字が滲む方がよい。
色紙全体の中で、余白、墨の濃薄、線の細さ・太さ、かすれ線に留意。
人が読めるように書く。
● 半切について
作品を表装する場合や掲出用に額に入れる場合、その分周囲を空けておかないと半切全体としてのバランスが崩れたり字が隠れたりするので、半切の周囲を少し空けて書く。
半切に1行で大書する場合と、2行に分けて書く場合があるが、2行の場合は縦に折るなどして中央線をしっかり見て書く。半切全体の真ん中に目が行くようにメリハリをつけて書く。
また、半切1作品の中に、同じ字がでてくる場合には、2つを同じ結構、書き方にせず、変化をもたせるとよい。このためにも、一つの字について、複数の書体、書き方を覚えるとよい。
落款も、作品の一部であることを忘れないように。
● 半切の四分の一について
今回の作品展用の作品として、初心者でいきなり半切がむずかしい場合には、半切の四分の一の大きさで作品を書くとよい。3文字以上でまとめる。
以上の講義の後、7月課題作品「靡然成俗懐」、および各自が不得手の運筆を中心に個々に手をとっての指導が行われた。
(出席者 8名)
(谷田貝 記)