日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第76回例会(平成24年4月19日)

2012年05月24日 | 例会報告

 冒頭、指導に先立ち、先生から次の通り講話があった。

○ 勉強のために役立つと思われる書籍として、
(1)日常漢字辞典
   ア、実用字便覧(コスモス社) ¥1200
   イ、用字辞典(実業之日本社) ¥1000
(2)書道辞典
   ア、書道辞典(角川書店、伏見冲敬編) ¥4800
   イ、ポケット書道辞典(楷、行、草。二玄社 )¥1000
(3)漢詩辞典
   ア、新修墨場必携(上、下、日本の3冊。法政大学出版局、山本正一編) 各¥500
   イ、精選漢字墨場必携(日本習字普及協会編) ¥2200
(4)暮らしの書(実用書)
   ア、別冊NHK婦人百科、暮らしの書道(石飛博光、平成3年7月15日発行) ¥900
   イ、美しい実用書(一色白泉、二玄社) ¥1400
自分で本を選び、気に入ったものを学べばよい。

○ 中国では、丸い漢字が多い。明、清の時代になると、ややアンバランスな字になるが、これらは上達した字として評価される。

○ 王義之を学んで、顔眞卿に進むとよい。顔の字は、明治以降、展覧会などでの主流となっている。

○ 「学」「初」「男」などの例をあげて、漢字の成り立ちについての解説があった。

 講話に引き続き、5月の課題「伏 膺 名 儒 接」の作品および各人の随意作品について、先生の懇切な添削指導があり、その指摘にしたがって実習を行った。

(出席者 10名)
(森 記)


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第75回例会(平成24年4月5日)

2012年05月24日 | 例会報告

1.例会の月2回化について

 平成24年4月から、現行の第3木曜日に加え、第1木曜日(5,8月を除く)に例会を開催することとなった。そのうち、2,3月および9,10月については、検定受験者は受験対策としての学習を、非受験者は基本点画の学習を行うこととし、4,6,7月および11,12,1月は、基本点画や課題作品などについて、第3木曜日を補完する学習と先生の指導を実施することとなった。

2.第一木曜日の例会が、初めてスタートした。

 指導に先立って、先生から次の講話があった。

○ 例会の月2回化に伴い、できるだけ、普段教えていないことを伝えたいと思っている。

○ 習字から書道へと進むにあたって、何を勉強すればいいか。

 篆刻について:篆は、昔出来たばかりの字を、どう表現したか。
  金文(石に書いたもの等いろいろあるが、字はわかりにくい)
  甲骨文(天候、豊作予測等の漢字や熟語があり、亀甲や骨にかいている)
  石鼓文(揚子江の川底から引き揚げられたもので、その模写が孔子廟などにみられる)
  泰山刻石(泰山の頂上付近の大石に刻字がある。後世に作られたのではないか、という疑いもある。)
 隷書について:
  曹全碑
  禮器碑
  張遷碑(ごつごつした少し不格好な字)
  孔遷碑(石が崩れ、コピーしにくい。)
 楷書について:
  龍門(最も古い)
  張猛龍碑(すこし後の時代、孔子廟堂などで見られる個性のある書き方)
  鄭道昭
  王義之(王の書は、はねた先が外に向かう美しいかたちで、日本人は、この楷書を見習っている)
  顔眞卿(王と違って、はねた先が内に入る)
  欧陽詢(九成宮)
  虞世南(孔子廟堂)
  チョ遂良(雁塔聖教序、行書が張ったような柔らかい様で、日常使っている字に近く、日本人好みの楷書)
 書道に向かうためには、これらを知り勉強しておくことが、将来に役立つと思う。

○ 「東」は、木に陽が昇る様であり、「西」は、死人を甕に納めて西方に埋めたことからきている等、いくつかの例をあげて、字体の成り立ちについて解説があった。

○ 書に付記する氏名、印について
  ○○書、○○謹書と記して、雅号のある人は、氏名印(朱印)、雅号印(白印)を押印する。雅号のない人は、氏名印(この場合は、白印)を押印する。

講話に引き続き、各人の作品の添削指導、点画について指導実習が行われた。

                           (出席者 7名)
(森 記)


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