日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第52回例会(平成22年3月18日)

2011年06月12日 | 例会報告
1. 先生の講話
「うまく書く」、「美しく書く」を中心に、先生の日頃からの指導理念について、次のとおりお話があった。
 まず「うまく書く」には、個性、美的センスを磨くことが必要、そのためには多くの古典の臨書に努力することが大事。
 「美しく書く」とは、きれいに書くこと、例えば楷書の場合、横画は右上がりに書く、縦画は等間隔に書く、中心線は同じ太さに書く、などだ。
 書の基本として次に心得るべきことは、画数と筆順で、例えば「子」(二画)、「凸」、「凹」(いずれも四画)などの画数は筆順を正しく覚えないと分からない、画数と筆順の関係を意識して書くようにとの注意があった。
 次いで、練習や清書はただ枚数を多く書けばよい、というものではなく、上達するための「努力」が必要、半紙一枚であれ、条幅一枚であれ、作品として仕上げるために神経を集中し、頭をフル回転させ、現時点ではこれしか自分にはできないというところまで自分を追い込んで頑張ることが必要。
 こうした積み重ねが上手になる早道であり、そうした過程を他人は「努力している」と見てくれる。
2. 課題作品の指導
 4月課題作品について、例月どおり個別添削指導が行われた。
 楷書が全員共通の「衛賜不疾病而」、これに加えて各自ごとに示された行書または草書の課題作品について個別添削指導が行われた。
 厳しい叱責が飛ぶ中で、突然教室内に和やかな光景が展開した。
 榎会員が、例会日の翌々日に米寿のお祝いに福井の実父に渡したいとして半紙に「米寿」と「行書」で仕上げた作品を先生に差し出し、添削を申し出た。
 先生は快く添削すると同時にその場で朱書きのお手本を書いて榎会員に渡し、家で練習し仕上げるようアドバイスされた。
3. 例会終了後、墨心書道研究所3月期検定試験受験者に対する個別指導が行われた。
 課題は「圓通」、検定試験は、これを楷書、行書、草書の三体で半紙に書いて提出するシステムで、各受験者が、神妙な面持ちで個別指導を受けた。
(谷田貝 記)

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