映画『ハンサム★スーツ』

監督：英勉、出演：谷原章介、塚地武雅、北川景子、他、の映画『ハンサム★スーツ』を観てきました。


ストーリーは、定食屋「こころ」を営む心優しく、料理の腕も良いのにも関わらず、ブサイクな容姿をしている為に、モテなく、理不尽な事にも巻き込まれてしまう、33歳の大木琢郎(塚地武雅)を主人公に、彼が「洋服の青山」で「ハンサム★スーツ」という着るだけで、ハンサムな容姿になれてしまうスーツを手に入れた事から、起こっていく出来事を非常にコミカルに描いたものです。


多少ベタな所はありますが、ゲラゲラと笑える作品でした。
メッセージも非常に明快で分かり易いです。
また劇中に使われる挿入歌に、80年代から90年代に掛けてのヒット曲を使用している為に「over 30」には痛い青春の日々を思い出し、作品世界に入り易くなっていると思います。
深い事を考えなければ子供から大人まで広い年代で楽しめる作品です。
20年くらい前のアメリカ映画『キャント・バイ・ミー・ラブ』に感動出来る人はこの作品もストライク・ゾーンだと思います。
非常に楽しませて貰った作品でした。

映画『イエスタデイズ』

原作：本多孝好、監督：窪田崇、出演：塚本高史、國村隼、和田聰宏、原田夏希、他、の映画『イエスタデイズ』を観てきました。


ストーリーは、末期ガンで余命幾ばくもなくホスピスに入院している父親・柳田昭彦(國村隼)に、次男の聡史(塚本高史)が電報で呼び出される所から始まります。
聡史は父に反発して３年前に実家を出て一人暮らしをしているのです。
久し振りに父と再会した聡史は、父から妙な頼み事をされます。
「自分には30年前に付き合っていた女性がいて、彼女には自分との間に子供がいる筈だ。遺産分けの事もあるから、彼女の事を探して欲しい」
と。

反発を覚えながらも、渋々父親の頼みを聞き入れる聡史。
やがて、聡史はその「人探し」の中で不思議な体験をしていきます…。


ファンタジックな要素を取り入れながら、今まで誤解していた父の本来の姿を垣間見、やがて息子の父に対する認識の変化をもたらすに至る出来事が、非常に優しいタッチで描かれていた作品でした。
良作でオススメです。

単館系作品になるのではないかと思いますが、全国主要都市をはじめとして割と広く上映されているようで、このタイプの作品としては観易い環境になっています。

親と子の関係を考えさせられるハート・ウォーミング・ムービーと言えると思います。