平成太平記

日常の出来事を書く

韓国石油、サムスン不振①

2015年06月29日 10時14分00秒 | Weblog

韓国石油、サムスン不振①

青空のブログ

2015-06-26

韓国経済の悪化が目立ちます。

先日造船分野の苦戦は考察していますが、

石油化学もかなり悪化してます。

またサムスンも悪化解消に苦戦している。

まず石油化学から見てみましょう。

韓国石油大手のエスオイルは第3四半期の売上を約7454億円、営業赤字39億円と発表。

11億円の純損失で赤字転落。

業績は絶望的です。

ウォン高と石油製品価格と原油価格の差である精製マージンも悪化し売上、利益とも下落。

売上は前年同期比10.6%減少、営業利益は赤字に転落。

売上の80%の石油事業は石油価格急落により1867億ウォンの営業赤字。

石油製品価格が暴落と国際原油価格が同時下落をヘッジできず収益減少したためです。

見通しは悲観論と楽観論があるようですが、

エスオイルは楽観論に立っています。

エスオイルは原油価格が限界生産費用水準まで落ち込み追加下落の可能性は小さいとの見方を示しています。

楽観論では14年のSKイノベーション、エスオイル、現代オイルバンク3社の営業利益は398%増の2兆2300億ウォンを予想。

石油会社が収益性回復のため減産を進め精製マージンが1バレル当たり7.4ドルから7.7ドルまで上昇と予想してます。

悲観論は米国シェールガスとオイルの影響で原油価格の下落が70ドル台まで下がる可能性を指摘してます。

業界関係者は「米国が値段の安いシェールオイルの輸出に全面的に乗り出せば長期的にも原油価格が急騰できるモメンタムが消える」と悲観しています。

2015年の5月現在少なくともオイルの価格はWTIが50ドルを下回っています。

韓国の石油会社が悲観論とした予測値よりさらに悪い状況といえます。

石油化学業界も見通しは不透明です。

LG化学は売上5兆6639億ウォン、営業利益3575億ウォンの第3四半期業績を発表、

1日で2兆ウォンの株式時価総額が消失してます。

市場予想より営業利益が前年同期比30%低調なことから株価が14.2%急落。

14年に200人の人材調整をしたサムスン精密化学も売上が前年同期比9.8%減少。

13年第3四半期には18億ウォンの営業利益を出したが14年は91億ウォンの営業赤字。

中国の大規模投資、競争激化と価格下落に加え需要不振が要因とあります。

不透明な見通しに事業の新主力事業を模索してます。

S K E&Sは米国のシェールガス鉱区の権益を獲得しシェールガス事業に進出を表明してます。

米国のシェールガス鉱区の一部に3億6千万ドルで取得、

韓国の天然ガス年間総輸入量相当の3800万トンを確保しました。

しかし韓国の資源外交は失敗の連続で、ここ10年莫大な投資と損失を繰り返しています。

資源発掘は0か100かです。

手数の少ない韓国は一件当たりが巨額ですが失敗した場合のリスクが大きい。

恐らく十分な成果を上げることは少なくとも短期的には困難でしょう。

次回に続きます。


韓国石油、サムスン不振②

2015年06月29日 10時08分08秒 | Weblog

韓国石油、サムスン不振②

青空のブログ

2015-06-29

前回の続きです。

続いてサムスンを検証します。

14年のサムスン電子第3四半期決算では、

連結での売上高が前年同期比19.7%減の47兆4,473億ウォン(約4兆9100億円)、営業利益が60.1%減の4兆605億ウォン(約4200億円)だったようです。

11年第3四半期以降増益を維持してきたましたが大幅減益に転落。

業績悪化の主因はスマホ事業の不振です。

インターネット・モバイル(IM)部門の営業利益は約1810億円で、過去最高の13年第3四半期の約6940億円に比べ1年で4分の1に減少してます。

IM部門の営業利益が2兆ウォンを下回ったのも11年第2四半期以来3年ぶりです。

スマホ不振は部品メーカーにも波及し、サムスン電子のスマートフォンの販売不振は深刻です。

第3四半期の販売台数は7920 万台で、前年同期(8840万台)に比べ920万台減少。

世界シェアも前年同期の35%から24.7%へと10%以上低下。

同期間に市場上位5位圏の小米、LG電子、華為はシェアを拡大。

特に中国の小米はシェアを前年同期の2.1%から5.6%へと引き上げ、

世界3位のスマホメーカーに躍進してます。

スマホの販売不振は、サムスングループ系列の部品メーカーの業績にも悪影響を与えています。

サムスンSDIは、第3四半期の売上高が1兆8918億ウォン(約1960億円)、営業利益が262億ウォン(約27億円)でした。

第一毛織の素材事業部門を合併したことを考慮し、

前年同期の業績と比較すると売上高は6.8%減、営業利益は71.1%減となります。

これはサムスンのスマホとタブレット端末の販売が不振となり小型バッテリーの売り上げが減少したためのようです。

サムスンのスマホにカメラモジュールを納入するサムスン電機の業績も不振、

売上高が18.7%減の1兆7217億ウォン (約1780億円)、営業損益は691億ウォン(約72億円)の赤字に転落してます。

部品の供給量と供給単価が低下したことが原因です。

サムスンは中国のスマホメーカーとの低価格競争が激化しており、

従来のような数量や単価を維持できなくなっています。

サムスンは最早韓国の最大メーカーで人員も高級人材が揃い数も多い。

一人当たりの人件費は1千万円を超えるため、低価格競争への対応力がないのです。

人件費で勝る中国メーカーに食い荒らされつつある。

サムスンだけでなくシンクタンクの産業研究院は、

中国の大規模投資と技術革新によって18年に韓国は自動車、半導体を除くスマホ、液晶パネルなど韓国の主力輸出品目の大半

ほぼ全て中国に追い付かれると分析しています。

9つの主力産業の内、8業種では韓国の最大のライバル国・地域が中国に変わると予想。

具体的に18年までに通信機器(スマホなど)、

液晶パネル、石油化学、造船の4業種で韓国は中国に追い付かれるか追い越されると予測しています。

鉄鋼、繊維・衣類では韓国がさらに劣勢となり、一般機械、半導体では中国との競争が激化。

韓国が競争力を維持できるのは自動車のみと予想されています。

実際、IT分野で中国の追い上げがかなり激しいのです。

スマホと液晶パネルで現在は韓国が世界首位だが、2-3年以内に中国に追い付かれつつあります。

既に中国市場では中国メーカーがサムスン等をシェアで抜きました。

しかし最大のライバル国である中国と韓国は既にFTAを締結してしまいました。

しかもかなり中国が有利な内容です。

今後自由貿易による輸出攻勢により韓国は地盤を崩され続けると予見されます。

本来中国からの攻勢に対し体力を蓄積し備えなければならない時、

準備が整う前に業績悪化に陥ってしまいました。

韓国の主力産業は厳しい競争環境にあることが分かりました。

 


朴大統領、怒りの拒否権行使で韓国国会“大混乱” 室谷氏「末期的お家騒動」

2015年06月29日 09時40分43秒 | Weblog

朴大統領、怒りの拒否権行使で韓国国会“大混乱” 室谷氏「末期的お家騒動」

ZAKZAK夕刊フジ

2015.06.28

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、また逆上した。

与党・セヌリ党が野党と合意した「改正国会法」の内容が気に入らず、就任後初めて拒否権を行使したのだ。

ただ、中東呼吸器症候群(MERS)対策の不手際から支持率が30%を割り込んだ朴氏の主張に同調する向きは与党内にも少なく、求心力の低下を改めて印象づけている。

「国会は政府批判を繰り返すだけだ」

「与野党の党利党略によってナンセンスなことになっている!」

朴氏は25日の閣議で、何と12分間にわたって国会批判を繰り広げた。

改正国会法は、政府施行令に国会が修正を求める権限を強化した内容だ。

韓国メディアに「大統領就任後で最も強い口調だった」と報じられるほど激高した朴氏だが、

一体何がカンにさわったのか。

夕刊フジで「新悪韓論」を連載するジャーナリストの室谷克実氏は「朴氏としては

『改正国会法は与野党の妥協の産物』との言い分のようだ。

『野党に譲歩した結果、政府の立法権が損ねられた』として、与党への不満をぶちまけている。

末期的なお家騒動というほかない」と解説する。

朴氏が、与党の国会運営を批判したことを受け、

朴氏に近い議員は党執行部へ矛先を向けているが、その動きは広がりを欠いているようだ。

26日の中央日報(日本語電子版)によると、セヌリ党の親朴派は、院内代表(国対委員長)の辞任を議員総会で要求したが、

発言者40人のうち、

院内代表の責任論を取り上げた議員は7~8人にとどまったという。

「朴氏の影響力の低さが示された」(前出・室谷氏)というわけだ。

一方、最大野党の新政治民主連合は、朴氏による拒否権行使を「自らの無能の責任を国会に負わせようとしている」と批判し、MERS対策の関連法を除く審議の拒否を宣言。国会が長期空転する懸念が出ている。

室谷氏は「韓国では来年4月に国会議員選挙が控えている。

朴政権の支持率が低迷するなか、与党内でも『私は朴氏と対立している』というポーズを取ろうとする議員はさらに増えるだろう。

朴氏の影響力低下は加速する」と分析している。