卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年二月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。
全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。
歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる-という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。
≪陰湿な運動≫
高橋史朗・明星大教授(教育学)の話「国旗国歌法の制定後、正面から抵抗できなくなった人たちが陰湿な形で展開する屈折した抵抗運動だろう。表向き唱和しつつ心は正反対。面従腹背だ。国会審議中の教基法改正論議で、教員は崇高な使命を自覚することが与野党双方から提案されている。この歌が歌われる教育現場では、論議の趣旨と全く反する教育が行われる恐れすらある」
◇
■「君が代」の替え歌 歌詞と訳
【詞】
Kiss me, girl, your old one.
Till you’re near, it is years till you’re near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told, now retained,for, cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.
【訳】
私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。
おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。
死者たちの声を知ってくれるのかい。
すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。
だって、そうだよね。冷たい洞窟(どうくつ)は知っているんだからね。
お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。
(産経新聞) - 5月29日
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6c3b9018819c56b3af1c4717513c0b89
---------------------------------------
[JCJ] ふらっしゅ 1079 号から
◎◎◎◎┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓◎◎◎◎
┃Y・記・者・の・「・ニ・ュ・ー・ス・の・検・証・」┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
□■産経新聞が「君が代」替え歌流布を指摘 その論調への疑問
26日、東京都教育庁が今年の入学式の「君が代」斉唱時に起立しなかったとして、
都立高校の教職員5人を減給などの懲戒処分にした。毎日新聞は、「03年10月に
日の丸掲揚や君が代の起立斉唱の徹底を求めて同庁が通達を出して以来、処分を受け
た教職員は今回も含めて延べ345人に上り、これほどの処分数は他の自治体では例
がない」と指摘している。
その「君が代」に関連して産経新聞が、替え歌についての記事を書いている。
産経新聞 「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
2006年 5月29日 (月) 03:17
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20060529/m20060529000.html
<卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネッ
ト上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにし
た内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが
特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や
国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっている
ようだ。>
という内容。「卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか」(産経新聞)との書
き出しから想像できるが、替え歌は「皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容」(同)
でありと指摘する。さらにその替え歌について解説したホームページについて、
<「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった>
と同記事は「告発」している。
替え歌「kiss me」にメロディがつく一つのきっかけとなったのは、
2000年3月に開かれた「まつろわない言葉たちの祭り」(パンセホール)だった
という。この集会は、「国旗・国歌」法以降の大学はじめ公立の小・中・高校におけ
る「国歌斉唱」強制の蔓延という深刻な事態を、「ひのきみ」にまつろわない様々な
言葉たちが出会う「場」としての「祭り」をもつことで問い直そうという主旨で開催
された。
先日の小泉首相の教育基本法改定に関する「強制しない」との国会答弁の主旨とも
異なるスタンスのようなので、上記の産経の「告発記事」がどのような効果を発揮す
るのかは不明だが、替え歌「kiss me」のサイトと、「まつろわない言葉たち
の祭り」のサイトをお知らせしておくことにする。
「kiss me」
http://www1.jca.apc.org/anti-hinokimi/kissme/
まつろわない言葉たちの祭り
http://www1.jca.apc.org/anti-hinokimi/archive/matsuri/index.html
入学式の「君が代」斉唱と起立が話題になる時期ということで、編集部に「替え歌」
に関係する原稿が2本届いたので、ご紹介しよう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ぼくらが大きくなったら、国歌も国旗もかえよう」
「いるの? 国歌とか国旗とか」
・(麻太郎)
ぼくのうちは両親が創価学会員です。ずいぶん前に戦争に反対する平和思想に共鳴
して入信しました。信仰もだいじだと思い至ったそうです。最近はちょっと困った顔
をしています。母は迷っていますが、父の支持政党はもう公明党ではないようです。
ずっとまえ、ぼくが小学生のころ、学校の式典で「君が代」をうたうのだから、家
でちゃんと練習してくるように先生にいわれました。ぼくはうたいたくありませんで
した。母に相談しました。
「ぼく、どうしたらいいの? 日本は戦争反対なんでしょ。憲法で戦争は二度としな
いって誓ったんでしょ?」
歌詞の出ている頁をひらいて泣きべそをかいているぼくをみて、母は近くに寄って
きました。ぼくの目の前にしゃがんで、Tシャツのひじのところを固くにぎってこう
いいました。
「きみはきみでしょ。ほかのだれでもない、きみでしょ。憲法にちゃんと書いてある。
一番えらいのは国民だって」
そしてつづけました。
むかしは国民はえらいひとの道具で、戦争にいかされて、まっさきに死んでいった
の。いまはちがう。だったら「君が代」というのは、きみのことだよ、きみのともだ
ちのことだよ、好きも嫌いもなく、きみの同級生みんなのことだよ。いやだったら泣
いてないで、それをどう乗り越えるか考えてみるしかないよ。自分が乗り越えたらそ
れでいいっていうんじゃなくて、どうやったらあとの小さい子たちに同じ思いをさせ
ないですむか考えてみようよ。そしたら、いい案がうかぶんじゃないかな―。
なんだか母も、このことでいろいろと困ったことをかかえているようでした。
「むかしから日本は、権力者がいて殺し合いばかりやってきた。そのなれのはてに世
界の戦争にはいっていっちゃって、ほんとうにひどいめにあいました。それくらいの
ことは授業でならったでしょ」
「授業じゃなくて、自分で本で読んだ。戦争行ってえらい人にいじめられて、その上
殺されるなんてやだもん」
「そうよね。だからひどい戦争のあとにいまの憲法ができたのよ。戦争をやるような
権力者はもう二度とつくりませんて、そういうふうに約束しているのよ、わかる?
みんなが主人公の世の中にしようってね。変な人が出てきても、みんなが反対すれば
そういう人をやめさせることができるようになっているのよ、いまの仕組みは」
「おかあさん何にもわかってないんだね。ぼくら学校でひどいめにあってるんだよ」
「そうよね。でもね、おかしな先生もいるのかもしれないけど、ほんとうにおかしい
かどうかはようくお話を聞いてみないとわからないものよ。上からちゃんとやらない
とクビだぞっておどされて、しかたなく仕事だからってやっている校長先生もいるみ
たいよ。いつかかならず変わるときがくるって、しんぼうして、心の中で先生や子ど
もたちにあやまりながら国旗だの国歌だのやっているって」
「それって、うちの校長先生のこと?」
「あんまりいいたくないけど、そうよ。このあいだ話したらそういってた。いいふら
しちゃだめよ」
「たしかにね、校長先生気が弱そうだから。じゃ、ぼく口だけパクパクして、うたわ
なくてもいいかな?」
「それじゃまともな先生たちがこまるときもあるわね、ばれたときに」
「じゃ、どうすればいい?」
「自分が大人になったら、どうしたい? そういう思いを子どもたちにさせることは
いいこと、悪いこと?」
「わからない。でも、いいことじゃないよ」
「じゃあ、自分が大人になって、もし先生になったらどうするの?」
「ぼくはぜったいにそんなのいやだな。ぼくは自分のいまの気持ちを絶対忘れないん
だ。子どもの気持ちを忘れない大人になる」
「それって、もしかして親に対するイヤミもはいってるわけ?」
「別に、そういう意味じゃないけど…」
「それならいいじゃない。堂々とうたいなさいよ。君が代とは、ぼくたちの世だって、
一番うまいとほめられるくらいに上手にうたえば?」
「だけど、あんまり好きな曲じゃないし、それってごまかすことでしょ? いやだな。
詞だけでもなんか別のかえうたつくる方法ないのかね」
「憲法できめたこととちがうことを学校でやっているのは大人のほう。小学生にそん
な体験をさせているのも大人。自分がうたいたい人だけうたえばいい。それを先生や
子どもたちにうたえとおどしてるようなものなんだから、きみが大きくなったら変え
ればいい。そうやって自分で心にきめてるんなら、それはごまかしじゃないよ。校長
先生もごたごたするのがこまるんだよ。あの先生、ちょっと根性ないじゃない。ああ
いう弱い人もいるんだよ。そういうのが多すぎるけどね」
母は、そういいながらごめんねと、小さく言いました。人を悪く言いたくないし、
そんなところへ子どもをやる親の気持ちをわかってほしい、と。
「大きくって、いつ? 中学生?」
ぼくは、自分がいやだってことを、いつならいっていいのかわかりませんでした。
「中学じゃまだ早いわね、義務教育だから。わかるでしょ義務教育の意味くらい」
「うんわかる。じゃ高校?」
「んー、高校や大学ならもう義務教育じゃないからね。自分で勉強しに行くんだから。
自分が小さなときにくやしいと思ったことを忘れないでいられれば、みんなと力を合
わせて変えようと思えば少しは変えられるかもね。そのときのきみの信用と実力しだ
いってとこかな」
「かっこいいね、できたら」
「あんた、かっこいいからやるなんてのはだめよ。役者じゃないんだから。みんなが
いやだな、困ったなってことを変えるのに、自分が尊敬されたいからとかちやほやさ
れたいからなんていってちゃだめ。そういう人にはそういうことをやる資格はありま
せん。一人だけになってもなにかをやり通す勇気は大事だけど、みんなの力をあわせ
られなければ、世の中を変えることはできないのよ。きみの、ただのわがままでおわ
っちゃう。そこをまちがえないようにしてもらわないと」
「わかった。じゃあぼく、ぼくたちの世のことだと思って一生懸命うたうよ。なんだ
かわざとらしくて暗くて好きじゃないけどさ」
「好きじゃない歌をうたわせられるいやな経験を忘れないことね。うたっていても戦
争はぜったいだめだっておもいつづければいいし、おかしなことを子どもに押し付け
る大人には自分はぜったいにならないっておもいつづければいい。小学生のきみに、
こんな世間をごまかして生きるようなことをほんとは教えたくないけど、ほんと、い
やな世の中になったもんだわね」
「ありがとうおかあさん。ぼくすっきりした。大人もいろいろたいへんなんだね。ぼ
くらが大きくなったら、国歌も国旗もかえようかな。もちろんみんなでさ、意見出し
合って、考えて、投票して」
「いるの? 国歌とか国旗とか」
「あってもいいんじゃない、そういうのをほしがるやつもいるよ。ぼくらの友だちの
なかにも、きっとそうなりそうな子もいる。だからちがうのにかえればいいんだよ。
戦争中につかってたやつじゃなくて、もっとかっこいいものにさ。どんな曲がいいか
なあ。あしたみんなで考えよっと」
「おかあさんは、なくてもいいと思うけどな。なんで校旗や校歌じゃだめなのさ」
「子どもには子どもなりに、いろいろつきあいってもんがあるんですって。じゃ、み
んなと遊ぶ約束してるから、行ってきまーす。あ、おかあさんもいつまでも沈んでちゃ
だめだよ。ぼくはもうだいじょうぶだからさ」
あのころにはまだ、「Kiss Me」なんて英語学習にもつながるシャレた替え
歌は存在しなかった。ぼくらのクラスでは、「君」とうたうときにたがいに小さく指
をさしあって、たがいを讃えあうやり方が密かに、ほぼ全員に広がった。
替え歌「Kiss Me」をさして、「ああいう歌はけしからん」なんて大真面目
にいってる人たちは、まだ「君が代」が、「自分たちの世」に変わったことを認めら
れないでいるのだろう。たくさんのものを背負って生きているから、人の意識という
ものはそう簡単に変わるものではないのかもしれない。でもミクロのレベルでは、毎
日、少しずつ少しずつ変わっていく。羅針盤さえしっかりしていれば、きのうよりきょ
う、きょうよりあすへと変えていくことができるはずだ。
象徴天皇制の時代に「君が代」を昔の意味でうたわせようとする人たちは、きっと
また新たな権力者のために天皇家をかつぎだして、人の支配に利用しようとでも考え
ているのだろう。大きな戦争でなくした命、流した血と涙のかわりに勝ち取り手にし
た平和憲法が、ほんとうにその力を発揮するには、一人ひとりが心の中の「内なる天
皇制」を卒業して、一人ひとりの命が輝きだす時代をどうやって展望するのか、そこ
から考えはじめねばならないのかもしれない。(談)
************************************
「日の丸・君が代」強制反対!予防訴訟をすすめる会の事務局の金信明です。
本日の情報とお願いです。
1.産経新聞が「日の丸・君が代」についてまたまた攻撃をしています。本日(29
日朝刊)、1面トップで「『君が代』替え歌流布」という見出しで例によって汚い攻
撃をしています。新聞の使命である「事実」を報道することなく「事実」に基づかな
い報道で、「日の丸・君が代」強制に反対する教員は「とんでもない」教員であると
いう印象を読者に与えようという記事です。「つくる会」教科書の「高橋史朗」(今
度東京都の男女平等参画委員)も「陰湿な運動」と攻撃しています。
以下、「産経新聞」のサイトをクリックして記事をご覧下さい。
「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000000-san-soci
2.本日、R高校Kさん(前任校卒業式に来賓で出席し不起立)、Y高校Iさん他2
名(「HRでの「内心の自由」説明の「疑い」)に対する2回目の都教委の「事情聴
取」が行われました。この「事情聴取」は都教委の「事実認定」の為の「証拠固め」
のものです。2人とも弁護士立会を要求したり、または「答えられない」で押し通し
頑張りました。
さて、今週裁判が2つあります。「教育基本法」国会審議が続く重大な情勢の中、
堂々と裁判を勝ち抜く為、東京の仲間は奮闘しています。全国の仲間の変わらぬご支
援をお願いいたします。
1.明日(30日)、板橋高校藤田事件の東京地裁の判決があります。10.23通
達関連で初めての報道関係も注目している判決です。負けるわけには行きません。是
非傍聴に駆け付けて下さい!9時30分集合、10時開廷、東京地裁104号です。
抽選に漏れても地裁前でお待ち下さい。報告集会もあります。
2.明後日(31日)、「君が代」解雇裁判第12回口頭弁論です。10時集合、1
0時30分開廷、東京地裁103号法廷です。更新弁論後初の証人尋問です。連日の
裁判法廷を埋め尽くしましょう!
3.6月2日の院内集会、全国集会・国会デモの成功を!
● 6月2日(金)12時~13時30分、緊急院内集会(全国連絡会主催)、衆議
院議員会館第1会議室
● 6月2日(金)18時~(19時国会デモ出発)、日比谷野音、全国集会・国会
デモ 職場・地域の仲間を誘って全力で成功させよう!
● 全国集会では、東京四者(被処分者の会、被解雇者の会、不採用撤回を求める
会、予防訴訟をすすめえる会)からの発言もあります。
また、予防訴訟は結審し、判決が9月21日に下ります。そのため「公正な判決」を求める署名運動を活発化しております。下記の署名をsinmyon@ybb.ne.jp
まで、コピーしてお送り下さい。なお、予防訴訟のHPからも署名用紙のダウンロード、メールによる署名ができますので。こちらもご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/yobousoshou/
金信明
sinmyon@ybb.ne.jp
1クリックで助かる命がある
http://www.dff.jp/index_t.php
http://clickbokin.ekokoro.jp/
http://www.bokinpark.com
http://park7.wakwak.com/~f-x/THEOLOGIA/bokin.html
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予防訴訟(国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟)の公正判決を求める要請署名
表記事件について、貴裁判所において慎重に審理を進めていただいていることに、心 から感謝します。
2003年10月23日、東京都教育委員会は都立学校長に対して、職務命令である ことを明言した上で「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について(通達)」を発しました。この通達は、「服務上の責任を問う」と処分をふりかざして、都立学校教職員に「日の丸」に向かって起立して「君が代」を斉唱することを職務命令 によって義務付けるなど、憲法19条、21条に保障された思想・良心の自由、表現の 自由を侵害するものです。また、仔細に定めた「実施指針」と校長への「指導」と称す る実質的強要によって、教育基本法10条が定めた行政による「不当な支配」の禁止を も蹂躙する違憲違法な行政行為です。
都立学校教職員である原告らは、国歌斉唱時に起立、斉唱、伴奏の義務がないこと、 したがって、起立、斉唱、伴奏しないことを理由とするいかなる懲戒処分もありえない ことを確認し、また、この通達およびそれを契機とする諸施策により教職員らがこうむ った精神的損害について賠償することを求めて、「国歌斉唱義務不存在確認等請求事件」 を提訴し、貴裁判所において審理を重ねているところです。
貴裁判所におかれては、充分に審理を尽くし、公正な判決を下されますよう、切にお 願いします。
2006年5月 日
東京地方裁判所 民事第36部 殿
【氏名】
【住所】
とりまとめ団体 「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会
署名送付先 169-0075
新宿区高田馬場1-28-7-607上杉方「予防訴訟をすすめる会」
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替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年二月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。
全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。
歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる-という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。
≪陰湿な運動≫
高橋史朗・明星大教授(教育学)の話「国旗国歌法の制定後、正面から抵抗できなくなった人たちが陰湿な形で展開する屈折した抵抗運動だろう。表向き唱和しつつ心は正反対。面従腹背だ。国会審議中の教基法改正論議で、教員は崇高な使命を自覚することが与野党双方から提案されている。この歌が歌われる教育現場では、論議の趣旨と全く反する教育が行われる恐れすらある」
◇
■「君が代」の替え歌 歌詞と訳
【詞】
Kiss me, girl, your old one.
Till you’re near, it is years till you’re near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told, now retained,for, cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.
【訳】
私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。
おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。
死者たちの声を知ってくれるのかい。
すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。
だって、そうだよね。冷たい洞窟(どうくつ)は知っているんだからね。
お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。
(産経新聞) - 5月29日
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6c3b9018819c56b3af1c4717513c0b89
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[JCJ] ふらっしゅ 1079 号から
◎◎◎◎┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓◎◎◎◎
┃Y・記・者・の・「・ニ・ュ・ー・ス・の・検・証・」┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
□■産経新聞が「君が代」替え歌流布を指摘 その論調への疑問
26日、東京都教育庁が今年の入学式の「君が代」斉唱時に起立しなかったとして、
都立高校の教職員5人を減給などの懲戒処分にした。毎日新聞は、「03年10月に
日の丸掲揚や君が代の起立斉唱の徹底を求めて同庁が通達を出して以来、処分を受け
た教職員は今回も含めて延べ345人に上り、これほどの処分数は他の自治体では例
がない」と指摘している。
その「君が代」に関連して産経新聞が、替え歌についての記事を書いている。
産経新聞 「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
2006年 5月29日 (月) 03:17
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20060529/m20060529000.html
<卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネッ
ト上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにし
た内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが
特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や
国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっている
ようだ。>
という内容。「卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか」(産経新聞)との書
き出しから想像できるが、替え歌は「皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容」(同)
でありと指摘する。さらにその替え歌について解説したホームページについて、
<「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった>
と同記事は「告発」している。
替え歌「kiss me」にメロディがつく一つのきっかけとなったのは、
2000年3月に開かれた「まつろわない言葉たちの祭り」(パンセホール)だった
という。この集会は、「国旗・国歌」法以降の大学はじめ公立の小・中・高校におけ
る「国歌斉唱」強制の蔓延という深刻な事態を、「ひのきみ」にまつろわない様々な
言葉たちが出会う「場」としての「祭り」をもつことで問い直そうという主旨で開催
された。
先日の小泉首相の教育基本法改定に関する「強制しない」との国会答弁の主旨とも
異なるスタンスのようなので、上記の産経の「告発記事」がどのような効果を発揮す
るのかは不明だが、替え歌「kiss me」のサイトと、「まつろわない言葉たち
の祭り」のサイトをお知らせしておくことにする。
「kiss me」
http://www1.jca.apc.org/anti-hinokimi/kissme/
まつろわない言葉たちの祭り
http://www1.jca.apc.org/anti-hinokimi/archive/matsuri/index.html
入学式の「君が代」斉唱と起立が話題になる時期ということで、編集部に「替え歌」
に関係する原稿が2本届いたので、ご紹介しよう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ぼくらが大きくなったら、国歌も国旗もかえよう」
「いるの? 国歌とか国旗とか」
・(麻太郎)
ぼくのうちは両親が創価学会員です。ずいぶん前に戦争に反対する平和思想に共鳴
して入信しました。信仰もだいじだと思い至ったそうです。最近はちょっと困った顔
をしています。母は迷っていますが、父の支持政党はもう公明党ではないようです。
ずっとまえ、ぼくが小学生のころ、学校の式典で「君が代」をうたうのだから、家
でちゃんと練習してくるように先生にいわれました。ぼくはうたいたくありませんで
した。母に相談しました。
「ぼく、どうしたらいいの? 日本は戦争反対なんでしょ。憲法で戦争は二度としな
いって誓ったんでしょ?」
歌詞の出ている頁をひらいて泣きべそをかいているぼくをみて、母は近くに寄って
きました。ぼくの目の前にしゃがんで、Tシャツのひじのところを固くにぎってこう
いいました。
「きみはきみでしょ。ほかのだれでもない、きみでしょ。憲法にちゃんと書いてある。
一番えらいのは国民だって」
そしてつづけました。
むかしは国民はえらいひとの道具で、戦争にいかされて、まっさきに死んでいった
の。いまはちがう。だったら「君が代」というのは、きみのことだよ、きみのともだ
ちのことだよ、好きも嫌いもなく、きみの同級生みんなのことだよ。いやだったら泣
いてないで、それをどう乗り越えるか考えてみるしかないよ。自分が乗り越えたらそ
れでいいっていうんじゃなくて、どうやったらあとの小さい子たちに同じ思いをさせ
ないですむか考えてみようよ。そしたら、いい案がうかぶんじゃないかな―。
なんだか母も、このことでいろいろと困ったことをかかえているようでした。
「むかしから日本は、権力者がいて殺し合いばかりやってきた。そのなれのはてに世
界の戦争にはいっていっちゃって、ほんとうにひどいめにあいました。それくらいの
ことは授業でならったでしょ」
「授業じゃなくて、自分で本で読んだ。戦争行ってえらい人にいじめられて、その上
殺されるなんてやだもん」
「そうよね。だからひどい戦争のあとにいまの憲法ができたのよ。戦争をやるような
権力者はもう二度とつくりませんて、そういうふうに約束しているのよ、わかる?
みんなが主人公の世の中にしようってね。変な人が出てきても、みんなが反対すれば
そういう人をやめさせることができるようになっているのよ、いまの仕組みは」
「おかあさん何にもわかってないんだね。ぼくら学校でひどいめにあってるんだよ」
「そうよね。でもね、おかしな先生もいるのかもしれないけど、ほんとうにおかしい
かどうかはようくお話を聞いてみないとわからないものよ。上からちゃんとやらない
とクビだぞっておどされて、しかたなく仕事だからってやっている校長先生もいるみ
たいよ。いつかかならず変わるときがくるって、しんぼうして、心の中で先生や子ど
もたちにあやまりながら国旗だの国歌だのやっているって」
「それって、うちの校長先生のこと?」
「あんまりいいたくないけど、そうよ。このあいだ話したらそういってた。いいふら
しちゃだめよ」
「たしかにね、校長先生気が弱そうだから。じゃ、ぼく口だけパクパクして、うたわ
なくてもいいかな?」
「それじゃまともな先生たちがこまるときもあるわね、ばれたときに」
「じゃ、どうすればいい?」
「自分が大人になったら、どうしたい? そういう思いを子どもたちにさせることは
いいこと、悪いこと?」
「わからない。でも、いいことじゃないよ」
「じゃあ、自分が大人になって、もし先生になったらどうするの?」
「ぼくはぜったいにそんなのいやだな。ぼくは自分のいまの気持ちを絶対忘れないん
だ。子どもの気持ちを忘れない大人になる」
「それって、もしかして親に対するイヤミもはいってるわけ?」
「別に、そういう意味じゃないけど…」
「それならいいじゃない。堂々とうたいなさいよ。君が代とは、ぼくたちの世だって、
一番うまいとほめられるくらいに上手にうたえば?」
「だけど、あんまり好きな曲じゃないし、それってごまかすことでしょ? いやだな。
詞だけでもなんか別のかえうたつくる方法ないのかね」
「憲法できめたこととちがうことを学校でやっているのは大人のほう。小学生にそん
な体験をさせているのも大人。自分がうたいたい人だけうたえばいい。それを先生や
子どもたちにうたえとおどしてるようなものなんだから、きみが大きくなったら変え
ればいい。そうやって自分で心にきめてるんなら、それはごまかしじゃないよ。校長
先生もごたごたするのがこまるんだよ。あの先生、ちょっと根性ないじゃない。ああ
いう弱い人もいるんだよ。そういうのが多すぎるけどね」
母は、そういいながらごめんねと、小さく言いました。人を悪く言いたくないし、
そんなところへ子どもをやる親の気持ちをわかってほしい、と。
「大きくって、いつ? 中学生?」
ぼくは、自分がいやだってことを、いつならいっていいのかわかりませんでした。
「中学じゃまだ早いわね、義務教育だから。わかるでしょ義務教育の意味くらい」
「うんわかる。じゃ高校?」
「んー、高校や大学ならもう義務教育じゃないからね。自分で勉強しに行くんだから。
自分が小さなときにくやしいと思ったことを忘れないでいられれば、みんなと力を合
わせて変えようと思えば少しは変えられるかもね。そのときのきみの信用と実力しだ
いってとこかな」
「かっこいいね、できたら」
「あんた、かっこいいからやるなんてのはだめよ。役者じゃないんだから。みんなが
いやだな、困ったなってことを変えるのに、自分が尊敬されたいからとかちやほやさ
れたいからなんていってちゃだめ。そういう人にはそういうことをやる資格はありま
せん。一人だけになってもなにかをやり通す勇気は大事だけど、みんなの力をあわせ
られなければ、世の中を変えることはできないのよ。きみの、ただのわがままでおわ
っちゃう。そこをまちがえないようにしてもらわないと」
「わかった。じゃあぼく、ぼくたちの世のことだと思って一生懸命うたうよ。なんだ
かわざとらしくて暗くて好きじゃないけどさ」
「好きじゃない歌をうたわせられるいやな経験を忘れないことね。うたっていても戦
争はぜったいだめだっておもいつづければいいし、おかしなことを子どもに押し付け
る大人には自分はぜったいにならないっておもいつづければいい。小学生のきみに、
こんな世間をごまかして生きるようなことをほんとは教えたくないけど、ほんと、い
やな世の中になったもんだわね」
「ありがとうおかあさん。ぼくすっきりした。大人もいろいろたいへんなんだね。ぼ
くらが大きくなったら、国歌も国旗もかえようかな。もちろんみんなでさ、意見出し
合って、考えて、投票して」
「いるの? 国歌とか国旗とか」
「あってもいいんじゃない、そういうのをほしがるやつもいるよ。ぼくらの友だちの
なかにも、きっとそうなりそうな子もいる。だからちがうのにかえればいいんだよ。
戦争中につかってたやつじゃなくて、もっとかっこいいものにさ。どんな曲がいいか
なあ。あしたみんなで考えよっと」
「おかあさんは、なくてもいいと思うけどな。なんで校旗や校歌じゃだめなのさ」
「子どもには子どもなりに、いろいろつきあいってもんがあるんですって。じゃ、み
んなと遊ぶ約束してるから、行ってきまーす。あ、おかあさんもいつまでも沈んでちゃ
だめだよ。ぼくはもうだいじょうぶだからさ」
あのころにはまだ、「Kiss Me」なんて英語学習にもつながるシャレた替え
歌は存在しなかった。ぼくらのクラスでは、「君」とうたうときにたがいに小さく指
をさしあって、たがいを讃えあうやり方が密かに、ほぼ全員に広がった。
替え歌「Kiss Me」をさして、「ああいう歌はけしからん」なんて大真面目
にいってる人たちは、まだ「君が代」が、「自分たちの世」に変わったことを認めら
れないでいるのだろう。たくさんのものを背負って生きているから、人の意識という
ものはそう簡単に変わるものではないのかもしれない。でもミクロのレベルでは、毎
日、少しずつ少しずつ変わっていく。羅針盤さえしっかりしていれば、きのうよりきょ
う、きょうよりあすへと変えていくことができるはずだ。
象徴天皇制の時代に「君が代」を昔の意味でうたわせようとする人たちは、きっと
また新たな権力者のために天皇家をかつぎだして、人の支配に利用しようとでも考え
ているのだろう。大きな戦争でなくした命、流した血と涙のかわりに勝ち取り手にし
た平和憲法が、ほんとうにその力を発揮するには、一人ひとりが心の中の「内なる天
皇制」を卒業して、一人ひとりの命が輝きだす時代をどうやって展望するのか、そこ
から考えはじめねばならないのかもしれない。(談)
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「日の丸・君が代」強制反対!予防訴訟をすすめる会の事務局の金信明です。
本日の情報とお願いです。
1.産経新聞が「日の丸・君が代」についてまたまた攻撃をしています。本日(29
日朝刊)、1面トップで「『君が代』替え歌流布」という見出しで例によって汚い攻
撃をしています。新聞の使命である「事実」を報道することなく「事実」に基づかな
い報道で、「日の丸・君が代」強制に反対する教員は「とんでもない」教員であると
いう印象を読者に与えようという記事です。「つくる会」教科書の「高橋史朗」(今
度東京都の男女平等参画委員)も「陰湿な運動」と攻撃しています。
以下、「産経新聞」のサイトをクリックして記事をご覧下さい。
「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000000-san-soci
2.本日、R高校Kさん(前任校卒業式に来賓で出席し不起立)、Y高校Iさん他2
名(「HRでの「内心の自由」説明の「疑い」)に対する2回目の都教委の「事情聴
取」が行われました。この「事情聴取」は都教委の「事実認定」の為の「証拠固め」
のものです。2人とも弁護士立会を要求したり、または「答えられない」で押し通し
頑張りました。
さて、今週裁判が2つあります。「教育基本法」国会審議が続く重大な情勢の中、
堂々と裁判を勝ち抜く為、東京の仲間は奮闘しています。全国の仲間の変わらぬご支
援をお願いいたします。
1.明日(30日)、板橋高校藤田事件の東京地裁の判決があります。10.23通
達関連で初めての報道関係も注目している判決です。負けるわけには行きません。是
非傍聴に駆け付けて下さい!9時30分集合、10時開廷、東京地裁104号です。
抽選に漏れても地裁前でお待ち下さい。報告集会もあります。
2.明後日(31日)、「君が代」解雇裁判第12回口頭弁論です。10時集合、1
0時30分開廷、東京地裁103号法廷です。更新弁論後初の証人尋問です。連日の
裁判法廷を埋め尽くしましょう!
3.6月2日の院内集会、全国集会・国会デモの成功を!
● 6月2日(金)12時~13時30分、緊急院内集会(全国連絡会主催)、衆議
院議員会館第1会議室
● 6月2日(金)18時~(19時国会デモ出発)、日比谷野音、全国集会・国会
デモ 職場・地域の仲間を誘って全力で成功させよう!
● 全国集会では、東京四者(被処分者の会、被解雇者の会、不採用撤回を求める
会、予防訴訟をすすめえる会)からの発言もあります。
また、予防訴訟は結審し、判決が9月21日に下ります。そのため「公正な判決」を求める署名運動を活発化しております。下記の署名をsinmyon@ybb.ne.jp
まで、コピーしてお送り下さい。なお、予防訴訟のHPからも署名用紙のダウンロード、メールによる署名ができますので。こちらもご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/yobousoshou/
金信明
sinmyon@ybb.ne.jp
1クリックで助かる命がある
http://www.dff.jp/index_t.php
http://clickbokin.ekokoro.jp/
http://www.bokinpark.com
http://park7.wakwak.com/~f-x/THEOLOGIA/bokin.html
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予防訴訟(国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟)の公正判決を求める要請署名
表記事件について、貴裁判所において慎重に審理を進めていただいていることに、心 から感謝します。
2003年10月23日、東京都教育委員会は都立学校長に対して、職務命令である ことを明言した上で「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について(通達)」を発しました。この通達は、「服務上の責任を問う」と処分をふりかざして、都立学校教職員に「日の丸」に向かって起立して「君が代」を斉唱することを職務命令 によって義務付けるなど、憲法19条、21条に保障された思想・良心の自由、表現の 自由を侵害するものです。また、仔細に定めた「実施指針」と校長への「指導」と称す る実質的強要によって、教育基本法10条が定めた行政による「不当な支配」の禁止を も蹂躙する違憲違法な行政行為です。
都立学校教職員である原告らは、国歌斉唱時に起立、斉唱、伴奏の義務がないこと、 したがって、起立、斉唱、伴奏しないことを理由とするいかなる懲戒処分もありえない ことを確認し、また、この通達およびそれを契機とする諸施策により教職員らがこうむ った精神的損害について賠償することを求めて、「国歌斉唱義務不存在確認等請求事件」 を提訴し、貴裁判所において審理を重ねているところです。
貴裁判所におかれては、充分に審理を尽くし、公正な判決を下されますよう、切にお 願いします。
2006年5月 日
東京地方裁判所 民事第36部 殿
【氏名】
【住所】
とりまとめ団体 「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会
署名送付先 169-0075
新宿区高田馬場1-28-7-607上杉方「予防訴訟をすすめる会」
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