上関原発建設計画:中電「発言」巡り公開質問書提出--反対の株主/毎日新聞広島 ほか

2009-10-01 07:15:48 | 社会
山口県上関町の上関原発建設計画に反対する佐伯区の株主2人が28日、中国電力に公開質問書を提出した。質問書は、建設に反対する住民に、中電が「1次産業、2次産業は衰退していく」などと言った、と指摘。1次・2次産業に対する中電の考え方を問うている。

 建設予定地の埋め立て工事着手に反対し海上で阻止行動をした漁民に対し、説得を試みた中電職員の発言が問題になっている。今月16日には、山口県が中電に「住民をやゆしている」と注意した。

 毎日新聞の取材に対し、中電は「上関の農業や漁業などを取り巻く環境は厳しいと認識している。今後、原子力発電所の立地による新たな財源などを生かして、今ある農業や漁業の振興も図りながら、観光など新たな産業の振興も図っていかれてはどうか、との趣旨の発言をした」と回答。「『2次産業は衰退していく』との発言は確認が取れていない」としている。

 一方、株主の木原省治さん(60)は「質問書に書いた発言は間違いなくあった」と中電を批判した。【樋口岳大】
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20090930ddlk34040669000c.html

上関原発建設計画:依然建設作業なく 漁民、現地で漁も /山口
 上関町長島での原発建設計画で、埋め立て工事に着手したい中国電力は、29日も平生町の田名埠頭(ふとう)前の海で阻止行動が続くため作業を見合わせた。作業断念は17日連続。中電は23日以降、姿を見せていないが、29日は地元の漁業者が埠頭前でヒラメやチヌなどを捕った。

 地元漁民が漁をするのは初めて。数回、抗議に来ていた県漁協平生町支店の山根勝法運営委員長が、上関町祝島の漁船が埠頭に来る前の29日午前4時ごろに建網を仕掛け、午後に網を引き揚げた。停泊中だった祝島の漁船に「じゃまになる」といかりを揚げさせた。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20090930ddlk35040351000c.html

上関原発工事20日間着手できず、埋め立て免許失効迫る
山口県上関町で原子力発電所建設計画を進める中国電力(広島市)の海域埋め立て工事は、計画に反対する漁業者らによる阻止行動のため29日も着手できず、全く作業が進まないまま20日間が経過した。県が許可した埋め立ての着手は10月21日が期限とされており、中電は免許の延長申請も含めて作業計画の再検討を迫られている。

 中電は3年間で海域約14万平方メートルを埋め立てる計画。まず工事区域を示す灯浮標(ブイ)9基を海上に設置する予定だ。

 今月10日、同県平生町の岸壁でクレーン台船にブイを積み込み、約15キロ離れた海域まで運ぶ作業に取りかかった。

 しかし、予定地近くの祝島で暮らし、「埋め立ては死活問題」と訴える漁業者らの漁船が、岸壁近くで海上を封鎖。中電は対話を呼び掛けたが、反対派は「工事の中断」を要求し、海上でのにらみ合いが繰り返された。祝島の漁業者らは高齢でもあり、22日から漁船を少なくするなど態勢を縮小したが、環境保護を訴えるグループがシーカヤックで台船の接岸を阻止するなど支援。夜間の台船接岸を警戒して岸壁付近に泊まり込む人もいる。

 これに対し、中電は23日からは、台船の出港を見合わせて、「新たに作業の進め方を考える時期」としている。

 中電は昨年10月、公有水面埋め立ての知事免許を取得したが、着手までの期限は1年間。県港湾課によると、延長には「正当な事由」が必要で、延長の申請をしないまま期限が過ぎれば免許は失効する。同課は「今回の事案が該当するか、申請がない段階では答えられない」とする。

 中電は「まだ日数がある」として、現時点ではあくまで免許期限内の着手を目指すとしており、海上保安庁などへの強制排除要請にも否定的だ。反対派は「長年住民を無視してきたツケ」と中電批判を強めており、免許の延長を認めないよう県に求めることも検討する。祝島の住民団体の山戸貞夫代表は「中電は、(上関原発計画が浮上してからの)27年間を総括して出直すべきだ」と主張している。

(2009年9月30日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090930-OYS1T00183.htm


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