ーー【ＡＰＡ‐Ｊフラッシュ No.160】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界の情報がひとつのフォーマット上でのやり取りに集約されていくと、情報の
操作が可能となる。グーグルの検索エンジンでヒットしないようにされる操作は
「グーグル八分」と呼ばれ、長年問題になっていますが、フェイスブックよ、お
まえもか！ 情報操作はあらゆるメディアにつきものですが。（Ｍ）
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フェイスブックが、「パレスチナ人（Palestinian）」を含む名前でページ作成
できないのはなぜか？
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フェイスブックで「Palestinian（パレスチナ人）」を含む名前でページを作成
しようとしても拒否されるのはなぜか。「The Palestinian Refugee
ResearchNet（パレスチナ人難民リサーチネット）」がこの週末、フェイスブッ
クで団体のページを作成しようとしたところ、「Palestinian（パレスチナ
人）」を含む名前ではページの新規作成が許可されないことがわかった。
「パレスチナ人難民リサーチネット」（PRRN）のレックス・ブライナンは、同グ
ループのためにフェイスブックのページを作成しようとして、サラ・ペイリンと
同じように、不可解な自動処理プロセスによってページ作成が許可されなかった。
フェイスブックが、「Palestinian（パレスチナ人）」のページ作成を拒むのは
なぜか？
顧客サービス窓口に問い合わせ、自動録音回答を聞いてブライナンが達した結論
は、ページ作成のガイドラインに照らして問題になる理由は、「暴力的となる恐
れのある用語や表現を使ったページは認めない」という規則である、ということ
だ。そして、常に弾かれる表現は「Palestinian（パレスチナ人）」という単語
のみである。
私たちも試してみたが、同じような問題にぶちあたった。ただ、奇妙なことに、
「Palestine（パレスチナ）」でも「Palestinians（パレスチナ人の複数形）」
でも、フェイスブックのフィルターにかからず通過する。また、フェイスブック
のグループの名前を「Palestinian（パレスチナ人）」としても問題はないので
ある。つまり、フェイスブックが世界的規模で反パレスチナ謀略に意図的に関与
しているわけではないのだろう。むしろ、自動処理プロセスによって、
「Palestinian（パレスチナ人）」という名前は受けつけないようになっている
ようだ。「Palestinian（パレスチナ人）」という言葉だけ、しかもそれをペー
ジのタイトルに使ったときにかぎって無効となるように設定されているようだ。
フェイスブックが、自動内容阻止機能を通してイスラエル・パレスチナ紛争に関
わる活動家のじゃまをすることは、今回が初めてではない。
２００９年のオーウェン・トーマスによる報告では、フェイスブックの非常に熱
心なユーザーと、過剰な内容監視機能のせいで、イスラエル・パレスチナ紛争に
関係はあるが明らかに無害な内容が「奇妙にも削除」されているという。時とし
て内容の検閲と「異論抑制」をフェイスブックが行ってきたということについて
は、また別の話だ。
ザッカーバーグは、フェイスブックは今後中近東の文化の境界を超えて信頼と共
感を育てていく重要な手段だと思うと話している。しかし、たとえ大した害がな
いにしても、「Palestinian（パレスチナ人）」のような言葉の使用を恣意的に
認めないかぎりは、そのようなねらいで利用されることは難しい。
（マックス・リード）
───────────────────────────────────
出典：GAWKER（２０１０年７月２６日）
http://gawker.com/5596192/why-is-facebook-blocking-the-word-palestinian-in-page-titles
翻訳協力：RAHIR（ＡＰＡ‐Ｊ翻訳チーム）
翻訳チェック：HSナオコ 監修：ＡＰＡ‐Ｊデスクチーム
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世界の情報がひとつのフォーマット上でのやり取りに集約されていくと、情報の
操作が可能となる。グーグルの検索エンジンでヒットしないようにされる操作は
「グーグル八分」と呼ばれ、長年問題になっていますが、フェイスブックよ、お
まえもか！ 情報操作はあらゆるメディアにつきものですが。（Ｍ）
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フェイスブックが、「パレスチナ人（Palestinian）」を含む名前でページ作成
できないのはなぜか？
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フェイスブックで「Palestinian（パレスチナ人）」を含む名前でページを作成
しようとしても拒否されるのはなぜか。「The Palestinian Refugee
ResearchNet（パレスチナ人難民リサーチネット）」がこの週末、フェイスブッ
クで団体のページを作成しようとしたところ、「Palestinian（パレスチナ
人）」を含む名前ではページの新規作成が許可されないことがわかった。
「パレスチナ人難民リサーチネット」（PRRN）のレックス・ブライナンは、同グ
ループのためにフェイスブックのページを作成しようとして、サラ・ペイリンと
同じように、不可解な自動処理プロセスによってページ作成が許可されなかった。
フェイスブックが、「Palestinian（パレスチナ人）」のページ作成を拒むのは
なぜか？
顧客サービス窓口に問い合わせ、自動録音回答を聞いてブライナンが達した結論
は、ページ作成のガイドラインに照らして問題になる理由は、「暴力的となる恐
れのある用語や表現を使ったページは認めない」という規則である、ということ
だ。そして、常に弾かれる表現は「Palestinian（パレスチナ人）」という単語
のみである。
私たちも試してみたが、同じような問題にぶちあたった。ただ、奇妙なことに、
「Palestine（パレスチナ）」でも「Palestinians（パレスチナ人の複数形）」
でも、フェイスブックのフィルターにかからず通過する。また、フェイスブック
のグループの名前を「Palestinian（パレスチナ人）」としても問題はないので
ある。つまり、フェイスブックが世界的規模で反パレスチナ謀略に意図的に関与
しているわけではないのだろう。むしろ、自動処理プロセスによって、
「Palestinian（パレスチナ人）」という名前は受けつけないようになっている
ようだ。「Palestinian（パレスチナ人）」という言葉だけ、しかもそれをペー
ジのタイトルに使ったときにかぎって無効となるように設定されているようだ。
フェイスブックが、自動内容阻止機能を通してイスラエル・パレスチナ紛争に関
わる活動家のじゃまをすることは、今回が初めてではない。
２００９年のオーウェン・トーマスによる報告では、フェイスブックの非常に熱
心なユーザーと、過剰な内容監視機能のせいで、イスラエル・パレスチナ紛争に
関係はあるが明らかに無害な内容が「奇妙にも削除」されているという。時とし
て内容の検閲と「異論抑制」をフェイスブックが行ってきたということについて
は、また別の話だ。
ザッカーバーグは、フェイスブックは今後中近東の文化の境界を超えて信頼と共
感を育てていく重要な手段だと思うと話している。しかし、たとえ大した害がな
いにしても、「Palestinian（パレスチナ人）」のような言葉の使用を恣意的に
認めないかぎりは、そのようなねらいで利用されることは難しい。
（マックス・リード）
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出典：GAWKER（２０１０年７月２６日）
http://gawker.com/5596192/why-is-facebook-blocking-the-word-palestinian-in-page-titles
翻訳協力：RAHIR（ＡＰＡ‐Ｊ翻訳チーム）
翻訳チェック：HSナオコ 監修：ＡＰＡ‐Ｊデスクチーム
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