鹿島が受注したキヤノン関連工事をめぐる大分市のコンサルタント会社「大光」の「所得隠し
30億円」の脱税事件で10日逮捕された同社社長の大賀規久容疑者(65)と経団連会長・キヤ
ノン会長の御手洗冨士夫の「あまりにもディープすぎる」癒着関係について、《きっこの日記》
のきっこさんがとてもわかりやすい明晰な解析をしています。
大賀プロブレムは地域的にいえば主に大分市の問題といえなくはありませんが、御手洗プロ
ブレムは単に大分市の問題、また大賀と御手洗の交友関係という個人的な問題にとどまら
ず、日本の経済界及び大企業の絶息するほどまでの没・非倫理性、儲け主義、守銭奴主義、
その没・非倫理性の極点の地からは雑作もなく生み出され、また捻り出されるであろう「非正
規労働者の大量クビ切り」等々という非情(労働者のモノ化)の問題にまで結びつくアンモラル
な問題群を包含しているように思います。
広瀬大分県知事と御手洗、大賀との関係性、癒着の指摘については、いまひとつ明解な解
析力に欠けるところがある、というのが私の読解するところですが、御手洗プロブレムにつ
いて全体として明晰な解析、指摘になっているように思います。
きっこさんの指摘を共有させていただきたいと思います。
リンク先を明示した上で、相当部分を引用させていただこうと思います。全文は下記URLを
ご覧ください。
なお、この問題について、おおいた市民オンブズマンは、大分県土地開発公社に対して、大
分キヤノンマテリアルの大分事業所用地造成工事を随意契約によって鹿島に発注すること
を決定した指名委員会の議事録の公開、また、キヤノンが鹿島を選定するよう公社に求め
た要請文の原案を公社が作成していた疑いがあるとしてその原案の開示を求めています。
東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
………………………転載(抜粋)始め………………………
さるさる日記-きっこの日記(2009/02/13付)より
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20090213
■御手洗冨士夫という功罪 1
(前略)
キヤノンの工場建設にともなって、30億円を超える巨額の裏金を受け取り、そのほとんど
をキヤノンとトヨタの株に替えて、親族の名義で隠し持ってたことが発覚した、コンサルタント
会社「大光」の社長、大賀規久は、ダンボール箱に何十箱もの動かぬ証拠がマウンテンなの
にも関わらず、分厚いツラの皮で平然と「受け取っていない」と容疑を否認してるという。そし
て、友人である大賀の逮捕を聞いた御手洗のほうも、「友達が起こした事件なので非常に遺
憾に思っているが、私もキヤノンもまったく関係ない」って、あまりにもシラジラシイことをノタマ
ッてる。この恥知らずな守銭奴どもの往生際の悪さにも呆れ返るけど、それよりも、あたしは、
御手洗の顔を見るたびに、自民党の肥大なるイエスマンの武部勤と区別がつかなくなる今日
この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
■御手洗冨士夫という功罪 2
‥‥そんなワケで、仮にも経団連の会長って立場でありながら、自分の親友が、自分の
名前を使って、自分の立場を利用して、長年に渡って莫大な裏金を手にして来たって言うの
に、それに対して「私は関係ない」って、あまりにも「おいおいおいおい!」って気がする。で、
まずは、今回の主役の大賀規久(65)と、御手洗冨士夫(73)との関係についてザクッと解
説しとくけど、この2人は、大分県佐伯市の同郷で、子供のころからの友人だ。
何しろ、御手洗冨士夫の叔父でキヤノン創業者の故・御手洗毅元会長と、大賀規久の父
親とは、無二の親友だったのだ。つまり、親の代からの知り合いってワケで、逮捕された大
賀規久が「御手洗会長とは200年の仲だ」ってうそぶいてるのも、まんざら嘘じゃない。で、
もうちょっと正確に言うと、御手洗は、大賀規久の兄と親友だったのだ。県立佐伯鶴城高校
に通ってた御手洗は、同級生で親友の大賀くんの家に遊びに行った。そしたら、そこにいた
のが、大賀くんの幼い弟、のり坊(規久)だったのだ。
つまり、数十年後に、冷血非道な派遣切りを連発する御手洗冨士夫と、悪質極まりない巨
額の脱税事件を起こす大賀規久とは、御手洗が高校1年生、大賀が小学校2年生の時に
知り合ってたのだ。そして、のり坊は、どんどん成長して、御手洗とおんなじ県立佐伯鶴城高
校に入学するころには、身長180cmの立派な体格になってて、ラグビー部へと入部する。
そう、ラグビーと言えばモリヨシローってワケで、いい年こいても取材の記者に暴言を吐いた
り乱暴な態度をとるモリヨシローの野蛮さと、逮捕されても憮然とした表情で容疑を否認し続
ける大賀のふてぶてしさには、あまりにも共通するイメージが満載だ。
■御手洗冨士夫という功罪 3
そして、大きな体を活かしてラグビー部へ入部したのり坊だったけど、その脳みそもモリヨ
シロー並みのお粗末さだったようで、2年生の時に暴力事件を起こして退学になった。そん
なことからも、地元では「暴れん坊」で名前が知れ渡ってたのり坊だけど、20才になったころ
から、実家が始めた建材店で働くようになった。そして、御手洗の親類の県議会議長、長田
助勝のカバン持ちも始めて、少しずつ人脈を築き始めたのだ。だから、今回、長田助勝(80)
も一緒に逮捕されたけど、コイツとも45年の付き合いってことになる。御手洗本人とは55年
の付き合い、御手洗の親類とも45年の付き合いってことになる。
のり坊の兄は、御手洗の同級生だったって人脈を利用して、御手洗と一緒にキヤノンの前
身のキヤノンカメラに入社した。そして、それ以来、半世紀以上に渡り、御手洗家と大賀家と
は、文字通り、家族ぐるみの付き合いが続いて来た。のり坊の兄は、実家の工務店「日建」
を継ぐために、途中でキヤノンを退社したけど、それからも、さらなる付き合いが続いてった。
その証拠に、御手洗がキヤノンの社長に就任してからは、御手洗は次々と「日建」に仕事を
発注して来た。新宿のキヤノン本社の内装工事などもすべて「日建」だけに発注したり、御手
洗自身の横浜の邸宅も「日建」に建てさせたのだ。
一方、弟ののり坊はと言えば、「御手洗について行けば甘い汁を吸える」とでも思ったんだ
ろう。執拗なほどのタイコモチ生活を続けて来た。どれくらいのタイコモチだったのかって言う
と、たとえば、御手洗がゴルフに行くって言えば、のり坊はすぐにゴルフ場を手配をして、送
迎の車まで用意した。御手洗がどこへ行く時も付き添い、周りの人たちはみんな、のり坊の
ことを御手洗の私設秘書だと思ってたほどだ。そして、そんな関係性を利用して、のり坊は、
御手洗に頼んで、自分の長男をキヤノンに入社させてもらう。2003年に行なわれたこの長
男の結婚式には、すでにキヤノンの会長に就任してた御手洗が出席して、こうアイサツした。
■御手洗冨士夫という功罪 4
「私は、社員の結婚式にはいっさい出ないことにしていますが、今日は特別に、新郎の親
父の友人として出席しました」
こんな感じだから、のり坊と御手洗との癒着は、今どきの言葉で言えば「ハンパない」って
ワケで、あまりにもディープすぎる。たとえば、大賀の実家の道路をはさんだ向かいには、
「キヤノンシステムアンドサポート」の佐伯サービスセンターがあるんだけど、この建物と土
地は、のり坊が役員をつとめる法人の名義になってる。他にも、のり坊が代表をつとめる
内装工事会社や警備会社などは、業務のほぼ100%が、キヤノン関連の請け負いしかや
ってない。
‥‥そんなワケで、今回の巨額脱税事件だけど、東京地検特捜部は、すでに数年前か
ら目をつけて、捜査を続けて来た。そして、容疑が固まったから今回の逮捕に至ったワケ
だけど、大手ゼネコンの「鹿島」や「九電工」を始め、多くの大企業を相手に、のり坊が莫
大な裏金を要求することができたのは、もちろん、「御手洗会長の親友」っていう看板を背
負ってたからだ。そして、キヤノン関連の事業を持って来るほうも、キヤノンの仕事にあり
つこうとするほうも、「キヤノンの仕事は大賀さんを通さないと‥‥」っていう暗黙の了解が
出来上がってたのだ。
キヤノンの仕事が欲しい業者たちは、とにかく、のり坊に頼むしかないので、のり坊のコ
ンサルタント会社「大光」にアイサツに行く「大光参り」が日常化してた。もちろん、手ぶら
で行けるワケはないから、時代劇で言うところの「黄金色の菓子」を包んで行くワケだけど、
こうしたことも、すべては「御手洗の威光」があったからできたことなのだ。
(以下、省略)
………………………転載(抜粋)終り………………………
30億円」の脱税事件で10日逮捕された同社社長の大賀規久容疑者(65)と経団連会長・キヤ
ノン会長の御手洗冨士夫の「あまりにもディープすぎる」癒着関係について、《きっこの日記》
のきっこさんがとてもわかりやすい明晰な解析をしています。
大賀プロブレムは地域的にいえば主に大分市の問題といえなくはありませんが、御手洗プロ
ブレムは単に大分市の問題、また大賀と御手洗の交友関係という個人的な問題にとどまら
ず、日本の経済界及び大企業の絶息するほどまでの没・非倫理性、儲け主義、守銭奴主義、
その没・非倫理性の極点の地からは雑作もなく生み出され、また捻り出されるであろう「非正
規労働者の大量クビ切り」等々という非情(労働者のモノ化)の問題にまで結びつくアンモラル
な問題群を包含しているように思います。
広瀬大分県知事と御手洗、大賀との関係性、癒着の指摘については、いまひとつ明解な解
析力に欠けるところがある、というのが私の読解するところですが、御手洗プロブレムにつ
いて全体として明晰な解析、指摘になっているように思います。
きっこさんの指摘を共有させていただきたいと思います。
リンク先を明示した上で、相当部分を引用させていただこうと思います。全文は下記URLを
ご覧ください。
なお、この問題について、おおいた市民オンブズマンは、大分県土地開発公社に対して、大
分キヤノンマテリアルの大分事業所用地造成工事を随意契約によって鹿島に発注すること
を決定した指名委員会の議事録の公開、また、キヤノンが鹿島を選定するよう公社に求め
た要請文の原案を公社が作成していた疑いがあるとしてその原案の開示を求めています。
東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
………………………転載(抜粋)始め………………………
さるさる日記-きっこの日記(2009/02/13付)より
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20090213
■御手洗冨士夫という功罪 1
(前略)
キヤノンの工場建設にともなって、30億円を超える巨額の裏金を受け取り、そのほとんど
をキヤノンとトヨタの株に替えて、親族の名義で隠し持ってたことが発覚した、コンサルタント
会社「大光」の社長、大賀規久は、ダンボール箱に何十箱もの動かぬ証拠がマウンテンなの
にも関わらず、分厚いツラの皮で平然と「受け取っていない」と容疑を否認してるという。そし
て、友人である大賀の逮捕を聞いた御手洗のほうも、「友達が起こした事件なので非常に遺
憾に思っているが、私もキヤノンもまったく関係ない」って、あまりにもシラジラシイことをノタマ
ッてる。この恥知らずな守銭奴どもの往生際の悪さにも呆れ返るけど、それよりも、あたしは、
御手洗の顔を見るたびに、自民党の肥大なるイエスマンの武部勤と区別がつかなくなる今日
この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
■御手洗冨士夫という功罪 2
‥‥そんなワケで、仮にも経団連の会長って立場でありながら、自分の親友が、自分の
名前を使って、自分の立場を利用して、長年に渡って莫大な裏金を手にして来たって言うの
に、それに対して「私は関係ない」って、あまりにも「おいおいおいおい!」って気がする。で、
まずは、今回の主役の大賀規久(65)と、御手洗冨士夫(73)との関係についてザクッと解
説しとくけど、この2人は、大分県佐伯市の同郷で、子供のころからの友人だ。
何しろ、御手洗冨士夫の叔父でキヤノン創業者の故・御手洗毅元会長と、大賀規久の父
親とは、無二の親友だったのだ。つまり、親の代からの知り合いってワケで、逮捕された大
賀規久が「御手洗会長とは200年の仲だ」ってうそぶいてるのも、まんざら嘘じゃない。で、
もうちょっと正確に言うと、御手洗は、大賀規久の兄と親友だったのだ。県立佐伯鶴城高校
に通ってた御手洗は、同級生で親友の大賀くんの家に遊びに行った。そしたら、そこにいた
のが、大賀くんの幼い弟、のり坊(規久)だったのだ。
つまり、数十年後に、冷血非道な派遣切りを連発する御手洗冨士夫と、悪質極まりない巨
額の脱税事件を起こす大賀規久とは、御手洗が高校1年生、大賀が小学校2年生の時に
知り合ってたのだ。そして、のり坊は、どんどん成長して、御手洗とおんなじ県立佐伯鶴城高
校に入学するころには、身長180cmの立派な体格になってて、ラグビー部へと入部する。
そう、ラグビーと言えばモリヨシローってワケで、いい年こいても取材の記者に暴言を吐いた
り乱暴な態度をとるモリヨシローの野蛮さと、逮捕されても憮然とした表情で容疑を否認し続
ける大賀のふてぶてしさには、あまりにも共通するイメージが満載だ。
■御手洗冨士夫という功罪 3
そして、大きな体を活かしてラグビー部へ入部したのり坊だったけど、その脳みそもモリヨ
シロー並みのお粗末さだったようで、2年生の時に暴力事件を起こして退学になった。そん
なことからも、地元では「暴れん坊」で名前が知れ渡ってたのり坊だけど、20才になったころ
から、実家が始めた建材店で働くようになった。そして、御手洗の親類の県議会議長、長田
助勝のカバン持ちも始めて、少しずつ人脈を築き始めたのだ。だから、今回、長田助勝(80)
も一緒に逮捕されたけど、コイツとも45年の付き合いってことになる。御手洗本人とは55年
の付き合い、御手洗の親類とも45年の付き合いってことになる。
のり坊の兄は、御手洗の同級生だったって人脈を利用して、御手洗と一緒にキヤノンの前
身のキヤノンカメラに入社した。そして、それ以来、半世紀以上に渡り、御手洗家と大賀家と
は、文字通り、家族ぐるみの付き合いが続いて来た。のり坊の兄は、実家の工務店「日建」
を継ぐために、途中でキヤノンを退社したけど、それからも、さらなる付き合いが続いてった。
その証拠に、御手洗がキヤノンの社長に就任してからは、御手洗は次々と「日建」に仕事を
発注して来た。新宿のキヤノン本社の内装工事などもすべて「日建」だけに発注したり、御手
洗自身の横浜の邸宅も「日建」に建てさせたのだ。
一方、弟ののり坊はと言えば、「御手洗について行けば甘い汁を吸える」とでも思ったんだ
ろう。執拗なほどのタイコモチ生活を続けて来た。どれくらいのタイコモチだったのかって言う
と、たとえば、御手洗がゴルフに行くって言えば、のり坊はすぐにゴルフ場を手配をして、送
迎の車まで用意した。御手洗がどこへ行く時も付き添い、周りの人たちはみんな、のり坊の
ことを御手洗の私設秘書だと思ってたほどだ。そして、そんな関係性を利用して、のり坊は、
御手洗に頼んで、自分の長男をキヤノンに入社させてもらう。2003年に行なわれたこの長
男の結婚式には、すでにキヤノンの会長に就任してた御手洗が出席して、こうアイサツした。
■御手洗冨士夫という功罪 4
「私は、社員の結婚式にはいっさい出ないことにしていますが、今日は特別に、新郎の親
父の友人として出席しました」
こんな感じだから、のり坊と御手洗との癒着は、今どきの言葉で言えば「ハンパない」って
ワケで、あまりにもディープすぎる。たとえば、大賀の実家の道路をはさんだ向かいには、
「キヤノンシステムアンドサポート」の佐伯サービスセンターがあるんだけど、この建物と土
地は、のり坊が役員をつとめる法人の名義になってる。他にも、のり坊が代表をつとめる
内装工事会社や警備会社などは、業務のほぼ100%が、キヤノン関連の請け負いしかや
ってない。
‥‥そんなワケで、今回の巨額脱税事件だけど、東京地検特捜部は、すでに数年前か
ら目をつけて、捜査を続けて来た。そして、容疑が固まったから今回の逮捕に至ったワケ
だけど、大手ゼネコンの「鹿島」や「九電工」を始め、多くの大企業を相手に、のり坊が莫
大な裏金を要求することができたのは、もちろん、「御手洗会長の親友」っていう看板を背
負ってたからだ。そして、キヤノン関連の事業を持って来るほうも、キヤノンの仕事にあり
つこうとするほうも、「キヤノンの仕事は大賀さんを通さないと‥‥」っていう暗黙の了解が
出来上がってたのだ。
キヤノンの仕事が欲しい業者たちは、とにかく、のり坊に頼むしかないので、のり坊のコ
ンサルタント会社「大光」にアイサツに行く「大光参り」が日常化してた。もちろん、手ぶら
で行けるワケはないから、時代劇で言うところの「黄金色の菓子」を包んで行くワケだけど、
こうしたことも、すべては「御手洗の威光」があったからできたことなのだ。
(以下、省略)
………………………転載(抜粋)終り………………………