米軍グアム移転協定反対の要請/新しい反安保行動をつくる実行委員会

2009-02-16 08:30:11 | 社会
新しい反安保行動をつくる実行委員会では、17日にも予定される「沖縄駐留米海
兵隊のグアム移転に関する協定」の締結を結ばないように、政府(首相、外務大
臣、防衛大臣)宛に、下記の要請書を送りました(13日)。


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内閣総理大臣 麻生 太郎 様
外務大臣 中曽根弘文 様
防衛大臣 浜田 靖一 様

「沖縄駐留米海兵隊のグアム移転に関する協定」を結ばないよう要請します

 新聞報道などによりますと、日本政府は、来る2月16日、アメリカ合州国国務
長官・ヒラリー・クリントン氏が来日する際に、在沖米海兵隊のグアム移転事業
を進めるための二国間協定を米政府と結ぶ方針という。
 私たちは、以下の点を持ってこの協定を締結することに反対します。

1.まずなによりも、この協定は、他国(アメリカ)が自国内(グアム)に建設
する軍事基地に対する日本の資金負担(税金の支出)を保障する法的枠組となる
ことです。日本国外に造る米軍基地(施設)の費用を日本が負担することは異様
としかいいようがありません。
1.その日本側の負担金額は、一昨年に、アメリカ側が提示した移転費用総額
102億7000万ドルの59%(60億9000万ドル=約5500億円)と合意されています
が、それはアメリカ側のまったくの「言い値」であり、日本政府からは積算根拠
がなにもしめされていません。しかも、住宅建設費が、一戸あたり平均単価61万
ドル(約5500万円)という現地の常識からはかけ離れた高額で設定されているな
どの問題点が、従来から指摘されています。根拠の定かでない税金の支出もその
金額の巨額さ(5500億円)も異常です。今時の経済情勢(金融危機以降の失業者
の増大)などを考えれば、さらにその異常さは度を増すばかりです。
1.また、協定では、2006年5月に日米合意した在日米軍再編ロードマップ(行
程表)の普天間移設と本島中南部の基地返還実施(パッケージ)も再確認される
ようですが、基地返還とパッケージとされている「普天間飛行場の代替施設建
設」については、その辺野古沖建設に対して、地元住民の強い反対、建設阻止行
動などによって、環境アセスすらまともに行われていません。また、沖縄県議会
では昨年7月に「名護市辺野古沿岸域への新基地建設に反対する」決議(および
「意見書」採択)がなされ、日米両政府にたいし新基地建設を早急に断念するよ
う強く求めています。こうした沖縄県民・民衆の対応は、政府の宣伝する、(在
日米軍再編は)「沖縄の負担軽減のため」が、まったくのデタラメであること如
実に示しています。それは「デタラメ」である以上に、「欺瞞」であり、「詐
術」「詐欺」ですらあります。あなたたち日本政府とアメリカ政府は、沖縄民衆
の「基地負担軽減」という希求を「逆手にとって」、沖縄(のみならず日本各地
およびグアム)の基地増強・強化を進め、地元の負担増大を進めようとしている
のです。
1.今時の米軍再編=米軍軍事力の増強・強化は、国際平和に対する脅威であ
り、世界の不安定化に棹さすものです。日本政府がそれに加担することは、許さ
れません。

以上の点をもって、私たちは、あなた方が進めようとしている、「協定」の締結
に反対し、その中止を要請します。

2009年2月13日

新しい反安保行動をつくる実行委員会
東京都千代田区三崎町3‐1‐18 近江ビル4階 市民のひろば気付
TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
メール:hananpojitsu@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/


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