東日本大震災と福島第一原発事故に際してーICBUW運営委員会からのメッセージ

2011-04-05 08:06:21 | 社会
東日本大震災と福島第一原発事故に際して
ICBUW運営委員会からのメッセージ

2011年4月4日

皆様

3月26-27日、ICBUW国際事務所のある英国マンチェス
アーでICBUWの運営委員会が開かれ、来年の国連総会
に向けての国際的取組み、理論的課題、キャンペー
ン強化のためのワーキンググループの立ち上げなど
について議論がなされました。

日本の震災、津波、そして福島第一原発のニュース
は、イギリスでも随時報道されていて、運営委員会
に参加した各国のメンバーは、日本の仲間のことを
思い、メッセージを送ってくれました。被災され亡
くなられた方々への哀悼と、被災された全ての方々
への心からのお見舞いの思いとともに、皆さんに、
ICBUWからの連帯のメッセージをお伝えしたいと思い
ます。

日本国内でのICBUWの取組みは、福島原発の危険な状
態がまだ収束しない中で、日本政府・外務省への働
きかけなどを行うのは事実上困難な状況にありま
す。これまで回を重ねてきた議員勉強会も、しばら
くはお休みせざるをえません。また、ICBUWの日本の
賛同者の多くの方々が、すでに福島原発事故の放射
能汚染と被曝の問題に関わり、それぞれの地でお忙
しくご活動をされていることと思います。

私たちは、日本でのこの事態が中長期化することも
見据えながらも、一方で着実に進んでゆく国際的な
ウラン兵器禁止のキャンペーンとも連携しつつ、
ICBUW本来の活動?ウラン兵器の禁止に向けた取り組
みと被害者支援?を継続してゆきたいと思います。

下掲のICBUWからのメッセージにもありますように、
今、日本で起こっている原発による放射能汚染とウ
ラン兵器とは、いろんな意味でつながっています。
放射能汚染とヒバクによる被害をこれ以上拡げさせ
ないために、皆さんとともに努力して行きたいと思
います。


「ウラン兵器禁止を求める国際連合」
ICBUW運営委員
嘉指信雄、森瀧春子、振津かつみ

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ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)運営委員
会からのメッセージ

2011年3月27日 マンチェスターにて

いくつかの大陸から、英国のマンチェスターに集っ
た「ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)」運
営のメンバーは、地震、津波、そして人災である
「核の危機」(福島第一原発事故)という、「三重
の災難」にみまわれている日本の人々に、心からお
見舞い申し上げます。

私たちは、家も家族も失い、そして核の被害に直面
している人々のことを深く心配しています。被災さ
れた人々、全ての方々に思いをよせています。日本
の皆さんが、この困難と悲しみにもかかわらず、お
互いに助け合いながら事態を乗りこえようとしてお
られる姿は、私たちを勇気づけるものです。全世界
の人々とともに、私たちも連帯の気持ちを表明した
いと思います。

2006年に私たちICBUWは広島で国際大会を持ちました。
広島から世界へ、劣化ウランのヒバクシャがメッ
セージを発しました。私たちは、戦争や核放射線に
よる悲劇のない世界をめざすという、日本の友人た
ちの考えと信念に非常に感銘を受けました。そし
て、私たちの願いを「ヒロシマ・アピール」として
表明し広めました。

ICBUWはウラン兵器禁止とその被害者支援のために活
動しています。劣化ウラン被害者は、戦争による破
壊だけでなく、それに加えてウラン兵器による放射
能汚染の被害に苦しんでいます。

戦争と自然災害は、質的に違います。しかしなが
ら、核事故(原発事故)による放射能汚染もウラン
兵器による放射能汚染のいずれも、人間が生み出し
た災害であり、人間の手で、その政治的意志によっ
て避けることができるものです。

ウラン兵器は、核燃料の製造過程でできる廃棄物の
軍事利用です。米国内で製造された核燃料が日本に
輸出され原発で使用されています。このように、日
本の原発事故と、米国が使用したウラン兵器とは、
いずれも核燃料を通じてつながっているといえま
す。米国がイラクで使用したウラン兵器によって、
人々が放射線にヒバクしています。私たちは、「人
間がもたらした放射性物質の使用」という、同じ敵
と危険に直面しているのです。

どんな低線量の放射線でも、何年も後になってがん
や白血病を引き起す可能性があります。それは事実
です。低線量放射線は、直ちに危険を及ぼすとはい
えないかもしれませんが、最終的にはなんらかの健
康影響をもたらすのです。低線量被曝を、医療被曝
や自然のバックグラウンド放射線と比較することに
よって、軽視することは正しくありません。私たち
は、日本で、適切な緊急時の放射線防護対策が、速
やかにとられることを望みます。感受性の高い、子
どもたちや妊婦を守る配慮がなされるべきです。損
傷を受けた原子炉の危機が速やかに収束し、労働者
と住民の危険が最小限に抑えられるよう願っていま
す。この「三重の災害」にみまわれている人々が、
一日も早く、生活を取り戻し、新たな再出発をでき
るようになることを願っています。

私たちは、日本の人々とともに、そして被災された
方々とともに、放射能汚染の脅威のない平和な世界
に向けて、進みたいと思います。そのような世界を
享受することは、全ての人々の基本的人権です。私
たちは日本から地理的には遠く離れていても、私た
ちの心はいつも皆さんとともに、被災された方々と
ともにあります。

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原発なしでも電力は足りている-京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんの主張/すくらむブログ
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10851020441.html
原発Nチャンネル14 原発なしでも電力足りてる 小出裕章



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