学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

瀬戸の花嫁

2017年07月24日 | 音楽の愉しみ

瀬戸は日暮れて 夕波小波
あなたの島へ お嫁にゆくの
若いと誰もが 心配するけれど
愛があるから 大丈夫なの
段々畑と さよならするのよ
幼い弟 行くなと泣いた
男だったら 泣いたりせずに
父さん母さん 大事にしてね


瀬戸の花嫁』(作詞:山上路夫、作曲:平尾昌晃)。
僕が大好きな歌の一つです。
1972年に小柳ルミ子が歌って大ヒットしました。
当時、僕は小学校4年生。
自慢のボーイソプラノ(!?)で、「♪ ゆうな~み こ~な~み~ ♪」と得意げに歌っていました。(笑)
(^O^)/

どうしてこの歌が好きだったんだろう。
やっぱり、メロディーが素直で優しいからかな。
音程の上下の動きは結構大きいのですが、一つひとつの音符がすごく滑らかにつながっている感じがするんです。



実際に楽譜を確認してみると、ほとんどの音符が階段を一段ずつ上ったり下がったりするように並んでいます。(↑ 赤で囲った部分)
お年寄りや子どもにも負担の少ないメロディーなのかもしれません。

僕は特に、高音で歌い上げる「♪ ゆうな~み こ~な~み~ ♪」の部分がたまらなく好きでした。
かと言って、クラスの友だちに、「小柳ルミ子のファルセット、ゾクゾクするほど美しいと思わない?」などと話す勇気はなく…。(^^;)
テレビで彼女がこの歌を歌っているのを目にするたびに、9歳の奥田少年は「あ~、やっぱりええ歌やなあ」と、一人でこっそり感動していたというわけです。

一般的に、曲の最高音というのは、一番盛り上がるサビの部分で使われることが多いのですが、この曲の場合は「♪ ゆうな~み こ~な~み~ ♪」の「」が最高音です。(↑ 青で丸をつけた音)
歌が始まるとほぼ同時に、聴衆を一気にクライマックスへと誘うような、そんなメロディー展開がとても刺激的です。

アグネス・チャンの『ひなげしの花』の「♪ おっかのうえ~ ひ(ん)なげし~の は~なで~ ♪」や、天地真理の『恋する夏の日』の「♪ あなた~を まつ~の~ テニ~ス~コ~ト~ ♪」も同じようなタイプの歌ですね。
アグネスも真理ちゃんも大好きでした。(*^^*)

話を『瀬戸の花嫁』に戻しましょう。


岬まわるの 小さな船が
生まれた島が 遠くになるわ
入江の向こうで 見送る人たちに
別れ告げたら 涙が出たわ
島から島へと 渡ってゆくのよ
あなたとこれから 生きてくわたし
瀬戸は夕焼け 明日も晴れる
二人の門出 祝っているわ


歌詞の内容が分かりやすいのも、この歌の大きな魅力です。
夕陽に染まる瀬戸内の島々の風景。
家族への思い。
仲間との絆。
そして新たな決意。
明日への希望。
それらが易しい言葉で歌われています。

瀬戸の花嫁』。
やはり昭和を代表する名曲です。
(^^)v