窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

羊肉よう出る!ージンギスカン羊DEL(川崎)

2023年08月11日 | 食べ歩きデータベース


 JR川崎駅、京急川崎駅前の繁華街、砂子には思いの外ジンギスカン屋さんがたくさんあります。その中では駅から少し離れているのですが、「ジンギスカン羊DEL」というとても良いお店に出会うことができました。かなり人気のお店のようで、平日夜の早い時間でもあっという間に満席になってしまいます。それも頷ける、羊肉好きには大満足のお店でした。

 肝心の焼いている写真を撮り損ねてしまったのですが、ジンギスカンではポピュラーな、凸型の円形鉄鍋。肉から余分な脂が落ち、落ちた油で野菜を炒められるあのタイプです。



 まずお通しが嬉しい。羊筋煮込みでした。羊はもっと評価されてよいのに、と思います。



 メインのラムセットが来るまで、蒸し暑い夜にさっぱりとした「生ラムのたたき」。噛むほどに旨味の広がるたたきは生ビールとの相性抜群。



 このお店は希少なアイスランドラムにこだわっているそうです。9世紀、ノルウェー、スコットランド、アイルランドなどから入植者がアイスランドに家畜を持ち込みましたが、寒冷地であったため羊毛が採れる羊の放牧が盛んになりました。ヨーロッパ大陸から遠く隔絶した島であるため、アイスランドの羊は他の種と交配することがなく、1100年前の古代種が受け継がれているそうです。また、アイスランドは元々島の1/4が森林で覆われていましたが、入植者による伐採や恐らく牧羊自体も手伝って、今日イメージされるような、国土自体が草原地帯となってしまった経緯があるようです。そうした条件の下、羊たちは自然の中に放牧されて育ちます。そういう意味では、昔ながらの羊本来の美味しさが味わえるのがアイスランドラムということができるかもしれません。

 さて、写真のアイスランドラム食べ比べセットは、左から肉厚な肩ロース、大きなフレンチラック(肋骨を残したロース、高級部位)、さっぱりとしたモモ肉です。附属の粗塩とマスタードの他、塩味が穏やかでまろやかなアイスランド産の塩も別に小皿で出てきます。マスタードは使わず、塩の違いだけ楽しみました。肉は鉄鍋でミディアムレアに。柔らかくジュージー、かつボリュームもあり、自然と顔が綻びます。そしておすすめなのが、ラム肉とパクチーとの相性。こんなに合うものだとは思いませんでした。



 味付きマトンロース。最近マトンを出すお店が少なくなってしまったので、どちらかと言えばマトン派の僕としては嬉しいです。



 すでにお腹いっぱいでしたが、最後はレモンペッパーラム。焼いてもちゃんとレモンの香りが残り、本当に美味しいです。これもお勧めの逸品。

 このところ、それぞれ個性的な羊肉のお店に出会うことができています。その時々のシチュエーションに合わせて上手に羊を楽しみたいですね。

ジンギスカン 羊DEL(ヨーデル)



神奈川県川崎市川崎区砂子2-8-1-203



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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