窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

鰻をめぐる冒険ー三代目うな衛門(花咲町)

2022年06月30日 | 食べ歩きデータベース


 例年になく早い梅雨明けと連日の猛暑中、先日は羊づくしをお届けしましたが、今回は「うなぎ」。こちらも以前大先輩に紹介していただき、ずっと気になっていたお店です。羊ならジンギスカン、鰻も蒲焼きか白焼きと食べ方が偏りがちな食材ですが、このお店では様々なバリエーションでうなぎが楽しめます。



 お願いしたのは、「うなしゃぶ」のコース。付き出しは、とれたてのうな肝とカボチャ餡の最中。



 うなぎの卵焼きと燻製の「小鉢2点盛り」。特に燻製はスモーキーなうなぎと強い甘みが特徴の紅はるかとの相性がとても良く、驚きました。



 続いて「うなぎの湯引き」。ご覧の通り鱧の湯引きと同じで、弾力がありさっぱりとした食感を酢味噌か梅肉で味わいます。今年は早くも真夏の京都を思わせるような蒸し暑さですから、その様な中で涼を感じられるホッとする一品。一方で、うなぎということを考えれば、嵐の前の静けさとも言えるでしょうか。



 うなぎ串焼き三種。尾から食べるもよし、肝から食べるもよしだと思うのですが、僕自身は肝からの順番で良かったと思いました。肝は串の先の方でまずこってりとした肝と炭火焼きの焦げの香りを味わい、奥になると山椒を効かせ少しサッパリした食感になるよう工夫されています。身の方はパリッと焼き上がった皮と、バターのような独特な風味と甘みが感じられます。そしてそれより少し弾力のある尾へ。くどいと思われるようでしたら粗切りわさびをのせると良いと思います。



 「うなぎ串カツ」。どちらかと言えばくどいうなぎを油で揚げてしまうという…。ところがこれがどうして、先ほどお話ししたようなうなぎが持つそこはかな甘みと揚げたパン粉の相性が良いのです。そして薄い黄金色とサクッとした衣の食感。油やパン粉など細かい所にも心配りが感じられました。味噌も良いですが、とくに山椒塩が良かったです。



 「うなぎ白焼き」。表現するのが難しいですが、串焼きとも湯引きともまた違った食感。これをわさび、粗塩、土佐醤油でいただきます。土佐醤油のかつおの香りがアクセントとなり、また脂っこいものが続いた後だけに一層美味しく感じられます。



 野菜ときのこがたっぷりの、「うなぎしゃぶしゃぶ(冒頭の写真)」。水菜のように見えるのは、若い空心菜です。うなしゃぶは、湯に潜らせる時間を変えることで引き締まった身からだんだん柔らかい身へと、好みで様々な食感が楽しめます。汁もやさしいかつお出汁で、五臓六腑にしみわたりほっとします。



 〆は雑炊で(うどんにもできます)。



 デザートは塩あずきのアイスクリームをいただきました。

三代目うな衛門



神奈川県横浜市中区花咲町2-62-18



<おまけ>
その後は、実に13年振りの映画鑑賞に行きました。



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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