このブログで何度か取り上げたことのある、株式会社アグリ王さんの「新横浜LED菜園」を見学させていただく機会がありました。
これはその名の通り、光源にLEDを使用した水耕栽培装置で、現在12基の装置で実際に野菜を栽培しているところを見学することができます。植物は、光合成を促進するために赤い波長の光を、葉や実をつけるために青い波長の光をというように、主に赤・緑・青の波長の光を吸収しているそうで、LEDでこれらの波長の光を効率的に植物に与えることができます。
装置は5段の棚になっており、1基でレタス750株が約20日で育つ(ルッコラ、スイスチャードであれば1,200株)のだそうです。ショールームの室内は気温20度~23度、湿度60%~70%、CO2濃度1,500ppm~2,000ppmに保たれています。レストランやオフィスのわずかなスペースで、気候に左右されることなく、無農薬の安全な野菜を短期間で栽培できるということが最大の特徴と言えます。
LED野菜を実際に試食させていただきました。必要な光がムラなくあたり、害虫などの影響もないためか、非常に艶やかな色をしています。上の写真はバジル、ルッコラ、ミニセロリですが、バジルなどは非常に香りが強く、離れていても香りが漂ってきました。セロリも独特の臭みが少し和らいでいるように感じました。
リーフレタス。
スイスチャード、スペアミント、スナップドラゴン。
LED野菜は栄養価も高く、神奈川県産業技術センターでLED栽培の小松菜を調べたところ、市販の小松菜と比べ、葉酸が約2倍、ポリフェノールが約1.7倍、βカロテンが約2.2倍あったそうです。LEDにより必要な光源を効率よく与えることができるためではないかと思われます。
こうしてお話を伺ってみると、野菜の栽培も科学で、なかなか興味深いものです。
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