窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

新横浜LED菜園を見学しました

2013年11月24日 | その他


  このブログで何度か取り上げたことのある、株式会社アグリ王さんの「新横浜LED菜園」を見学させていただく機会がありました。

  これはその名の通り、光源にLEDを使用した水耕栽培装置で、現在12基の装置で実際に野菜を栽培しているところを見学することができます。植物は、光合成を促進するために赤い波長の光を、葉や実をつけるために青い波長の光をというように、主に赤・緑・青の波長の光を吸収しているそうで、LEDでこれらの波長の光を効率的に植物に与えることができます。



  装置は5段の棚になっており、1基でレタス750株が約20日で育つ(ルッコラ、スイスチャードであれば1,200株)のだそうです。ショールームの室内は気温20度~23度、湿度60%~70%、CO2濃度1,500ppm~2,000ppmに保たれています。レストランやオフィスのわずかなスペースで、気候に左右されることなく、無農薬の安全な野菜を短期間で栽培できるということが最大の特徴と言えます。



  LED野菜を実際に試食させていただきました。必要な光がムラなくあたり、害虫などの影響もないためか、非常に艶やかな色をしています。上の写真はバジル、ルッコラ、ミニセロリですが、バジルなどは非常に香りが強く、離れていても香りが漂ってきました。セロリも独特の臭みが少し和らいでいるように感じました。



  リーフレタス。



  スイスチャード、スペアミント、スナップドラゴン。

  LED野菜は栄養価も高く、神奈川県産業技術センターでLED栽培の小松菜を調べたところ、市販の小松菜と比べ、葉酸が約2倍、ポリフェノールが約1.7倍、βカロテンが約2.2倍あったそうです。LEDにより必要な光源を効率よく与えることができるためではないかと思われます。

  こうしてお話を伺ってみると、野菜の栽培も科学で、なかなか興味深いものです。

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匠家33-熟成焼肉

2013年11月24日 | 食べ歩きデータベース


  近頃、熟成肉が流行りですが、関内にある「匠家33」という乾燥熟成肉の焼肉屋さんに行ってきました。地元蒔田で有名な焼肉屋さん「天龍」の系列店だそうです。

  鹿児島の平松牧場でグランドマザービーフ(3~4回ほどお産をした牝牛を食肉用に再飼育したもの)を33日以上乾燥熟成させた肉のみを使用しているのだそうです。乾燥熟成は温度などの環境管理が難しく、表面が乾燥するため歩留まりが悪いという欠点がありますが、ゆっくりと熟成させる過程で肉が柔らかくなり、旨みと香りが増すのだそうです。

  フレンチ・レストランのような焼肉屋らしからぬ設えの店内には、熟成肉の旨みを予感させる芳醇な香りが漂っており、それだけで期待感が高まります。



  お通しは「三種の珍味」、牛生ハム、カッパの燻製、コンビーフでした。「カッパ」というのは、前腹の皮と脂身の間にある赤いスジ肉のことです。

 

  さて、まず熟成タン(塩)から。普段はレアかミディアム・レアで食べてしまう僕ですが、熟成肉はややしっかり目に火を通した方が旨みをより楽しめるのだそうです。確かに、噛めば噛むほど、芳醇な香りと深い旨みが滲み出てきます。



  お酒はお手頃な赤ワインで、ロバードモンダヴィ・ウッドブリッジ・ジンファンデル2011を選びました。焼肉なので、ジンファンデルのもつコショウのようなスパイシー感が良く合うのではないかと思いました。実際、スパイシー感と強すぎないタンニンが種類の違うお肉を楽しむのに適していました。



  五種盛り合わせ(タテバラ、ザブトン、ランボソ、クリ、カメノコ)。

・タテバラ(外ばらの中にある部位)
・ザブトン(肩ロースで希少部位のマエバラとつながっている部位)
・ランボソ(サーロインの芯が腰に廻った部位)
・クリ(肩肉の一部であるミスジ(肩甲骨の下あたりの肉)とつながる部位)
・カメノコ(赤身もも)

  やはり噛むほどに芳醇な香りと深い旨みが楽しめ、呑みこむのがもったいない気がします。



  さらに五種盛り合わせ(サーロイン、ウチモモ、リブロース、ランプ、ハラミ)。

・サーロイン(腰上部の部位)
・ウチモモ
・リブロース(ロースの真ん中の最も厚い部分)
・ランプ(モモの柔らかい部位)
・ハラミ(横隔膜)

  無駄な脂身のくどさがなく、熟成によるアミノ酸の作用なのか分かりませんが、沢山食べても胃もたれしません。三人で四人前を食べましたが、あまり牛肉を食べない僕でも最後まで美味しく食べられました。



  ここで2本目のワイン。同じくカリフォルニアの赤ワインで、ニュートン・ナパヴァレー・クラレット2011。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、カベルネ・フラン、シラーのブレンドです。アメリカン・チェリーのような香りがありなめらか、程よい酸味とタンニンで、ゆっくりと楽しめます。お手頃なのになかなか良いワインでした。



  これに骨付きカルビを合わせて。



  仕上げは冷麺。ほぼ毎日、何らかの形で麺を食べているような気がするこの頃です。

匠家33

神奈川県横浜市中区真砂町3-31
アクティオーレ関内8F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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