BUZ LIFE

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東海道線

2006年04月13日 | Weblog
3月18日のダイヤ改正でいわゆる湘南電車が全車引退した。代わりに台頭してきたE231系(?)の4ドア車。

3ドア車だった湘南電車に比べ格段に座席数が少ない。基本ロングシートで、前後部の数両の車両にボックスシートが混ざるのみ。ボックス車両でも4ドアのため座席は限られている。

通勤時間帯、4ドア車は確かに威力を発揮するかもしれない。乗降がスムーズに行われ、混雑も多少緩和される。が、その分座席を犠牲にするだけの価値はあったのだろうか。聞くところによると、朝ののぼりでは昔はすわれていた時間帯の平塚駅からでも着席が困難であるという。平塚からは横浜まで30分以上、東京まで行くと60分以上かかる。これをすべてたっちぱなし、というのはかなり厳しい。

東海道線は長距離乗りとおす人が多い。こういった電車では座席数の確保をより優先すべきではないだろうか。実際4ドアになったからといって、なにかメリットはあったのだろうか。混雑が緩和されるといっても、劇的に改善されたわけではなく、それでもやはり以前と同じように混んでいて、あまり変わりはない。

東海道線は小田原、熱海まで通じていて、昼の時間帯はこれらの地域への旅行の足として利用する人も多い。ロングシートの座席では旅情も盛り上がらない。

電車に座れる、ということは大いに価値のあることである。前例の平塚の場合、朝の通勤時間帯でも座れる、ということはその駅の魅力を非常に高めることになり、ひいては平塚という街全体の魅力を高めてくれる。また遠距離通勤もそれほど苦ではなくなり、沿線住民の都心への流出も食い止めることができるはずである。

私見では、東海道線の4ドアは不必要と考える。もろもろの事情は詳しくは知らないが、郊外型通勤電車の東海道線では3ドア維持が望ましかったのではないだろうか。