東京国立博物館 本館特別5室で 『キトラ古墳壁画』を鑑賞してきました。
昭和58年に、ファイバースコープによって、「玄武」の壁画が確認され 、
その後の 数回による調査の結果、墳丘の状態が 明らかになりました。
(キトラ古墳)と呼ばれるようになったのは、この古墳のある山を地元の人達が(キトラ)とよんでいたので命名されました。
古墳の調査は今後も続けられ、将来的には【明日香まるごと博物館】に成長させ、
日本の 歴史.文化.自然 を感じられる場所に 発展させたいと、いう 大きなビジョンを教えてもらいました
四神のうち、「朱雀」 「白虎」「玄武」が展示されていました。「青龍」はありませんでした。
12支は「子」と「丑」のみでした。あと出土品、へきがの複製陶板、壁画の模写、
天文図、日月像、調査のための道具などでした。
「朱雀」・・・南の方角の霊獣、五行思想に基ずく色は(朱・アカ)南壁にあり、石室を閉める役をしている。
「白虎」・・・西の方角の霊獣、色は(白)西壁にあり、力強い、勢いを感じる虎でした。
「玄武」・・・北の方角の霊獣、色は「黒」 北壁にあり、亀と蛇が絡みあった姿です。
不老長寿の仙薬を奪い合う姿でした。
「青龍」が無いのは残念だけれど、侵入した泥水で、図像が判明してないようです。。
解説では白虎と似ているそうです。展示場は、何時もよりだいぶ狭かったように思います。
石室は切石18枚を使っています。床石に4石、壁石に10石、天井に4石。
天井には、中央に 天文図、東西に、日・月があり、星の軌道が赤線で表示されていました。
発掘、調査、修理、保全に、30年経ちました。これからも、一層の整備、発展に
向かいます様にと思いながら、図録を求めて帰りました。
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