旅人

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あと 何回行けるかな~

あい

2015-02-22 | 私の本棚

夕食後から読み始めた  高田 郁著  [あい]  、に 引き込まれて読み続け、気付いたら午前2時でした。

読み終えてこんな幸福な氣持ちになれたのは久しぶりでした。

物語の主人公の 関 寛斎・あい  は実在した人物です。寛斎は既に書物になっていますが、妻あいについては、資料が乏しいので寛斎の書き物を通して、高田 郁 は あい を想像し書いたと、後記にありました。この書は あい が主人公です。

関 寛斎・あい 夫妻の 名利を求めず、浄く生き抜いた夫婦の物語は、私の心に強く響きました。

幕末から明治維新へと、激動の時代を 'あい' は 蘭方医の夫を 愛し、励まし、夫の意思を遂げさせ るべく、 いつの時代も最高の理解者となって支え続けました。

いつも明るく物事を捉え、いつも前向きのあいは  寛斎の太陽となっていたのでしょうね。

この妻無くして 寛斎は 後世に名を残す人物にはなり得なかったかなと、私には思えました。

最後は北海道の開拓者になる夫に付き従いその地で生涯を終えています。

厳しい人生であったけれど、あいは心残りなく人生全うし 他界されたと思います。

今の政治家に、 だけで無く 私達の心にも、寛斎や あい の心意気が多少でもあったら!

もっと幸せな日本になるのになぁ~!  夢で終わらせたくはない!