坂木 司 著
娘の推奨本でした。私は初めて知る 作家さんです。
高卒で勉強もあまり好きでなく、何をしたいという目的もない、女の子。
それでもニートは嫌なので、仕事を探し、デパ地下の和菓子屋の売り子さんに
なった杏子ちゃん。(通称アンちゃん。)
本人は 大福のような 思わずほっぺや、二の腕をさわりたくなるような、ふくよかな雰囲気のある 自然児です。
和菓子のことなど何も知らなかったアンちゃんが、売り場に立ち、成長して行く様子と、
和菓子を通して日本の奥深い文化を知りました。
季節毎の和菓子は、変化が大きく、名付も亦意味が深く、読んでいてこんなに日本の歴史と文化が深く、
込められていたとは、始めて知りました。 和菓子を見る目が変わってきたような感じになりました。
私の知る和菓子は、饅頭・お団子・お萩・羊羹・大福・最中でした。
和菓子はお茶と密接なんですね。だから季節毎に、季節に似合った命名と姿を変えて
店頭に並ぶのですね。これからは季節毎 上生菓子を探して見たい気持ちになりました。
ちなみに和菓子の名には こんなものがありました。
お正月には 雪竹、永松、未開紅 七夕時には 星合,鵲 夏には 清流、蓮、松風
秋には 光琳菊、跳ね月、松露、、、
でも最近 近場の和菓子の老舗が消えてゆくような。店主の老齢? 寂しい気がしてきました。
日本語の豊かさに今更ながら びっくりです。 和菓子頑張れ!!