旅人

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あと 何回行けるかな~

歴史の コピー機

2009-05-17 | モブログ
アーサー・ビナードさんの講演を聴きに行ってきました。

ビナードさんは 1967年生まれ、米国人です。コルゲート大学で、英米文学を学び
卒後来日し、 日本語で詩作を始めました。

詩集”釣り上げては”で (思潮社・中原中也賞)・”日本語ぽこりぽこり”で (講談社・エッセイ賞)

”ここが家だ~ベンシャーンの第5福竜丸”で (集英社・日本絵本賞)・

”左右の安全”で (集英社・山本健吉文学賞)を受賞しています・

他にも多数の詩集・絵本・翻訳絵本・・等があります。 

今 文化放送・青森放送で、パーソナリティーも務めています。

今日は”憲法を考える会”なので、それに纏わる お話でした。

日本の憲法も 言葉のまやかしで 多々 違憲行為をしているが、
アメリカも 異国に派兵する事は 充分に 憲法違反であるそうな。

何時までも アメリカ追従の 日本であってはいけない・
アメリカのように 2大政党選挙 になってはいけない。もっと広く選択できる選挙が好ましいと。

歴史は繰り返すのではなく、人が繰り返させているのだと(表題の意味だそうです。)

100年に一度の・・と言うが、これは 自然災害にのみ 言えることであって 
今の問題は人災であって、この言い方はおかしい。他人の所為にするなと。

海賊の派兵に関しても 船舶救助の 言葉に気をつけないと、徐々に慣らされて
海外派兵に 免疫を持ってしまう危険があると。 

角度の変わった視線で語られていて、新鮮な考え方に興味を覚えました。

詩人のせいか 言葉の含む意味を 充分に 考えるよう指摘しています。

冗句を交え まだまだ 話は続きました。 時間を忘れて聞き入りました。

彼の話は 簡明な言葉を使いながら、言わんとしている所に 持っていく弁証は、心憎いほどでした。 

こんなお話は 若い人にこそ 聞いて欲しいな~と感じました。

アーサービナードさんのHPです。