おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

国際有機農業映画祭開催(11月27日)

2010年09月28日 22時10分59秒 | イベント
 今年も国際有機農業映画祭が開かれます。運営委員なのに会議に参加できていないで申し訳ないのですが、宣伝だけはします。11月27日(土)の1日開催。今年は、若者価格もあり、1500円で1日見放題。一般は2000円、これでも大分お徳です。

国際有機農業映画祭 http://blog.yuki-eiga.com/
 
 そして前日、11月26日(金)には、運営委員の若手で企画した上映会&交流会があります。3本の映像と有機農家2名をお呼びしての企画です。詳細が決まったら、随時情報を掲載します。有機農家2名(千葉県・林さん、長野県・窪川さん)の対談は僕のほうで司会・コーディネートをさせていただきます。ビックネームを前に大丈夫かな、不安です。こちらもふるってご参加ください。


国際有機農業映画祭2010 開催情報

会  場 : 国立オリンピック記念青少年総合センター・カルチャー棟大ホール

  期  日 : 2010年11月27日(土)
  開催時間 : 9:30~20:20(9:00開場)
  参 加 費 : 一般 2,000円、若者 1,500円(25歳以下の証明書が必要)
  事前に会員登録が必要です。
  主  催 : 国際有機農業映画祭運営委員会

  協  力 : NPO法人日本有機農業研究会、東京ピースフィルム倶楽部、NPO法人アジア太平洋資料センター
  協  賛 : (財)自然農法国際研究開発センター、アジア農民交流センター、NPO法人日本国際ボランティアセンター、地球的課題の実験村、株式会社イーエム・ジャパン、NPO法人恒志会、株式会社 オルター・トレード・ジャパン、NPO法人APLA、NPO法人ゼロエミッション・プラッットフォーム、秀明自然農法ネットワーク、大地を守る会、化学物質過敏症 知ってね☆うぉーく、(株)自然農法販売協同機構、ヤマキ醸造株式会社、有限会社豆太郎、(株)瑞雲、(株)桜映画社、パルシステム生活協同組合連合会、ポケットファームどきどき
協賛・賛同のお願い
徒手空拳で始めた国際有機農業映画祭です。映画祭の趣意をご理解いただき、本年も協賛・賛同をお願いいたします。協賛団体のお名前はプログラムおよび映画祭公式ホームページに、賛同いただいた個人の方はプログラムにお名前を記載させていただきます。

  協賛(団体):一口1万円   賛同(個人):一口1千円

 ● 参加券と参加方法
 国際有機農業映画祭の参加には、事前の会員登録が必要です。会員登録は毎年必要です。昨年登録された方も、あらためて登録をお願いします。参加券は、事前の会員登録の後のお申込みとなりますのでご注意ください。

【会員登録・参加券申込】 
 会員登録と参加券のお申込みは、登録・申込フォームからお願いします。
   >> 登録・申込フォーム
 お問い合わせは ticket@yuki-eiga.com までお願いします。

 ● 特別企画1 : プレイベント「1%を選択した人々」 (26日 18:00~21:00)

 ● 特別企画2 : 3分ビデオ・私の農と食 (27日 13:00~13:30)
 昨年好評だった3分ビデオを今年も行います。あなたの周りの農と食を3分の映像にまとめてみませんか。
 
国際有機農業映画祭2010 上映作品

上映  9:35
『アフガンに命の水を ~ペシャワール会26年目の闘い~』
 2009年/日本/56分 日本語
 企画:ペシャワール会
 制作:日本電波ニュース社
ペシャワール会は、中村哲医師を現地代表として、1984年にパキスタンのペシャワールで医療団体としてスタートした。水と食糧さえあれば大半の病気は治ると考え、2000年からは、アフガニスタンで始まった大干ばつへの対策として、1500本以上の井戸を掘り、全長24キロの農業用水路の建設も行なってきた。60万もの人の雇用対策となり、難民になるか軍閥や米軍の傭兵になるしかなかった村に、平和をもたらしている。3000haの田畑が甦り、10万を超える農民の暮らしが戻ってきた。

上映 10:50
『ミシシッピー』
 原題:Big River
 2009年/米国/27分 英語・日本語字幕
 監督:カート・エリス
 制作:カート・エリス、 アーロン・ウルフ
ピースボーイ賞受賞作「キングコーン」の続編。アメリカ、アイオワ州で青年イアンとカートがコーン栽培を通して食料、飼料としてのコーンビジネスの抱えるさまざまな問題点を扱った前作に続き、今作品では彼らの畑で使われた肥料、農薬を追いかける。彼らの使った農薬とは何だったのか、そしてそれはどこに行き着くのか。近代農法とアグリビジネスのもたらす副産物に青年たちが疑問を投げかける。

上映 11:27
『海と森と里と つながりの中に生きる』
 2010年/日本/35分 日本語
 制作:NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
 構成:鈴木敏明
すべての生き物の生命は、自然の巧みな循環に支えられている。更新を繰り返す森、微生物が分解した栄養分を運ぶ川、その水が育む稲や汽水域のプランクトン、プランクトンを食物連鎖の底辺として命をつなぐ魚や貝――。生産性と効率を追い求める「開発」が、いかにその循環を断ち切り、海や森、里や川を変えてきたのかを追い、自然の循環の中に、人間の営みを位置づける方法を考える。

上映 13:30
『「緑の革命」光と影』
 原題:Seeds Of Plenty, Seeds Of Sorrow
 1992年/インド/52分 英語・日本語字幕
 製作・監督:マンジラ・ダッタ
 制作:Media Workshop/TVE/BBC
20世紀で最も成功した発展戦略のうちの1つとされた「緑の革命」は、インドなどの発展途上国が、確実に飢饉から脱却したと信じられている。しかし25年後、この成果を誰が受け取ったか、と問いかけ、「緑の革命」の暗く複雑な側面を明らかにする。インドにおける「緑の革命」は、新しい農奴層を作り出すのに一役買い、初期の劇的な生産高は農薬中毒とともに減少し、奇跡的な小麦の品種は短命で終わった。

上映 15:00
『パーシー・シュマイザー、モンサントとたたかう』
 原題:Percy Schmeiser-David gegen Monsanto
 2009年/ドイツ/65分 英語・日本語字幕
 監督:ベルトラム・フェアハーク
 製作:デンクマル・フィルム
カナダの農民パーシー・シュマイザーの菜種畑は風で飛ばされてきたGM(遺伝子組み換え)種子によって汚染された。彼は50年間の仕事の成果を失った上に、GM種子を開発したモンサント社に特許権侵害で訴えられた。裁判所は彼に損害賠償金の支払いを命じた。モンサント社は彼と家族の行動を監視し精神的ダメージを与え続けた。彼と妻のルイーズはその圧力に屈せず最高裁に訴えた。米国でも同様にモンサント社に抵抗する農民達がいた。モンサント社の狙いは何か? 巨大企業に立ち向かう農民を支えるものは何か? 最高裁の下した判決は?

上映 16:30
『種を採る人』
 2009年/日本/26分 日本語
 ディレクター:斉藤礼子
 制作:長崎放送
日本で、自家採種している農家はわずかだ。長崎雲仙市の農家、岩崎政利さんは、年間80種もの在来野菜の種を取り続けている。農業高校卒業後、父親から農業を継ぎ、ごく普通に農薬を使っていた。ところが、30代のとき突然体がしびれ倒れる。原因不明、しかし農薬害が頭をよぎる。リハビリのため雑木林を歩き回る中で、様々な種類の木々や生き物が共存し 雑草が自らの種を落として子孫を残す姿に気づき、感銘を受ける。「この雑木林を畑に再現したい」、そこから岩崎さんの農業は再スタートする。作品は、1年にわたり畑と岩崎さんの種採りの様子を追っている。

上映 16:56
『雑草』
 2008年/韓国/45分 英語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ
 制作:韓国教育放送公社
何の役にも立たないと思われている雑草が土を育てる様を検証していく。雑草はただそこに生えているだけで価値があること、枯れたように見えても春には再び芽吹く。その様子や受粉、種子の移動の神秘的な仕組みを絵解きしていく。作物の育たなくなった畑でも草が生えるし、草が重金属を取りこむことも。雑草はこのように、土壌を浄化し、生態系をよみがえらせるなど、多様な働きをする。

上映 17:55
『水俣の甘夏』
 1984年/日本/55分 日本語
 監督:小池征人
 製作:青林舎
水俣病は漁民から海を奪った。海を奪われた人々が甘夏ミカン作りに取り組む中で、「自分たち被害者は加害者にならない」と、7年かけて農薬の撒布を、農協指導の年18回から3回に抑えていく。畑に生き物が戻り、土が生き返っていった。しかし、予想外の事件が。一部の人が除草剤を散布したのだ。話し合いを重ね、苦悩の数ヶ月を過ごす。彼らは「何一つ公開しなかったチッソと同じことをやれない」「何でもありのままに出そう」との結論に。そして除草剤を散布した仲間を、受け入れる。

上映 19:10
『田んぼは僕らの教室だ!』
 2009年/日本/45分 日本語
 ディレクター:松浦正登
 制作:山形放送
舞台は有機農業運動の地、山形県東置賜郡高畠町二井宿小学校。運動を牽引してきた星寛治は、高度経済成長のなか画一的で大量生産を目指す農業と教育の姿とを重ね、町の教育委員時代に学校農園を提唱した。その考えに共鳴した若き教師伊澤良治が「農」の教育を始めて30数年。二井宿小学校長になった伊澤は、「田んぼの教室」で給食自給率50%を目指し、「食」から 「農」へ、「農」から「地域」へ、「地域」から「生活」へと子供達の学びをつなげていく。


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