おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

3月13日(土)、「農と自然の研究所」解散総会、東京座

2010年03月11日 08時17分12秒 | イベント
 イベント告知ばかりで恐縮ですが、福岡県の百姓・宇根豊さんが主催するNPO法人「農と自然の研究所」が、10年間の期限付き活動を今年の4月で終えます。その解散集会が東京でもありますので、お知らせします。
http://hb7.seikyou.ne.jp/home/N-une/2-f-kenkyuusyuokaranooshirase.htm

 宇根豊さんと言えば、福岡県の農業改良普及員でありながら、1970年代後半以降、減農薬運動を指導してきた中心的人物です。現在は、念願かなって百姓をなさっています。まだお話を聞いたことがありませんが、本は読んでいます。

 減農薬運動は、「農薬の過剰散布をおさえる」「農家が田んぼに出て農薬をまくかまかないかを主体的に判断する」「農薬の使用をおさえる技術の開発」という3つを提示しているのだと思います。そのための手段として生まれたのが、虫身版による田んぼの生き物調査です。生き物調査は、全国に広がり、農と生き物の賑わいの関係性を確かめ、自然環境をより身近に感じることのできる調査です。農家ではなく、子供から大人まで、誰でも調査に参加できるところに、特徴があります。

 そんな、宇根さんや「農と自然の研究所」の活動についてお話が聞けるのだと思います。残念ながら、僕は参加できませんが、どなたか感想を教えてください。


「農と自然の研究所」解散総会・東京座
日時:3月13日(土)午後1時から5時
会場:東京ガーデンパレス(JR御茶の水駅から徒歩5分)

HPに詳細は載っていないのですが、情報によると、記念講演は「百姓の思想」と題して山下惣一さんです。「減反神社」で直木賞候補にもなった農民作家で、おそらく日本を代表する百姓です。
山下さんの本、大好きです。

 そして最後のお話は「農と自然の未来」と題して宇根豊さんだそうです。

 参考までに、宇根さんの最新刊が築地書館から出ました。

       
その名も「風景は百姓仕事がつくる」です。旅行者(外部者)は風景をつくる百姓仕事を見ようとしない、定住者(百姓)は百姓仕事の成果である風景を見ようとしない、この両者をつなぎ合わせるにはどうしたらよいのか。百姓仕事、農の価値をはかるモノサシとして宇根さんが「風景」について論じています。

 この本は「百姓仕事」が自然をつくる―2400年めの赤とんぼ (同じく築地書館、2001年)」の続編になりますので、こちらを読んでからというのもおススメです。

       

 
 この2冊を読んだ後、コモンズから出ている「天地有情の農学(コモンズ、2007年)」を読むとさらに、宇根さんの実践、思想、哲学を深めることができます。

       

 この3冊は特におススメです。「農があって、自然がある」カッコいいです。

 


最新の画像もっと見る