おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

慌しく帰省

2009年06月22日 07時56分43秒 | 有機農業
 6月20日(土)は夜遅くまでアルバイトがあった。その中でしみじみと実感したことがあった。現在、このようなご時勢、社会状況を反映して価格の安い農産物が好まれる傾向にある。これまでもそうであったが、最近はこうした状況に拍車がかかっている。生活費の中で、切り詰める分野は真っ先に食費に向けられる。

 一般的に有機農産物は慣行農産物と比べると2~3割は高いと言われている。確かに有機JASマークの付いている野菜の値段を見ると、「おお」と思う値段だ。六本木に行ったときに、野菜の値段を見たら、あまりの高さにビックリした。しかし、この周辺に住んでいる人、セレブといったほうがいいのか、そういう人たちは高いお金を払ってでも買って行くという。よく売れているそうだ。

 が、こういう人はごく一部だろう。僕自身、アルバイト代だけで生活している身にとって、有機農産物は毎日、日常的に買えるものではない。自分で育てているから、有機農産物を食べることができる。正直なところ、貧乏人は有機農産物にありつけない。都市における貧困問題が可視化される中で、有機農産物が金持ちだけのものになってしまう状況になりつつあることを懸念している。

 こうした状況の中で、有機農業をどのように広げていくのか、今その真価が問われていると思う。このブログのタイトルのように、お互いの痛みと喜びを共有しながら、都市の貧困と農村の貧しさをつなげていくこと、両者の連帯が必要なのではないのだろうか。 

 と、抽象的なことを書いてしまったが、色々と思いをめぐらせながら塩尻に帰ってきた。親父が土曜日に畑を耕してくれたらしいが、日曜日の午前中に帰ってしまった。入れ替わりで僕が畑の世話をする。




 


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