おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

「低炭素社会」を問う連続講座 <第5回>(9月4日)

2010年09月01日 06時24分12秒 | イベント
 エントロピー学会全国シンポジウムが、10月16日(土)~17日(日)に同志社大学で開催されます。統一テーマは「『低炭素社会』を問う」だそうです。詳しくは、http://entropy.ac/

 エントロピー学会関西セミナーでは、そのシンポに向けて毎月開催している『低炭素社会』を問う連続講座の案内です。

 エントロピー学会には関心がありますが、会員ではありません。なにせ京都ですから参加はできませんが、お近くの方はぜひ。確か昨年は東京で開催し、有機農業も1つのテーマでした。

 学部生時代からエントロピー、つまり経済活動によって排出される廃熱、廃物のことですが、それを従来の経済学が見落としていて、そうではなく、その発生を抑え、もしくは循環の輪に入れ、新しい経済学や社会を構築するという考え(とても単純な説明で申し訳ないですが)に共感を覚えたことを思い出します。まさしく、有機農業はその原点のようなものです。

 その理論の第一人者であり、広義の経済学や生命系の経済学、地域主義を唱え、カール・ポランニーやイヴァン・イリイチを日本に紹介した玉野井芳郎先生の本は、当時の僕には難しい面もありましたが、新しい価値観をもらいました。前いた大学の学部が玉野井先生らが創設した学部でもあったので、触れる機会が多かったのと、そのお弟子さんである先生から指導を受けることができたのは有難かったです。

 とりわけ、玉野井芳郎、坂本慶一、中村尚司編著『いのちと“農”の論理-都市化と産業化を超えて-』学陽書房、1984年はおススメです。色んな人に薦めている本の1つです。
  
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エントロピー学会 関西セミナー主催

「低炭素社会」を問う連続講座 <第5回>

テーマ:原子力エネルギーは気候変動問題解決に役立つか?

主旨:原子力発電は、発電時の二酸化炭素排出が少ないという理由により、気候
変動問題解決の切り札として再評価する動きが活発化している。しかし、ウラン
資源開発から始まる核燃料利用プロセスのあらゆる段階で放射能汚染が発生する。
また、ウラン製錬後の鉱滓、使用済み核燃料や原発の廃炉は、猛毒の放射性廃棄
物であり、環境中に流出しないよう超長期間厳しく管理する必要がある。そのた
めの管理コストやエネルギーコストは甚大である。また、原発稼動中の温排水の
問題も看過できない。原子力エネルギーは本当にクリーンで持続可能なエネルギ
ー源なのだろうか。
 第一部として、同志社大学経済学部の学生に、原子力エネルギー推進派と反対
派の意見を集約した結果を中間報告してもらう。第二部として、アメリカ・ボス
トンより、タフツ大学医学部教授のブルーギー博士を招聘し、主に公衆衛生学、
コミュ二ティー医学の立場から議論いただく。ブルーギー教授は、ウラン鉱山労
働者や周辺住民の放射能被曝問題の第一人者として著名である。

講師 第一部:同志社大学経済学部学生
   第二部:米国タフツ大学医学部教授 ダグ・ブルーギー博士 
(Dr. Doug Brugge, Tufts University School of Medicine, Boston, MA,
USA 通訳 振津かつみ氏(医師)

日時:2010年9月4日(土)15時~17時30分

場所:同志社大学新町キャンパス 「臨光館」207号教室
京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向へ徒歩7分
研究者、学生、院生、一般市民の皆様の参加を歓迎いたします。
(参加費:1000円、学生・院生は無料。事前申込不要)

共催:エントロピー学会 第28回全国シンポジウム現地実行委員会
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<お知らせ> エントロピー学会の2010年全国シンポジウムが、10月16日(土)~
17日(日)に同志社大学新町校地「臨光館」で開催予定です。奮ってご参加くださ
い。統一テーマは「『低炭素社会』を問う」です。暫定プログラムが以下にあり
ます。
http://entropy.ac/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=524


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