せろふえ

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自閉症の娘
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ぼけますから、よろしくお願いします。 信友直子

2024年10月15日 | 
 認知症の母を、90を超える(!)父と、離れて暮らす著者が介護した経験を映画にした同名のドキュメンタリーがヒットしたようで、そちらを見てやらなければならないと言う気はするが、ともかく図書館にこの本があって手に取った。すばらしい。この本も売れるべき物だと思う。
 僕の母はあまりボケずに亡くなったが、もちろん最後はだいぶもうろくした。父はパーキンソン病だったので長い老後、長い入院生活だった。たしか2年ほど、妻も僕も週に1度は(まだ小さかった子ども連れたりして)病院通いだった。



 でもこの本を、自分の親のことより次は自分の番だよなあと思いながら読んだ。
 どうしてこう昔気質の人たちは老いたあと公的サービスを受けることを嫌がるのだろう?この著者も公的サービス、介護を受けることが遅すぎるよ。もっとどしどし介護サービスをうけるべきだ。次は自分なのか妻なのか、同時なのかわからないが、ともかくきびしくなってきたら大騒ぎして公的サービスを受けようと思う。そうすることが世の中を回すことにもなると思う。でもまあ具体的にどうこうというにはだいぶ先のことだ。
 うちは自閉症の次女のことがある。世話になっている作業所はすばらしくて、障害者の親の葬式を出してやったり、その後の世話をしたりしてくれている。明日は我が身だ。

ハンナ(Hanna) ジョー・ライト監督

2024年10月09日 | 映画・テレビ
 いやー、見事なまでに中身はなーんにもない映画だった。北欧の女の子のアクションを見る映画。そうは言ってもすばらしくすばやい見事な殺陣、というわけでもないし、ストーリーなんて存在しないし、彼らがなんのためにどうしたいのか、どうできたのか、このあとどうなるのか、ちーっともわからない。でも見ているうちはわくわくしたし、何日かにわけて見たのだが、最後まで見るかと言う気分になったし、これはこれでいいのか。うーん σ-_-;)





 雨。夏の酷暑がウソのようだが冷静に考えてみると長袖で快適に過ごせる。雨さえやめば雑草抜きもできるだろうし、自転車も漕げそうだ。
 昨日はちょっとは楽器もさわったし、楽譜のDLも。生産的なことはなにもしてないが、碁も勝てて良かった良かった。

地下室のメロディー アンリ・ヴェルヌイユ監督 アラン・ドロン ジャン・ギャバン

2024年10月05日 | 映画・テレビ

 1963年の映画。ジャン・ギャバンが渋くてねえ。アラン・ドロンもたしかにいい男なのだがそれらしい安っぽさでいい感じ。「ギャング」なんて書いてあるところがあるが、やってることはただのデブになった泥棒というか強盗だ、渋いけど。今の映画で描かれる悪者はまったくすごい組織で、警察も軍も政治家もグルだし、実に始末に負えない存在でちょっとやそっとのヒーローではやっつけられるはずがないような存在だ。いやべつに現実のトランプや自民党のバカやつらのことを言ってるわけでもない。
 音楽も良いし今となってはありきたりの結末の犯罪映画だが、楽しめた。


 この映画を見終えて、たいしたことないけどここに記事を書くかと思ったのだが、もう老人はすぐすべて忘れる。あとで調べようと思ってメモしたのだが、あとで見たら地下室でもメロディでもなく、「地獄のエレベーター」と書いてあった。ん?なにひとつあってないぞ σ-_-;) 「死刑台のエレベーター」とかとまざっているのか?しかも「地獄のエレベーター」っていう全然関係ない漫画?があるのね。びっくりした。

CODA  Erika Davis Marsh監督 短編映画

2024年09月23日 | 映画・テレビ
 今度見た短編映画は「CODA」
 CODAはもちろん音楽のほうでは終結部のことだが、実は Children of Deaf Adults の略で、きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子どものことを指すらしい。知らなかった。
 そのCODAである主人公とダンスのことを描いた映画で、ほんとちょっとの断面を描いたものだが短くてもちゃんと存在意義のある作品になっていると思う。

映画二本立ての一日 タイトロープ 耳をすませば(実写版)

2024年09月16日 | 映画・テレビ
 もう暑くてなにもやる気せず録画してある映画見てすごした。

タイトロープ

 なんていうかいつものイーストウッドで、もう飽きた。誰かがレビューで書いていたが実の娘をこういう形で映画に出す神経がわからない。頭おかしいの?

耳をすませば(実写版)

 チェロ弾きとしては、これをというのは登場人物がチェロ弾くのが許せない。アニメは良い。おくりびとはすばらしかった。

 それにしても、図書カードなんてずいぶん昔の話だなあ。このエピソードは「空の色に似ている」内田善美にとどめを刺す。今、いろいろ豪華本で出ている。豪華本で再版してくれー!

レナードの朝 ペニー・マーシャル監督

2024年08月23日 | 映画・テレビ

 嗜眠性脳炎の20名に、1960年代に開発されたパーキンソン病向けの新薬L-ドーパを投与し、覚醒させたが、耐性により効果が薄れていった状況を記述した同名のノンフィクションを再構成した映画。
「嗜眠性脳炎」というのがよくわからないのだが、ともかく眠り続ける患者に対する医師の治療、奮闘、患者や家族との交流、予測できない経過。こういうのを「ヒューマンドラマ」とひとくくりにするのもどうかと思うが、ともかく心揺すぶられるものがある。医師は奮闘しているが最初からあまりに性急で危険だと思うなあ。人体実験じゃないか。
 ロバート・デ・ニーロの演技がすごくて、もちろんレイン・マンのダスティン・ホフマンが思い出され、プロの演技だと感心する。


 僕自身は父も祖父もパーキンソン病で亡くしていて、次は自分の番かときがきではないのだが、それから子ども自閉症だし、なんというか、良い映画だとただ感心して見ているような気になれない。そんなこと書いても余計なことだなあ。

SF少女マンガ全史 長山 靖生

2024年08月19日 | 漫画
SF少女マンガ全史 昭和黄金期を中心に筑摩選書0276図書 長山 靖生∥著 筑摩書房2024/03
 なかなかすごい本でたしかに「SF少女マンガ全史」の名に恥じない物だと思う。
 著者は僕とほぼ同世代で、僕は大学に入ってから少女漫画を読んできたのだが、なんかすごく同じ物を読んできていると感心する。あたりまえとは言え僕よりずっとたくさん網羅的に。
 なぜ「SF」少女漫画かというのはよくわからない。たしかにSFが少女漫画の中でとても重要だと言うのはよくわかるが、それはむしろ特別なものではなく自然に、つまり漫画(でも小説でも映画でも)は(も)虚構というか作られた世界なんだから、舞台が現代でも未来でもパラレルワールドでも分け隔てがないのではないか。
 それからたとえばこの本の中で大島弓子坂田靖子山岸凉子高野文子が論じられるのはちょっと違うのではないか。違和感がぬぐえない。割とおもしろがってずっと少女漫画を読んできた者として「SF少女マンガ全史」という切り取り方が間違っているのじゃないかと、そんな感じが強い。うまく書けないけど。
 少なくともぼくにとってはあまり意味のない本で、飛ばし読みした。知ってる漫画のことはこんなふうに書いてあっても意味がないし、読んでない漫画については読む意味がない。すみません。



ぼくの漫画100冊

ROCK PAPER SCISSORS Brian Lawes監督 短編映画

2024年07月24日 | 映画・テレビ

 題名の ROCK PAPER SCISSORS が、なんだ「じゃんけん」じゃないか、と気づくのにだいぶかかった。(でも見る前だもんね、こんなこと書いてどうする。)「じゃんけん」とすべきだ。
 信号待ちで隣り合った車同士の若い男女(というか男の子女の子)が窓越しにやりとりし知り合う話。微笑ましく、とてもいい感じの映画になってる。きっと金も時間もかけている映画だと思うのだが、まあそれほどでもないけどね。

だらだらした一日

2024年07月23日 | 日記
 刈った草を45L×6袋ゴミに出し、もうすべて終わったような気分になり、やらなければならない事務仕事をほんの少しやり、電話対応、だいぶ見通しが立ち実にすっきりした気分だ。そしてもうやる気なく怠け者の本領発揮、昼寝、だらだらと映画(スリーリバーズ ブルース・ウィルス つまらん)を流しながらアイスを食い、(バイデンが降りるそうだ、良いことだ。だが犯罪者トランプが大統領になるとしたら最悪の未来だなあ。犯罪者たちに支配されている日本も最悪だなあ。)次女と猫に餌をやりに行き、途上、猫屋敷みたいなお宅の車の下で伸びきっている猫を写真に撮り、 屋根の軒下にももう一匹伸びきっていたのだが残念写真には撮れなかった。夜もだらだらしていてくだらんyoutubeの昔のテレビなど見て、あっと言う間に寝た。

アルト・サックスのしらべ 緑川英徳

2024年07月22日 | 音楽

カラオケやろう! - せろふえ

そうだカラオケやろうと思い、町の楽器屋に自転車で走り、3冊も購入してしまった。所属する市民オケのチェロLINEに書いたのだが、だれも突っ込みを入れてくれず、がっかりし...

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 そういうわけで、サックスカラオケを細々と楽しんでいるのだが、怠け者なもんでカラオケせずただ弾いていることの方が多い。いかん。

収録曲は以下の通り

■永遠のポップス
イエスタデイ・ワンス・モア/カーペンターズ
ウィアー・オール・アローン/ボズ・スキャッグス
イマジン/ジョン・レノン

■不朽の映画音楽
ムーン・リヴァー
雨にぬれても
マイ・フェイバリット・シングス
スカボロー・フェア

■憧れのジャズ&ボサノヴァ
いつか王子様が
枯葉
A列車で行こう
テイク・ファイブ
スターダスト
イパネマの娘
波(ウェイブ)
我が心のジョージア

■パーティーで奏でる名曲
ルパン三世のテーマ'78
サンタが街にやってくる
ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー
(全18曲)

 ちゃんと公式HPもある。どうぞご覧ください。

アルト・サックスのしらべ

即マスターしたい、上手くなりたい人向けのノウハウ曲集が登場!

Rittor Music

 



幸福のスイッチ 安田真奈原案・監督・脚本 上野樹里 沢田研二

2024年07月10日 | 日記

 沢田研二が田舎町の電器屋の親父、上野樹里がふてくされた娘。このふたりがとても良くって、それを見る映画。中身はたいしたことない。田舎町の電器屋は機械を売るんじゃなくて濃密なお節介な時に一人よがりな親切を売っている。まあ失われていく美しい、めんどくさい日本なのだろう。ともかくこのふたりを見ていて、それから結末がとても良いと思う、しらじらしい大団円でなくて。
 

Fearless Gopher 短編映画 ミゲル・ランバート監督

2024年07月07日 | 映画・テレビ

 
 BS松竹東急の短編映画は再放送ばかりで、ひさしぶりに録っておいた見てないのを見た。原題は「恐れ知らずのホリネズミ」という意味で、また「僕らは怖いものなし」としてあるところもあるようだ。
 わずか6分間の作品で、ネタバレも何も、腕を骨折して親にキャンプに行くのを禁止された女の子を男の子がこっそり連れ出そうとし、見つかっちゃうけどドアをしばりつけたりして結局連れ出す、とたったこれだけのもの。とても微笑ましく、うれしい。学生が文化祭に出すような映画だなあ。
 キャストが良いし、そのドアを縛り付けるのもゆるゆるで親が本気ならすぐ切っちまえそうだし、親より男の子のほうが品行方正に見えるし、連れ出した後、男の子が女の子の手をそっと手を伸ばして握ってると思うだけどそこはフレームの外で、ともかくゆるゆるで、とっても良い。



 昨日はすごい夕立で、それから火事の燃えさかる最中を目撃した。帰宅途上、川にごく近い民家が黒煙、白煙をモクモク出していて進行方向なのだ。近づくと赤い炎がメラメラとあがり燃えている。誰か通報しただろうかと思いながら進んだほんの1kmほどの消防署から今まさに出動するところだった。通行する車にはばまれてたどり着くのに時間がかかったのではないか?報道では1時間ほどで消し止められたというが、それは出火からだろうか通報からだろうか?赤い炎のほんの10mほどわきを通って帰って来たのだが、写真も動画も撮るような余裕はまったくなかった。どうやら原因は落雷らしい。怖い。


老後の資金がありません!

2024年07月05日 | 映画・テレビ
 昨日は危険な暑さ、できるだけ外に出るな、と言うので、もちろん農作業(と言ったってできることはたいしてないのだが)せず、涼しいところでグズグズしてた。だるくてシャワー浴びた。昼寝でちょっと眠ることができ、夜眠れず(だって次女が9時半にねる?と言うのだ。)あっと言う間に目が覚めた。


 もちろん今やってるらしい映画

 の宣伝なのだろう。前の映画「老後の資金がありません!」をテレビでやっているのを見た。まあ普通のTVドラマだね。みんな見慣れた俳優陣で楽しく見える。映画館で見るような感じではない。九十歳の方も1年後にテレビで見るなあ、たぶん。ごめんね。

「九十歳」の原作を書いている佐藤愛子の「楽天道」も図書館で借りてみた。こちらも(映画以上に)たいしたことない。著者はきっとすばらしい常識人、普通の人なのだと思う。読んで感じるところがなかった。途中で放り出した。
 

愛と哀しみの果て 監督シドニー・ポラック 主演メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード

2024年07月02日 | 映画・テレビ

 アカデミー賞を受賞していると言うし、名作を見るのは教養だ。何日もかけて見た。僕は世間とはずれているらしく、いろんなことを知らないみたいなんだよなあ、まあいいか。
 ともかくこの邦題がひどすぎて、だって原題は「Out of Africa」なんだよ、ひどすぎる。男には見て欲しくない、と言う意思が込められているんじゃないか。実際実はただのメロドラマで映像というかなかなかキレイだったが見てもしょうがなかったかな。
 1913年のデンマークから貴族がアフリカに移住してそれからのいろいろ、色恋。そういうわけで中身はたいしたことない。当時のあれこれがいろいろ描かれていて興味深いのだが、それにしても誰かがレビューで書いているようだが、この西洋白人中心植民地主義の世界がそれほどの批判精神もなく描かれている映画を西洋人はいったいどういうつもりで見て、アカデミー賞を与えたりしているのか。われわれはそれをどう考えれば良いのか。思うことは山ほどあるが、書いてもしょうがないという気分になる。
 原作のアイザック・ディーネセンはなかなか複雑な作家らしく、ちょっと興味をそそられる。なんと、「バベットの晩餐会」の原作者でもある。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか キューブリック

2024年06月19日 | 映画・テレビ
 wikiによれば
「キューバ危機によって極限状態に達した冷戦の情勢を背景に、偶発的に核戦争が勃発し、人類滅亡に至るさまを描くブラックコメディ。政府や軍の上層部はほぼ全員が俗物ないし異常者として描かれる風刺劇でもある。 」

 無教養なもので題名は何度も目にしたが、どんな映画かも知らず、でも知られた映画を見るのは教養だと思い、先入観なしに見たのだが、おもしろいねえ。おもしろいというかこわい。人類はこうして滅亡するかもしれないなあ。

 wikiは「政府や軍の上層部はほぼ全員が俗物ないし異常者として描かれる」というが、ここで描かれているアメリカ大統領はまともだし、イギリス空軍のマンドレイク大佐もまともだと思うよ。ストレンジラヴ博士の異常性がクローズアップされていると思うが、彼もまあ普通の範囲内なんじゃない?そんなことない?
 リッパー准将のことをこれは河野太郎だとずっと思いながら見ていた。河野太郎は異常だ。はやく社会から抹殺しないとたいへんなことになる。いや医療保険はもうなりつつある。どうしてみんな平気なのかちっともわからない。こわすぎる。