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スポーツとは何か 玉木正之

2011年05月01日 | 日記
「スポーツとは何か」玉木正之 講談社現代新書
 これは名著だと思う。新書とはこういう本を言うのだ。本当に「スポーツとは何か」をはじから(ギリシャローマ時代から、現代の辺境まで)考察してあり、それでいて、軽く、わかりやすく、主張があり、実に健康だ。
 アマチュアリズムはもともと差別思想である。ブルジョアが労働者を排除しようとしたのだ。(という切り口から初めて、プロのあり方や、市民がどうスポーツを遊べるようになるかについて書いてある)
 企業スポーツについての考え方(「企業のためのスポーツ」というアマチュアはほんとに不健全)
 ギャンブルについての考え方(ギャンブルそのものは悪ではない。公営ギャンブルの寺銭(ということは天下りなどの既得権益)は高すぎる)
 「記録」は現代人の迷信である(へえ!)
 高校野球に象徴される、スポーツ感、教育観、日本のメディアは時代錯誤だ。(「反社会的行為」とまで言っている。ナベツネは名指し、すごい)
 など、ここで指摘されているすべてに納得するし、その通りだと思う。

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