図書館の内容紹介:過酷なフィリピンの戦場から奇跡的に生還し、戦後は日本国憲法の「平和的生存権」実現のために生きた久田栄正。戦後世代の著者が、資料探究に基づく質問を繰り返しながら久田の記憶を掘り起こし、その戦争体験を記録する。
ここ何日か一生懸命先を読まなきゃと読んだ。とても感銘を受けた。太平洋戦争の時に、まともな感覚を捨てずにいかに戦争を生き抜くか、あるいは題名のようにいかに「戦争とたたかう」かの実践記録だ。幸運もあったろうが、こうして生き残ったこと=戦いの勝利がいかにすごいことか。神聖喜劇のことも出てくるが、ある意味ほんとうに神聖喜劇のようだ。
今、このきな臭いじゃあないな、うさんくさい時代。バカ傲慢阿部政権のことを、いくら罵倒しても、本当のことを書いても、いちおう無事でいられる。そうでない時代を生き抜くことがいかにたいへんだったか。それにしても現状をどう打開し、すこしでもまともな世の中にするにはどうすれば良いのか。