特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

シュウカイドウ(秋海棠)

2009-10-05 16:42:54 | 花図鑑 ~日陰の植物~



シュウカイドウ(秋海棠)は、シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年生草本球根植物。湿気の多い日陰を好みます。花色は2色、白とピンクがありますが、事務局庭に自生するのはピンクで、これを移植しているために歴史花街道の秋海棠は全部ピンクです。日陰に咲く小さなピンクの花・・・とてもきれいです。今年は冷夏のために例年より早く花を咲かせました。そのため、終わるのも早いようで、現在終わりかけ。本当はもっともっときれいです。





可愛い花です。





秋海棠を移植する場合、1年目は見栄えがしない場合が殆ど。2年目になると大株になる上に、種から咲く小さな花もあり、どんどん広がっていきます。花は秋ですが、初夏から葉が広がります。この葉が広く大きく重なり合い、他の植物(雑草)を防いでくれます。歴史花街道は桜並木のために日陰が多く、植える花が限られます。また、通常は雑草管理も大変ですが、この秋海棠は本当に優等生。毎年管理を楽にしてくれます。雪見坂~花里ガーデンにかけての桜並木に植えた秋海棠は、初夏には明るい緑色の葉を楽しませてくれた上に、雑草を防ぎ、秋からは美しい花を見せてくれます。





自然に出来上がった秋海棠の小道。植えたわけではありません。今年のうちに咲いてほしい場所に移動すれば来年には美しい花を見せてくれます。雑草を除草剤でなくすことは、環境の面からみても良いことではありません。土は偉大です。人も動物も地球の肥やしと言ったのはソローだったでしょうか。所詮は私たちは土になります。土の中にはたくさんの生物が住んでいます。自分が迷惑だからと簡単に抹殺するのは、あまりにも身勝手。傲慢な考えです。花里は、絶対に除草剤を使用しません。バラも野菜も無農薬&有機肥料で栽培しています。土をよくすれば良い花が咲きます。花壇が舞台だとすれば花は女優でしょうか。花が美しく咲くためには、たくさんのスタッフ(ミミズや蜘蛛などの昆虫もスタッフです)が必要であり、皆の努力が陰にあるのです。成果主義・結果主義の現在ですが、花里は土主義・プロセス主義。見えないところで努力することを大切にしたい。草刈りが大変でも絶対に除草剤は使いません。環境重視の時代には、除草剤の乱用よりも他の方法・・・例えば秋海棠のように目で楽しみ雑草を防ぐ植物を植えることが主流になるのではないでしょうか。

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