hamutaro's BLOG

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許そう、しかし忘れないという言葉

2004-08-08 10:55:27 | Asia アジアのこと
8月は戦争にまつわるいろいろな報道その他で改めて戦争の悲劇をおもうわけですが、シンガポールに住んで以来すこし思いが変わりました。8月に独立記念日がある国でその時期になると、Forgive,but never forget(許そうしかし忘れない)という言葉が必ずメディアに出てきます。いまは国際国家として日本とも親しい関係ですが、戦時は日本による占領があったシンガポールです。イーストコーストの大虐殺では今の国民の3分の一の人が親族の誰かを失ったといわれているものです。30才半ばで他国に行って全裸の女性の股間に竹やりが刺さった写真(南京虐殺?)や食べ物が欲しくて日本軍の土地に入り込んで見せしめにさらし首にされた幼い姉弟の写真をみた私はショックでした。自分の国の人がこんなむごいことをするはずはないと思いたかったけれども…。
もちろん実際にやった人は職務を忠実にはたしただけで、おそらくその後、苦しんだはずですが、相手の国にとっては、『日本人が来てやった。』という事実だけです。日本では××大空襲とか広島、長崎の原爆とかはよく聞かされるんですが、どこそこの国でこんなことをしたという悪いことはなかなか教わりません。
イギリスでも本国ではアヘン戦争を教えていないということですから、なかなか自国に都合の悪いことは教えにくいと思いますが、せめて少しでもアジアでの日本の行為について知識があればあんなにひどいショックをうけずにすんだかも。夕べのサッカーはすばらしかったですが、なぜサッカーの選手があんな扱いを受けなければならないのか、という疑問を持ったら少し歴史を調べてみるといいかもしれません。中国もこれから大人の国になるにつれてきっと 『許そう、しかし忘れない』という振る舞いが出来るようになるはずです。もちろん日本人もあの戦争は日本がはじめたということを、空襲を受けたことを言い立てる前に思い起こす分別をもてるようになって欲しい。

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2 コメント

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すごい (kossy)
2004-08-09 09:03:20
はむたろーさんがこんなに素晴らしいこと書いていてびっくり!

俺もシンガポールは行ったことあるんだけど、展示館は時間の都合で足早に見てまわりました。そんな所があるなんて誰も事前に教えてくれないし・・・多分、ガイドさんが予定になかったコースを入れてしまったんだろうなぁ。



南京虐殺の話は、否定する日本人が増えてきていて、恐ろしいものを感じています。『南京1937』という映画も観てみたい!
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南京1937 (hamutaro)
2004-08-09 09:34:41
観光コースではなかなか入れてもらえませにんよね。決して楽しいものではないし。

それに90年代終わりごろに出来たところだからまだ整備されてなかったかも。チャンギ日本人小学校のそばのチャンギ刑務所は日本軍が捕虜収容所にしてたところで、そこにもいくらか当時の資料が残っています。南京1937はシンガポールで上映された機会に見逃してしまいました。友達が女二人見に行ったら、途中から、ブーイングやJapというヤジの嵐で、殺気だってきて日本人とわからないように下を向いて退散したそうです。私も見たいんですよね!いったいどのような映画なんでしょう。
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