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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  黄門さまのお成り~

2017-10-10 10:50:58 | 俳句
     

 久ぶりに 栗林公園に吟行へ。
何と! 水戸黄門さまの御一行が公園の茶店にいらっしゃるではないか。
黄門さまと女忍者は お隣のくに阿波からおいでになったと。
助さんか格さん どちら?この方は この栗林公園の園長のOBだとか。
ボランティアで 老人施設の慰問の活動をやっているらしい。

茶店でにこやかに。江戸にタイムスリップ。

     🍒     色変へぬ松や仮装の水戸黄門

     🍒     秋興や世直しせんと黄門一行

 ここ栗林公園は黄門さまに大変、縁の深い場所であるさもありなん。

  🍒  年来の色変へぬ松大き洞

 吟行に来たのに 吟行句は出来ない。焦る。

     

     🍒     水澄むや振袖着たるやうな鯉

     🍒  マントヒヒの顔した茸の笠なるよ

 全く マントヒヒがこちらへ訴えかけるような顔。思わず吹きだした 可笑しい。

        

     🍒     初紅葉池のさざ波七色に

  🍒    秋暑し水に陽炎ふ橋の脚

   🍒    竿をさす舟色変へぬ松の影

   🍒    小鳥来る源流となる水の吹く

 栗林公園に流れている川はここで生まれて公園を巡る。
季語が動きますよ。

      🍒    秋暑しまた鳥のきて水浴びる

      🍒    水澄むや木の間を日矢のいく本も

      🍒    秋の蚊や公園の奧のその奧

      🍒    色鳥や水に佇む人のゐし

   

      🍒    椋の枝揺らし実を食む鳩どちぞ

 公園の入り口に大きな椋の木がある。
枝を大きくゆらして何羽かの鳩が実を貪っている。
その実を落とす。それを待って来の下に構えている実を食べる鳩がいる。

   🍒   椋の実や竹馬の誰彼まな裏に

 椋の実は幼い日の楽しい記憶の一番に。
竹鉄砲の玉に椋の青い実が一番に適している。男の子にまぢって遊んだ。

      🍒    木の椅子に落ちて枝ごと椋の実ぞ

      🍒    椋の実やはたきで払ふ服の塵

      🍒    椋の実の甘し万金の実ごたる

 その場で出来ない吟行句。
まだまだ生まれそうだけれど 「吟行or俳句メモ帳」
今日の投句には 駄目だ。


   ベスト が仕上がった

2017-10-09 12:05:32 | 俳句
      

 4~5日前 急に秋が深み 家の中においると寒ささえ感じた。
それで急きょ。ベストを縫った。
泥大島の、兄の形見の着物からリメイクを。
おくみという部分を何枚も繋ぎあわす。
見ごろの布は、これから考えて、ブラウスにでもと、、、

       

 布が小さくなれば、使い勝手が悪くなる。
裁つのに苦労をした。
裏地を付けて、中に薄い綿を挟んだ。
「いつでも 冬将軍おいで下さい、寒さ対策をやっています」といわんばかりに、、、

    

 上手く仕上がりました。けれど、今日は秋暑し。気温は28度もある。


 二日前から、しりとり俳句に恥ずかしげもなく参加させてもらっている。
今朝の投稿から

     🍒    坂道で柿の葉紅葉ひろひけり

     🍒    小流れに沈んで浮いて樗の実

     🍒    退院の猫を迎へに秋晴るる

     🍒    うから達者か葛の花よく匂ふ

 今日もまあ早く言えば「俳句or吟行」ブログに記する句が出来た。
あくまでメモ。
作る片端から捨てる句。
明日が締切の8句が一句もできていない。
昼食が終われば、栗林へでも行こう。あすこは、何かがいつも落ちている。

   秋祭り

2017-10-08 09:39:23 | 俳句
     

 我が街の秋祭りだ。
つい忘れてしまうような、無信心な私は買いものに出て初めて気づいた。
太鼓の音に気づいて目をやると、子供が曳いた屋台が見える。

      🍒    先駈けて子供神輿来る稲田径

      

 マーケットに入ると獅子が店内を所狭しと走りながら舞っている。
買物中の大人も子供も近くで見る獅子に驚いたりよろこんだり。

      🍒    獅子来店大きな口で林檎食む

      

 私がこの街に住んで10年近く、始めての年の秋祭りの時、朱い提灯を揺らして練り歩く屋台の担ぎ手達が唄っていた 伊勢音頭を耳にしたこと。
哀調を帯びた音頭を唄いながら 朱い灯をゆらしながら遠ざかって行く屋台。
この街に住んでよかったと感じた瞬間であった。

      🍒     この町が好き秋の祭の伊勢音頭

      🍒     身に沁むや小夜更けて聴く伊勢音頭

      🍒     祭り追ひ家族出はらふ十三夜


 この街に住む理由が薄くなった。
マンションで犬を飼えなくてここに来た。その犬も亡くなった。
今の悩みは、どこで暮らそうか?
便利の良い、市中のマンションも現在は空き部屋になっている。
さりとて、この街も去りがたい。

      🍒     有明の月遠吠の犬に覚め

      🍒     まずは天狗秋の祭りの先導を

 句会に出席をするのに、席題があると教えられた。
しりとり俳句にお邪魔をして、集中力の稽古を。

    医大のロビー

2017-10-06 12:02:11 | 俳句
        

 半年に一回の難病の検診日。
予約が12時。
受付は終わり、診察の終わった人の支払い窓口もなぜか昨日は閑散としていた。

  

 ロビーの中央に収穫の季、実りの秋の 飾り物。
売店には、香川大学の農学部の野菜や果物が売られている。
その農学部で穫れた花と果実を飾っているのであろう。       

丸いぽんぽん菊に表情豊かに 目 鼻をを付けている。

 哀しいかな。
誰も、この飾りに足を止める人がいない。
私くらいだ。珍しそうに カメラ など構えているのは。

昨日も 内科の受付にゆく途中に「癌患者さま 相談窓口」がある。その前を通ってゆく。
横目でちらと覗きながら通る 。深刻そうないかにも病人とした人が相談員と膝を交えている。

 私は自分の人生は若い時から、病と二人三脚であった。
元気な時は勤めもさせてもらった。(いわゆる公社と呼ばれる勤め先であった。)
現在「癌に罹った人が職場を辞めないで、仕事を続けましょう、、」と社会でも癌に罹った人に理解をしめしている。病気になっても、長く仕事ができるように環境も整いつつある。  しかし、営利の会社がどこまで、理解を示せるか?
私は、公務員に準ずるような会社であったから、勤めも続けることが叶ったが、ひどい言葉を浴びせられたこともあるし、白い目(全て弱みの私の被害者妄想である)と感じたこともあった。

 『病気が怖くて就職先を選ぶとしたら、「公務員」に限ると思う。
厚生施設も整っているし、社会に先だって、施行もされる。
公務員におなりなさい。』

さておき、医大と親しくなるのもいかがかな~と昨日も自嘲をする。
受付の人、案内人、レントゲンの受付、、、
皆さん顔馴染になっている。

 特に可哀そうと思うのは
「子供の患者さん」
いつも何人か見かける。

 自分は、病の問屋みたいであったから、大人に対しては 同情もそこそこ。
皆さん病という挫折に遭遇したからって、おたおたしないで、病を乗り越えると 一段と強い人間になれるし自分の過去を振り返る良い機会とうけとめるといいんじゃないかと思う。
人さまには同情もせぬし、私自身、同情をされるのもまっぴら。
自分の痛みは自分で戦い取り掃うのが身上だ。


しかし子供はね~。



 昨日は家に帰ったのが4時近く。
長椅子で夫にそろそろ夕飯と起こされるまで寝ていた。
「野良犬に餌をやって来た、僕もお腹がすいた」
と、、、
緊張と待ち時間の長さに、非情に草臥れる病院はいやな場所だ。
病気は小康状態、、良しとしなければ、、、、。

      🍒    ハロウィーンの飾りあちこち秋うらら

      🍒    燈台光点滅しある無月かな

      

      🐇     旅人の吾道問はる秋の暮れ

  

  今夜は無月

2017-10-04 20:10:22 | 俳句
      

今晩は残念。
無月である。
昨夜撮った写真は少し欠けているけれど、今夜は多分雨催いで駄目であろうと思いながら、撮ったお月さま。

        

 煌々という月の光はせぬが、、、、丸いお月さまだ。



  師の句50。  俳句雑誌「俳句」の10月号に掲載をされている。
琵琶湖、比叡山や高野山で月見の句会が催されるそうである。
毎年の恒例の句会だそうだ。
(決して仲間うちではない。句誌で参加者を募る)
師には追っかけの弟子も沢山いると聞いた。
もとより句会はもう何年もやったことがないから想像をするのみ。
きっと、多分 肩が凝って気がはって、、、、、

その50句の中から 好きな句を。

     ☆    この月の月を近江の人々と   (堅田)
     ☆    どこをどう行かうが月の浮見堂
     ☆    月光に溺れんばかり舟の人

     ☆    月仰ぐ俗の俗なるお寺かな
     ☆    鶴の間に鶴の遊べる月夜かな    (坂本 西教寺)

     ☆    望月は己が光の中にあり    (比叡山延暦寺)
     ☆    月孤独地球孤独や相照らす

     ☆    月暗き堅田の露地を影法師


 きりがない。50句となると書切れない。
ここに写すことで私は勉強になった。

今夜は無月に挑戦をしよう。。。

     ☆    雲中の月あかあかと栗饅頭
              この句私は好きだ。