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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

思い出巡り

2024-02-13 12:26:43 | 老人日記
           


三寒四温。
一度、今年の干支の竜の像がある池に行ってみたいと思っていた。

慎ちゃんを連れて何度か遊びに行った。
池の堤に、誰もいない時は綱を放してやると、思いっきり駆け回る。
彼は余り体力が無く、2~3度、堤をかけると疲れてだべってしまう。

      

この大きな日本一の竜の像も慎ちゃんの視界には入らないらしい。

    

全く興味を示さなかった。

          



    

慎ちゃんが亡くなって10年以上になる。
以前より整備された三郎池の周辺は、きれいな公園になり、このような碑も無かったものだが、訪れている人も昔に比べ比較にならぬほど多くなっていた。

     

恐い貌だけれど、どこか愛くるしい。
「慎ちゃん、見て見て、怖い竜の姿、、、」
と首を竜の方に向けれも、
「離して、離して、、、」
と我かん知せずの体だった。

     
   
大きな胴に乗せて、記念写真を撮ってやったことなど思い出す。

       

慎ちゃんがいて、ハナちゃんがいた頃が、我々は一番に幸せだった。
折にふれて言葉にもする。連れ合いは感慨深げに想い出している様子だ。

今日は暖かだったから、三谷の三郎池の竜を見に行こうと、ドライブがてらやって来たのだ。

 

むかし、むかし三谷の三郎池には、、、、の書き出しで始まる、三郎池にまつわる昔話の案内板がある。

青銅の像に触れるとさすがに冷たい。
池から吹きのぼる風は、まだまだ春は名のみの寒さだ。


屋島が正面に望むことができた。
慎ちゃんの喜ぶ顔と激しく左右に振る尻尾ばかりに気をとられていたから、こんなに綺麗に屋島が見えるなぞと初めて気がついた。

屋島に寝姿の八栗山。
愛する我が街。
楽しい一日だった。

     🌺     竜神のまき髭に触る春の雲

     🌺     福寿草無いものねだり悔やみけり