老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   俳句王国が行く

2017-12-17 12:22:34 | 俳句

      
        ( 室咲の カンパニューラ )

     🍒    室の花糸切鋏の鈴の鳴る

 

 昨日観たテレび番組 の俳句王国が行く。
俳句の街、松山からの放送であった。ゲストに壇蜜さん、北大路翼さんと、愛媛県出身にのプロレスラーの方達であった。
めったに観ないが、たまたまチャンネルを回すと番組が始まったところであった。
壇蜜さんは、お色気たっぷりのセクシーと、裏に隠された教養のある番組のコメントやエセーに接してファンのひとりである。

今回、出演をしていた 北大路翼さん。
この方は最近のHhKの番組 {歌舞伎町俳句一家、屍派がゆく」と言うのを見るまでは知らなかった方である。

ネットで調べると、、、と彼のプロヒールは。

 北大路
翼(きたおおじ つばさ、1978年5月14日 - )は、横浜市出身の俳人。 ]. 小学生5 年生のとき、種田山頭火を知り自由律俳句を制作。横浜高校にて担任教諭であった 今井聖に出会い有季定型の句に開眼。1996年、今井主宰の「街」創刊入会。誌誌「 ERECTION」参加、週刊誌にて成年向け漫画の原作を執筆。

 新宿歌舞伎町でアウトローは人もまじえて俳句で大活躍をしている。色々の賞も受け、知らぬは私のみか。

 その彼を混じえての番組進行。
いつも、ゲストと開催地の俳人の戦いになる。観客が、赤白の団扇を掲げて俳句の勝敗を决める。ご当地の観客は地元の人の作った俳句に贔屓の引き倒しをする。
昨日は、一回戦は壇蜜さんが勝ったけれど(本当に良い句であった。)
 良い句より好きな句を選んでいると思えば、郷土愛も結構なこと。

二回戦からはいつもながらに、地元の俳人の勝。北大路さんの句が良いと感じたが、地元の俳人に負けてしまった。

 番組の二段目は、出演者全員の投句を トーナメント形式で良い句が勝ち残ってゆく。
 最後に北大路さんと、俳句甲子園で活躍をした、若手の俳人の句が残った。
決勝が决る瞬間の前の 北大路さんの顔の表情を見て驚いた。
 少年のような澄んだ眸が、、、真摯に俳句に向き合って構えている表情がなんとも清々しく映った。ほんの一瞬であった。彼が、、、
ここで優勝を決意していたに、期待をしていたに違いが無い。そんなそぶりはやらないつもりであった?

 いよいよ結果発表で彼の句が優勝をした。
アウトローらしく、昨日の姿は山頭火を模した、ちんちくりんの着物姿。
それでも、俳句は、立派に、誰にでも理解ができ、隠された事象を読み手の想像にまかせる良い句であった。
姿や活躍の場がどこであれ、世間は彼に注目をし、決して才能のある作家を見落としはしない。
良かったと思った。


 しり取り俳句から

     🍒   うつつにて聞いたよう泣く雪女   (な)

     🍒    露の世をしみじみ遺品整理して  (て)

コメント
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