無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

カレーライスと天ぷら蕎麦

2009-05-10 11:50:48 | 食べ物
国民食と呼ばれるカレーライスと天ぷらだが、元々はどちらも外国から入ってきた料理である。カレーライスは、イギリス経由で日本に伝わり、最初はイギリス料理だと思われ、長い間西洋料理としての位置づけにあった。爆発的に日本に広まったのは海軍での食事が元だったと言われている。家庭料理の定番として、肉にタマネギ、人参とジャガイモがあれば、カレーになる。お子様用や激辛など、千差万別でも、そんなに不味いカレーに遭遇した事はない。子供の頃は辛いご飯だから、カレーライスと言うのだと思っていた。

本家はインドの辺りで、普通の料理でも多量のスパイスを用いるので、どれもこれもカレーのような風味になる。いつだったかスリランカの方からカレーの作り方を教えて頂いた。カレー粉は用いず、3種類のスパイスで、チキンカレーが出来上がった。私のように趣味でスパイスを集めていると、その分量といい種類といい目分量で入れるので、二度と同じ味にならない、その日だけのカレーが出来たりもする。スパイスのローリエや生姜などは日本でも採れるが、殆どのスパイスは外国産である。それにも関わらず、カレーライスは自給率67%の優等生だと、産経ニュースに載っていた。野菜(自給率77%)をたっぷり使い、ご飯(同96%)とトータルすると、67%になるのと言う。

その記事によると、和食の定番である天ぷらそばが、実は自給率20%なのだそうだ。小麦粉(同14%)も海老エビ(同5%)もしょう油(同0%)卵(同10%)そば(同23%)と言うから凄い。これで蕎麦を抜いた天ぷら自体では、もっと下がると言うことになる。

この記事には載っていないが、寿司も同様だろう。マグロを始め、多くの海産物を輸入に頼っている。醤油だって(0%)なのだから、自給率は著しく下がっているものと思う。果たして日本で自給率100%の料理はあるのだろうか。
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気仙沼漁港

2009-05-09 16:57:39 | 食べ物
昨年の10月に出かけた気仙沼も、ちょっと精神的に落ち込んだ時期と重なって、せっかく撮ってきた写真も載せることが出来ずにいた。新鮮味も薄れたが、忘れない内に載せておこうと思う。と言うのも、栃木の帰りに撮した大内宿の写真を、このブログで幾ら探しても無かったからだ。本人が載せていなかったので、当たり前の話なのだが、自分のDATAとして残しておくと同時に、ブログにも載せることが案外と便利だと言う事が分かった。

気仙沼で宿泊したホテルから、気仙沼港が見えた。ホテルの方の話では、朝一番にちょっと歩くと、セリのある市場と市民が誰でも買える市場が並んであるのだと言う。


市場のすぐ脇の港から水揚げされたマグロが並ぶ。


気仙沼の港は、風や砂と戦う酒田とは違って、自然の良港である。穏やかなリアス式の湾の中にあり、沢山の漁船が停泊していた。




漁船から小魚を貰おうと待ちかまえるカモメ達。


直接に一般客が市場内に入ることは出来ないが、屋上から魚の積み卸しを見ることが出来る。


市場のセリを見るにも、落下防止のネットが張られた2階のキャノピー式の廊下から見学が出来るようになっていた。


こちらは活魚のようだ。


場所は変わって、一般客が買い物できる市民市場。朝早かったからか、お客の姿は少なかった。十数件並んでいる魚屋の店先に、デデンと姿を見せるのは鮫だった。ここは日本でも有名なフカヒレの産地である。


時期が10月なので、魚の値段は今とは違うと思う。酒田で買う値段と較べてみると、物が良いのかは分からないが、少し高い気がした。



「私を連れて行って!」と毛ガニが囁いた。(嘘)


気仙沼の市場独特の製品が陳列されている。何かと言うと、鮫の皮を使った製品の数々だ。もちろん、綺麗に色も付いているし、生臭い匂いはしない。
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おくりびと・遊佐の川

2009-05-06 17:39:45 | 映画・TV
山菜採りの移動の途中、後ろの車が随分と遅れてきた。話を聞いてみると、「おくりびとの橋があったから」と言うので、私たちも行ってみた。通りすがりに見ようとも思ったのだが、河原の駐車場には沢山の車が並び、橋の上や土手の上にも、人が大勢集まっていたので、寄ってみることにした。


橋は、新旧2本が並び、普段は新しい橋を通って走る。昭和33年に架けられた橋は、橋桁の鉄筋も露出していて、多くの交通量を支えられない。映画ではこちらを使ってロケをしたようだ。


背景に見える筈の鳥海山は、頂上に雲がかかり、肉眼では裾野や冠雪の一部も見えるのだが、写真には写らなかった。


橋を渡って、川を覗き込んでみる。


誰かが土手の上に、古い椅子を置いててくれた。人々が記念にその椅子に座って写真を撮っている。


私たちも順番を待った。土手の玉石が美しい。


田んぼでは、トラクターを使った代掻きが始まっている。周りの田んぼには、水が張られ、田植えの真っ最中の人達もいた。


石文を拾った河原。映画に出てきたような小石は、見つけるのが逆に難しいのではと思った。ここには、漬け物石にピッタリの大きさの石がゴロゴロしている川の中程だったからだ。
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笹巻き

2009-05-06 16:49:59 | 食べ物
5月に入ると、昔は母が沢山の笹巻きを作ったものだった。家族の人数も多かったし、作る量も半端ではなかった。「笹の葉をこうやって、お米をこうやっていれて」と、手伝った記憶は残っているが、他に美味しい物が沢山手にはいるようになると、リクエストが途切れて、母は作らなくなった。最近は店に並んでいる物を少し買ってくる程度になった。お菓子同様、餅菓子は思った以上に値段が高い。平田のめんたま畑(産直)に行くと、地元の主婦が作った餅が安く手に入る。その中でも笹巻きは、ちゃんとした値段が着いていた。

数年前にお友達のKさんから、「茹でるだけで良いよ」と、笹に巻かれた原型の物を戴いた。黄色の色を着けたいなら灰汁で、白い色なら、そのまま茹でると聞いて、すぐにやってみた。笹の香りがプンプンとして、とても美味しかった。

先日、ト一屋に乾燥した笹の葉と結ぶイ草と、「笹巻きの作り方」のレシピが並んでいた。束になった笹の葉は餅米1升分に丁度良いのだそうだ。餅米は無いかと辺りを見回すと、米と一緒に並んでいた。袋には1.5kgと書いてある。ト一屋の店員さんに「米1升って何キロですか?」と聞いてみても分からない。これは調べてきた方が良さそうだと、その時は笹の葉だけを買ってきた。米一升が何キロか、妹に聞いても分からない。ネットで1合が150gと知って、改めて餅米を買ってきた。


乾燥した笹の葉を一晩水に浸けてふやかした。大鍋(寸胴)に、イ草と一緒に入れた。笹の葉の茎は、ハサミで切り落とす。


ガチンガチンに伸びきっていたイ草も、水を吸って柔らかくなった。


餅米も洗って一晩水に浸して置いた。昔は大きな釜に平気で1升炊いた時期もあったのだが、改めてその1升の量に驚いた。どうする、こんなに沢山!
笹の葉を2枚、表が出るようにして、三角に巻き、米をスプーンで一杯半入れる。沢山入れると爆発してしまうのだそうだ。


せっせと巻いて結ぶ。5つ位を束ねて結ぶ。幾ら巻いても、餅米は減っていかない。途中で笹の葉が足りなくなった。10個ぐらいの2枚合わせを解いて、1枚だけで巻き直した。


一番大きな寸胴で、灰を入れて1時間ばかり茹でた。写真では大した事はないが、もの凄い量の笹巻きが出来てしまった。ちなみに、この皿の直系は39cm。これに山盛りになった。どうしようと思ったが、速攻、妹の所へお裾分けに行った。そう言えば、今日は5月5日のこどもの日だったのだ。

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山と山菜

2009-05-06 16:10:21 | 動物・自然
5月3日、お嬢様達の山菜講座が好天に恵まれて開催された。風が無かった為に、汗をかき、虫除けスプレーをしたにも関わらず、多くの虫(特にブヨ)に襲われた。

ここは、休憩を取った沢のほとり。日増しに新緑が美しくなっている。


白いスミレ


紫のスミレ
スミレの種類は、どれも食用になる。一番美味しいのは黄色のスミレ(オオバキスミレ)で、クサトロロと呼ばれる程、煮るとトロトロになる。他のスミレは単なる菜っ葉と言う感じなので、無理には採らない。


杉林の中のトリカブト(猛毒)。これくらいの背丈になると誰も間違えたりはしないが、芽出しの時は(フクベラ)ニリンソウやシドケ(モミジガサ)に似ていて中毒したり、死に至ったりもする。


アイダケ(ミヤマミラクサ)これはトルコでも採れたとシィさんに教わった。トゲが痛い。「白鳥の王子」で末の妹が魔法に掛けられた兄達を救おうと、イラクサで作ったセーターを編んだ物語が有名だと思う。


アイダケ(ミヤマイラクサ):茹でてお浸しやマヨネーズであえても美味しい。味噌汁の具にすると汁の味が良い。葉より茎が美味しい。


アカミズ(ウワバミソウ):葉や皮を取り、茎を食べる。漬け物、味噌汁の具、炒め物、けんちん等、山菜自体に癖が無く、何の料理にも合う。


アズキナ(ナンテンハギ):茹でてお浸し、味噌汁の具にも良い。豆科の味がする。


コゴミ(クサソテツ):ちょっと成長しすぎで伸びきってしまった。春の早い時期に採れる。茹でて和え物にする。


シドケ(モミジガサ):茹でてお浸し、春菊にも似た香りがして美味しい。


左がコシアブラ:天ぷらが美味しい。
右がタラノメ:これも天ぷらが美味しい。大きくなったタラノメは茹でてゴマ和えも美味しい。どちらもウコギ科の植物である。


オマケの写真はシオデが1本だけ
他のシオデは○○ちゃんにあげたので、私の所には入っていないと思っていた。
シオデは毎年採れる場所が決まっている。今年は本格的にそこには向かっていない。
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春の雪・山林

2009-05-06 15:31:56 | 動物・自然
近隣の山の木が酷いことになっていると書いた。その時はカメラを持って行かなかったので、改めて出かけてみた。







枝打ちされ、手入れの行き届いた杉林でも、幹が縦に裂けている。細い幹の木は根元から又は途中で折れている。今年の雪は、万遍なく降るのではなく、一晩の内に積もるドカ雪が春になっても続いた。その為に耐えきれなくなった木々の状態がこれだ。まるで間伐をしたように、斜面に倒れていた。せっかく育てたのに、気の毒な事だと思う。


かなり太い木も上部で縦に割れていた。


沢には、折れた枝が落ちている。


林道も倒れた木で塞がれているが、チェンソーで切って通れるようにしたようだ。


いつも行く山が、悪い方に様変わりをしているのを見るのは辛いものだ。


それでも、山は再生しようとしている。もちろん杉林は人間の手を加えないといけない。
(写真は孟宗竹林の筍、沢山頭を出していた。日の当たる斜面の畑の持ち主は、忙しくてほったらかしのようだ。)
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