無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

建築を取り巻く状況

2007-10-14 16:19:32 | 建築・都市・港
姉歯事件が発端で、建築基準法が改正になり、6月20日から施行になった。この大幅な改正は、建築業界に大きな波紋を呼んでいる。建築物を建てるには、事前に確認申請と言う手続きが必要になる。今回の改正はこの確認申請の手続きが非常に面倒になり、物件に寄っては仕事量が5倍に、構造計算を含む場合の手続き費用も、驚くほど増額した。確認申請を降ろす日数も、ほぼ2倍になったが、降りてくれれば良しとしても、受付さえして貰えない物件も出て来た。

改正の説明会の時でさえ混乱が生じたが、現実はもっと厳しくて、6月20日以降の確認受付から、建築を取り巻く状況は2ヶ月停滞したと言われている。改正に伴い、国交省はパブリックコメントを受け付けたが、全国で同じような不満が続出している。笑い話だが、国の建物の許可申請(民間の確認申請と同じ)も、長い間ストップしており、工期内に間に合いそうにもない。勿論そんな事になれば、補助事業で動いている物件には大きな問題が生じてくる。国の省庁内でも問題視されているが、国交省の冬柴大臣は某建設団体の席上で、改正基準法の緩和はしないと断言した。よって、早々に改正の改正は行われないだろう。建築確認を受け付ける民間も行政も、実は非常に困っている。この事が原因で、日本のGNPは、恐らく大幅にダウンするだろう。都会だけの景気回復は囁かれていたが、額の大きな建築業界に於いて、全国的に景気が落ち込むとすれば、国力もまた落ちて行くだろう。大臣のメンツもあるだろうが、局長クラスの通達で、確認の動きを緩和させなければ、建築業界の明日はないと言われている。


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アル・ゴア氏のノーベル平和賞

2007-10-14 15:57:23 | 建築・都市・港
今年のノーベル平和賞が、アル・ゴア氏に決まった。地球温暖化問題は、人種には関係なく動植物をも含めた大きな問題である。危機を訴え、回避するには何が必要かを説く為に映画を携え、世界を回った事が評価された。今ではDVDも出回っており、誰でも簡単に「不都合な真実」を見る事が出来る。

そんな折り、下のご案内にも書いてあるとおり、山形県建築士会の女性部で、講演会の中で映画を上映する事にした。予算が少ないので、何とかDVDを上映できないかと企んだが、数人が集まって鑑賞する訳ではないので、正規のルートで上映する事にした。その費用が20万円を超えるのである。従っていつもは無料の講演会が、会費を頂いて行う事になった。同時に講師をお迎えして、地元の森林の資源を活かした建築の話も行う予定である。もし、建築や地球温暖化に興味のある方が居られたら、近くの女性建築士に話して頂きたい。チケットが出来た様だが、下の振り込みの方法を取ると、余計な出費が絡みそうなので、直に建築士から受け取れればと思う。勿論、当日会場に来て頂ければ、入場は可能なので、どしどし参加して頂ければと思っている。
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講演会のご案内

2007-10-14 15:41:08 | 建築・都市・港
女性部委員会秋季講演会『地球温暖化Stop!!』
~今、私達にできること~]

○会 場:『山形国際交流プラザ』4階 第1、第2研修室
     山形市平久保100番地 TEL.023-635-3100
○日 時:平成19年11月24日(土)
 PM1:00~    受付・会場
 PM1:30~1:35 開会挨拶、講師紹介
 PM1:35~2:30 講演会『地元の木で家をつくりませんか』
            ~身体にいい家は、環境にも優しい~
            講師:長谷川敬アトリエ 代表 長谷川 敬(ひろし)
 PM2:30~2:40 休憩
 PM2:40~4:40 『不都合な真実』上映
 PM4:45      閉会
○対 象:どなたでも
○入場料:500円
○申込方法:入場ご希望の方は、希望枚数・氏名・住所・連絡先TEL・E-mail をお書きになり、11月9日(金)までにFAX かメールにてお申込ください。
 後日、振込先を同封してチケットを郵送いたします。



○その他:無料託児室あり(要申込 締切10/31)
      託児対象:6ヶ月~小学校3年生まで
○主 催:(社)山形県建築士会女性部委員会
○申込先:女性部委員長 守屋 由美
      TEL0238-85-2540
      FAX0238-85-3054
      E-mail:moriya37@silk.plala.or.jp

<講師プロフィール・上演作品紹介>
◇長谷川 敬(ひろし)<建築家>
 1937年東京に生まれ、東京都国分寺市で一級建築士事務所長谷川敬アトリエ主宰。長年にわたり、無垢の木材、土や漆喰の自然素材を使った木造住宅の設計に従事。平成8年には「東京の木で家を造る会」の設立に参加。地元の木を使い、森林を育て、都市と山を繋いで環境を守りながら再生可能な家作りを目指す。近くの山の木で家をつくる運動「NPO緑の列島ネットワーク」初代共同代表。最近は、木の家造りを幅広く基礎から学ぶ年6回の連続講座「近山スクール東京」の運営にも力を注いでいる。
 設計した住宅は山形県内でも、鶴岡市三瀬の林業家の木を使った家が酒田市で、地元の林の木を使った土壁塗りの農家が東根市でそれぞれ建てられている。

◇不都合な真実
 アル・ゴア元副大統領が地球と人類の未来を予見する驚愕のドキュメンタリー。社会通念や誤った認識に警鐘を鳴らし、地球温暖化が現実問題であることを知らしめるメッセージ。ゴア氏の語る“不都合な真実”を聞き、地球を守るためにすぐに行動を起こさねばならない。すべての人が生き方を変えれば、それが問題の解決策となる。

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格闘技

2007-10-13 17:41:48 | 社会
某反則だらけの格闘技の試合は、見ていなかった。生理的に嫌いな顔は、見ない権利を主張しているからだ。ただ、チャンネルをカチャカチャ回していたら、チャンピオンが試合終了後のコメントを出していた。そうか、田兄弟は負けたのかと思った。田兄弟の誰が戦ったのかも知らなかった。

それなのに、翌日になってネットに繋ぐと、反則が凄かった事と、セコンドで親子が会話して内容が、YouTubeで流れていたのを見た。おお、K1の試合だったか。何でも有りだったんだ。と、始めて知った。さらに遡って、チャンピオンとのトークバトルで、「負けたら切腹する。」と日本の武士のような発言をしていたのを聞いた。この人達には、何と似つかわしくない言葉なのだろうと思った。試合中、親が子供に「このままでは勝てないから、反則をやれ。」を言うのを、驚きながら見ていた。価値観が違うと言えばそれまでなのだが、私は「正しい事をやれ。」と言う親に育てられて、本当に良かったと思っている。

今日になって、そろそろ騒ぎは治まったかなと思ったら、見事にYouTubeの画像はことごとく消されていた。某TV局の圧力がかかったのだろう。惜しいな、こちらでだって、視聴率を稼げるのにと思った。

思えば幼い頃、丁度テレビを見始めた頃に、力道山のプロレスの試合が面白かった。一番夢中になったのは母で、「やっつけろ。」とか「わーーーっ」とか、自分も一緒になってTVの前で戦っていた。たたかれたり、突き飛ばされたりするので、危なくて近くでは見ていられなかった。必殺技の空手チョップを最初から使えば難なく勝てるのに、もう負けがこんでこれまでと言う時になって登場する。それが興行だと知らずに応援していた。地方都市にもプロレスの巡業はやってきた。友達が、「悪役レスラーと正義のレスラーが、仲良くキャッチボールしていた。」と言うのを聞いてから、段々とプロレス熱も冷めていった。力道山が亡くなって、急激に冷めていった。

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アンタ、誰?

2007-10-10 09:18:40 | 動物・自然
事務所の前に、見た事のない猫が座っている。痩せていて、汚れている大人の猫だ。人間を見ても逃げない。数メーターづつ位置を変えて、道路に座っていたけれど、ついに軒先の着いた入り口の前に腕を折り込んで座ってしまった。今まで、この付近に生息していた地域猫は、遠巻きに眺めている。追い払ったり、喧嘩しないのは、自分達が弱いからだ。特にダイヤなどは、雄のくせにいつも喧嘩で負けている。従って、よそ者が来ると、遠くから伺いを立てながら、目を離さずに見ているだけだ。その目は「どうか、これが夢であってくれますように。」と、現実逃避をしているだけなのだ。お陰で強い猫が現れると、被害は雌猫にも及ぶ。頭部を噛まれて、顔が変形するほど傷を負った猫もいた。何日も水しか舐めず、死ぬのかなと思った。未だに顔は変形したままである。

さて、そんな猫の事は彼らに任せておいて、我が家のキントトの話にしよう。カメラを向けられて、暴れるのは色変わりしたキントトだけでなく、「アンタを撮したりしてないよ。」と、レンズから離れている筈の黒い金魚だ。よく見ると、ヒレが変形している。あー、やっぱり1匹100円の「外かれ金魚」だものと思っている。成長する時に、何の障害も与えず、伸び伸びさせていた筈なのに、尾びれも胸びれもおかしい。アゲハチョウのサナギが羽化する時に、蜘蛛の巣に絡まって羽根が変形した時のようだ。

自分も撮されると思っている、自信過剰な黒いキントト



今日のキントト



黒いのは、やっぱりよく見えないね。全身黒なんけど、光によって鱗が金色に輝く事がある。それに下の方のヒレがちょいと金色がかっているだけだ。以前「白点病か!」と騒いだ時の白い点々は、ほっぺたに着いたまま、成長している。とにかく、水槽がせまい。


これは2007年5月18日時のキントト、買ってきてからほぼ1年の時のものだ。



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わぉっ!

2007-10-08 01:48:41 | 食べ物
郵政民営化が始まって、私宛の初めてのゆうパックが届いた。差出人を見ても・・・見当も・・・つかないみたいだ。住所を見ると・・・もしかして・・・もしかすると・・・あの方か。急いで開けてみた。トルコがぎっしり入っていた。わぉ~~!!

イズミル便りのyukacanさんのブログで、オクラの話題が出た。私は↓のコンヤのオクラスープの話をした。トルコのオクラと、日本のオクラとでは、まったく別物のように違う。コンヤのオクラスープは、地元の料理として有名らしく、yukacanさんも機会があれば作ってみたいと仰った。「もしオクラが見つかったら、送ってあげるね。」とも仰った。yukacanさんは、この10月に日本に帰郷している。でも、まさか私の名前も住所も知らない筈だし、どうして判ったんだろう。不思議だ。不思議だ。

オクラはなかなか見つからず、最後の日まで探してくれたらしい。そんな大事なオクラがこれなのだ!綺麗なネックレスみたいでしょ。真ん中にあるのは、ラベンダーのポプリの入ったポシェットで、とても良い香りがする。



トルコの八百屋の店先には、沢山の乾燥野菜が糸で吊されてあった。イチジクは元よりトマトや茄子も乾燥した物が売られている。オクラもそうだったのだろう。



yukacanさんのお土産の中には、ハーブ(セージと菩提樹)やナッツ、でっかいナツメも入っていた。このナツメは日本の物と較べて、本当に大きい。乾燥してこの大きさなら、生の時はどれくらいだったのかと驚く位である。食べるのが勿体ないね。
yukacanさん、どうもありがとうございます。







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オクラスープ

2007-10-07 20:33:43 | 食べ物
トルコにコンヤと言う街がある。イスラム教の中でも神秘主義者メヴラーナ・ジェラレディン・ルミによって提唱された、異色の宗教の栄えた街である。この宗教には独特の旋舞があって、目眩がして倒れるんじゃないかと思うくらい、白いでっかいワンピースのような服をきた男性達が、クルクル廻って踊って神と一緒になるのだそうだ。本物を見たいと思ったが、それは叶わずに、カッパドキアの舞踊芸団の踊りで、雰囲気を味わう事が出来た。私には霊感らしきものはないが、コンヤは透き通ったような清らかな感じを受けた街でもある。



丁度お昼前に、この街に着いて、メヴラーナ博物館(メヴラーナの柩も飾ってある)を見学した後、近くのレストランで昼食を取る事にした。



食事のメインは、やはりケバブ(羊肉の焼き肉)だったが、ケバブの香料が駄目だと言うメンバーが、メニューの中に野菜のスープと言う項目を見つけて注文する事になった。私も一緒に頼む事にした。それで、出て来たのが下の「オクラのスープ」だ。驚くほど小さなオクラ(1cmにも満たない)が沢山入っていた。私には美味しかったが、トルコの料理があわなかったメンバーは、せっかくの野菜スープにも拘わらず、苦手なオクラが入っていたので、またしても食べる事が出来なかった。旅行で食事があわないのは、本当に辛い事だと思う。



トルコの料理は、今まで私が考えていた料理とは味も作り方もまったく違う次元の物だった。私はカメラで、建物や街を重点的に撮る事だけを考えていたので、せっかくのトルコ料理を撮さずじまいだった。さすがにこのオクラスープは、初めての経験だったので、食べてる途中に撮す事に気づいたのである。そのせいで、スープの量は半分もしか入っていない。

食べ残しで失礼なのだが、もう一つ面白いデザートを紹介したい。カッパドキアの絨毯製作所近くのレストランで、胡桃(クルミ)のデザートが出た。なんと若い胡桃で皮も実も勿論中身も一緒に甘く煮付けたものだった。胡桃の硬い皮が食べられるなんて、本当に初体験なのである。ナイフで易々と切れるのだから、驚きだった。



食べ残しばっかりで、ちゃんとしたまともなのはないのかい!
それでは、トルコ航空の機内食をば・・・。



こんなのも。共に帰りの機内での食事。
寝ているばかりなので正直言って食べられない。



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セージ

2007-10-07 18:11:22 | 食べ物
イズミル便りのyukacanさんのお陰で、私が十数年前に横浜の中華街で買ったハーブの名前が判明した。yukacanさん、ありがとう!
その店では、ハーブの粗挽きが入った引き出しがいっぱい並んでいて、手当たり次第に袋に詰めて貰っていた。当時はカレーライスに凝っていて、市販のカレー粉を買わず、好き勝手にスパイスを入れては味見をしながら楽しんでいた。酒田でもある程度の種類は買えたのだが、せっかく横浜に来たのだもの、手に入らない物や珍しい物を買おうとしていた。ただ、不確かな記憶だけど、ハーブの名前の表示がカタカナや英語だった気がしなかった。

そんな風にして、帰宅し袋詰めのハーブを取り出したが、きちんと店で名前をメモしておけば良かったのに、ボンクラ頭で覚えたせいで、すっかり忘れ去っていて何の料理に使うのかも判らなくなっていた。中には、とてつもなく臭いハーブも入っていた。せっかく買ったのに、ついに料理には使わず、部屋の香料にして箱の中に鎮座して残ったのがセージである。

セージなら、パウダーになっているものは、カレーにもシチューにも使っていた。肉料理に合うハーブで、ソーセージはこのセージを入れて作るから名前が付いたとも言われている。それなのに、パウダーのセージと粗挽きのセージの香りは違っていた。粗挽きの方が数倍も香りは強い。その他に、yukacanさんのブログでは、風邪の予防にも効果があると書かれている。

yukacanさんの「イズミル便り」

そうだったのか。香りの記憶は確かなものだと思っていたけど、私の場合は案外そうでもなかったらしい。


今日のキントト。益々白くなっていく。背びれの赤も取れてしまった。



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ゴマ

2007-10-06 14:40:04 | 動物・自然
花が咲いてから外へ出しっ放しのゴマは、着実に実が着いてきた。(漢字で書くと回文みたいだね。)実の着き方は月見草に似ている。このサヤの中に小さなゴマが沢山入っているのだろう。母に見せると「あ、ゴマだね。」と言った。昔、実家の東側の畑に植えていたのだそうだ。身近な事は判らなくなっても、昔の事は覚えている。葉が枯れ気味になったら、刈って干してサヤを叩いてゴマを出すのだそうだ。「美味い物だよ。」と言う。自分の所で作った農作物は、きっと美味しかったに違いない。



10粒ほど植えた種も、最後には4本しか育たなかった。最初から畑に蒔いたのと違って、壺の中で発芽させたり鉢に植え替えたりしたのが原因だったろうと思う。




ゴマの葉が、オジギソウの様に葉を閉じる様子も、ついにカメラに撮す事が出来なかった。葉が大きく育ちすぎたのと、廻りが完全に暗くする事が出来なかったからだ。




今日のキントト。色が薄いオレンジがかって、このまま止まってくれれば綺麗なんだけど、一日一日色は抜けていく。やっぱり白くなるのかな。



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変化(へんげ)

2007-10-03 13:47:22 | 動物・自然
水槽の中に2匹の金魚がいる。昨年の5月20日の酒田祭に、同じ大きさのメダカと一緒に泳いでいた、黒い小さな魚を買ってきたのだ。以前から飼っていたメダカと一緒にすれば、少しは賑やかになるだろうと思っていた。本当はフナとか野生の物が欲しかったが、そんな魚は売られていなくて、ようやく見つけたのがこの金魚だった。出来れば、大きさもそのままに、メダカと仲良く暮らしてくれたらと願っていた。ところがどっこい、2匹の金魚は病気もせず、餌をたらふく食べ、スクスクと育っていった。

ある日、1匹のウロコがギラッと光ったように見えた。心なしか、所々が金色に輝いて見える。その内、それは目の錯覚ではなく、本当に色が変わっている事に気が着いた。時が経つ毎に金色の部分が赤く、ブザマな斑模様に変化してきた。そして、1ヶ月もしないで全身が赤くなってしまったではないか。赤い金魚なら買わなかったのに!!



三度三度の餌を食べ、適度な運動をし、2匹はどんどん成長していった。餌が足りなくなると、水草までも食いちぎり消化させる。水槽もこのままメダカと一緒では、メダカが餌として襲われてしまうとの思い、別の水槽へ引っ越しをさせた。デブだメタボだと悪口を言われながらも、2匹は成長し続け、取り分け赤い金魚は巨大化していった。



2匹は仲良しだ。狭い水槽の中を、ブンブン追いかけっこもする。片方は黒いままで、二回りも小さいが、虐められる風でもなくお互いがじゃれて遊んでいる様に見える。運動量も激しい。ザバーンとかドンと言う音も、時折聞こえる。硝子面にぶつかったり水を溢れさせたり、濾過器にぶち当たったりもしている。オイオイと言いながら眺めると、ウロコの一部が白く禿げているように見えた。



いいや、違った。ウロコが禿げているのではなく、色が所々白く変わって来ているのだ。日増しに白い斑が増え、ヒレも白くなって来る。



黒から赤に変化した時には、撮しておこうと言う気も起きなかったが、今回だけは「らっきー、ネタが出来た。」と思い、映像に収めるにした。今まで、人を人とも思わず、天真爛漫に育ち、人間の姿を見れば餌が貰えると寄ってきたのに、度重なるフラッシュに嫌気が差して、カメラを向けると暴れまくる様になった。お陰で水底に沈んでいたゴミが巻き上がり、美しく撮そうにも撮せない。




このまま変化が進むと、全身真っ白の金魚になるのだろうか。それとも毎年色が変わるのだろうか。
青とか緑とか・・・・それはそれで面白い。


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町で見かけた面白い物

2007-10-02 13:03:21 | 建築・都市・港
中尊寺の中にある、特別消防隊の消防車。最新鋭ではない所が味がある。カメラを向けると、2人の若い職員がワラワラとやって来たので、急いでシャッターを切る。中尊寺の金色堂は日本の国宝第一号だと言う。荒木先生が仰るには、北から順を追っていたら、たまたま岩手県に最初に国宝級の建造物があったからだと言う。本当かどうかは判らない。



一口に中尊寺と呼んではいるが、単独の寺ではない。幾つもの寺が集まって総称として呼んでいるのだそうだ。その参道を歩いていると、孟宗竹林への斜面が絡まった杉の根で階段のようになっていた。この杉自体も二-三百年の大木で、根も1-2本の物ではないだろう。まるで生きもののような斜面だった。



毛越寺の伽藍の礎石付近にあった松の木。何かに似ていないだろうか。私にはコカコーラのビンの形にそっくりに思えた。そう言えば中尊寺の売店に、昔懐かしいビン入りのコーラが自動販売機で売られていた。複雑な迷路のようにビンを誘導し、抜き取って栓を抜く代物だ。



昼食後解散となり、我々酒田方面隊は、ちょっと北に向きを変え「江差藤原の里」に行く事にした。Nさんは、まだ一度も見た事がないのだそうだ。日曜日だったので、丁度民俗芸能の鹿踊りが始まっていた。



この藤原の里は、遺跡を元にして建設されたのではなく、民間(商工会議所青年部)が中心になって、大きなイベント施設を造ったのである。明らかに新しい造り物なのだが、映画やNHKの大河ドラマのようなTV番組のロケに最適で、数々の作品がここから生まれている。日本各地で盛んに造られたイベント施設が、軒並み赤字で廃止されている中にあって、ここは単なる遊技娯楽施設ではなく、目的意識がはっきりしている為に生き残っているのだろう。施設の中の案内係の女性達の服装は、遠く平安時代の装いをしていた。私は数回ここに訪れていたのだが、今まで見落としていた施設の多い事に改めて気づかされた。映画村として活用し、一般にも公開するのは、今の時代にあった施設の使い方なのかも知れない。


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平泉・毛越寺(もうつうじ)

2007-10-02 12:42:44 | 建築・都市・港
平泉は京都と地形が似ているので、藤原氏はここに都を築いた。金鶏山を後景に、雄大な北上川を前面にして、中尊寺や毛越寺、無量光院を建立した。無量光院は宇治の平等院鳳凰堂を模して、少しづつ寸法を大きめに広げ作られたと言う。しかし現在は残っていない。特別史蹟として、跡地が残っているだけで、池も田んぼに変わっている。平安時代なので、極彩色の寝殿造りになっていたようだ。現在の郷土館の館長さんに案内を受け史蹟巡りを行った後、毛越寺に入る。



毛越寺は現在本殿になっている所にもお参りせず、特別史蹟になっている池の対岸に残っている礎石(建物の基礎石)を見に行く。この庭園の池自体が非常に美しい。



礎石しか残っていないが、本殿の左右には鐘楼と太鼓を突く為の建物が配置され、池の中には島もあり、実にゆったりとした時間の流れを味わう事が出来た。




池を3分の2程回った所にお堂があり、丁度お茶会を催していた。I さんの話だと裏千家らしい。一服所望する時間もなく、お点前をする女性の方々の和装を見ていた。そのお堂の手前には、小川が流れていて、時々ニュースで平安時代のいでたちをした男女が、歌を詠み短冊を川に浮かべた小さな船に乗せて流す場所だった。作り物の公園と違い、この水は湧き水なのか、綺麗な水が高台から流れ、池に注いでいた。

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平泉・中尊寺

2007-10-02 10:34:27 | 建築・都市・港
女性建築士の東北ブロック大会に参加する為に、岩手県平泉町へ出かけた。東北の小都市から小都市へ移動するには、電車は非常に不便なので、Iさんの運転する車に載せて貰う事にした。朝8時前に出発である。

奥州平泉と言えば、平安時代に藤原四代によって栄えた都だが、源義経を匿った事により頼朝に滅ばされた経緯を持つ。実は酒田市と平泉は浅からぬ因縁で結ばれているのだ。酒田は、城輪柵跡(きのわさくあと)と言う平安の遺跡が残っているように、出羽の国の国府として栄えたようだ。最上川の河口に位置し、港は最初は小さな漁村だったと聞く。頼朝に滅ばされた藤原氏の唯一の生き残り徳尼公(藤原秀衡の妹、または後室と言われている)を守り、36人の家臣が落ち延びた里が、酒田である。彼らはその後、廻船問屋などを商いとして活躍し、酒田を築いた36人衆として言い伝えられている。

酒田36人衆の詳細



平泉に着いた当日は、研究発表やら講演会が催されたが、翌日は朝から街並み、中尊寺や毛越寺を見学した。集合時間前に、ホテルの近くの千手院に行き、義経妻子の小さな2つの墓を訪れる。杉木立に囲まれた静かな石塔は苔むしており、ちょっと薄暗かったので写真には撮らなかった。(本当は妙な物が写るのが怖かったからだ。)上の写真は中尊寺の月見坂を登った所から見た北上川である。北上川は現在河川工事を行っており、遺跡に配慮して流れを変えているのだそうだ。





この石塔は重要文化財の願也就院宝塔で、四方に梵字が刻まれている。



鐘楼も古い。鐘は戦争中にも供出されなかったようだ。



近世能舞台としては、東日本唯一と言われる、白山神社の能楽堂である。平泉は世界遺産にノミネートしている。講演会で講師をされた平泉郷土館元館長の荒木伸介氏に説明していただいたのだが、彼本人は反対の意見の様だ。我々にその是非を問うた。メインとなる中尊寺は、頼朝に攻められて一度焼失している。他の世界遺産と比較してインパクトもないと言うのだ。金色堂は建築物ではなく、工芸品だと考えている様だ。私にはそうは思えなかった。判官贔屓ではないけれど、日本の文化遺産として誇らしいと思う。


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