無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

世界一と言われた映画館

2018-04-16 12:39:10 | 音楽・芸術・文学

グリーンハウスが存在した酒田で、先行上映された「世界一と言われた映画館」を総合文化センターに観に行った。14日には計3回の上映がある。その初回に入場したのだが、ホワイエに入ってすぐに大杉漣さんの献花台が設けられていた。

この映画の上映時間は60分強。山形ドキュメンタリー映画祭に間に合うようにと、短期間で作られた証言集である。中には良く知った方もおられたし、同級生の顔もあった。皆それぞれにグリーンハウスを思う気持ちは熱い。映画の開始前に流れたムーン・ライト・セレナーデは、単に音楽と言うよりも、グリーンハウス内の珈琲の香りと一緒に、あの華やかだった記憶を甦させる。

総合文化センターの劇場に集まった人は、年配の女性が多かった。40年前に失われた映画館を、若い人達が知らないのは道理だろう。スクリーンに映る写真や音楽、それに証言で、懐かしさを満喫していた。

 

初回の上映だったので、映画が始まる前の監督の挨拶と、終わった後に監督とプロデューサの対談を観ることが出来た。短期間でこの映画を作った為に、写真などの資料が少なかったこと、一部画面には映ったが、グリーンハウスの図面が平面図しか手に入らなかったことが悔やまれるようで、第2弾を作る為にも資料の提供が欲しいと話されていた。特に図面では立面図や断面図があれば、3Dでグリーンハウスを蘇らせることが出来るとの呼びかけがあった。私は帰り際に、A設計事務所を紹介した。構造設計の面から彼はグリーンハウスに携わっていたはずだから。ただ、昔のことゆえ、図面が残っているかは定かではない。

 

もしかすると、消防署に高さ関係のわかる図面が保管されているかも知れないと、プロデューサーの方は言っておられたが、A設計事務所と消防署で図面は見つかったのだろうか。

昭和53年に酒田市が編纂した「酒田大火の記録と復興への道」の中に、出火現場であるグリーンハウスの記事が載っている。その中に、消防署で作成したグリーンハウスの模型の写真があった。記事には図面が無くて、証言を集めて模型にしなければならなかったとある。この模型は現在も残っているだろうか。40年も昔のことだもの。

 

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