尾張旭市の愛知県森林公園でハイイロチョッキリ(コナラシギゾウムシ?)に出会った。チョッキリの仲間には、5月25日に載せたオトシブミのように葉で揺籃を作って子孫を残すのもいるが、ハイイロチョッキリは揺籃を作らず、コナラやクヌギなどのドングリの実に穴をあけて卵を産みつける。産卵後は実が付いている小枝ごと切り落とすから、孵化した幼虫はその実を食べて育ち、そのまま地中で冬を越すというから、親はなかなか賢い方法を知っているものだと感心する。
(訂正) ドングリの実が付いた小枝が落ちていたので、早合点してハイイロチョッキリと思っていたが、この画像の成虫は口が少し長めなので、もしかしたら同じ木に同居していたコナラシギゾウムシかもしれない。両者はよく似ているが、コナラシギゾウムシならドングリに穴をあけて卵を産むのは同じでも、小枝は切り落とさないという。


このドングリには既に穴が開いていたから、中にハイイロチョッキリの卵が産みつけられているのだろう。道端にこの小枝が落ちていたので頭上を見たら、垂れ下がった枝の葉裏に成虫が隠れていた。右側のドングリの穴はまだ新しいようで、切り落としたばかりだったのかもしれない。
