角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

超リアルな英国のスパイ映画「裏切りのサーカス」たまらないですよ。

2012-07-16 17:09:02 | 映画
さて、今日も映画。

イギリスのスパイと言えば真っ先に思い起こすのが、誰しも「007」ことジェームズ・ボンドでしょう。
超人的なプレイボーイスパイとして大活躍する物語の原作者はイアン・フレミング
イアン・フレミングは戦時中英国軍の情報部にいたとされ、その経験をもとに007を創造したと言われています。

そして、今日紹介するのは、荒唐無稽な007と対極の超リアルな英国スパイ映画「裏切りのサーカス」
「フォーラム八戸」で公開中です。

↓↓↓公式ホームページ
http://uragiri.gaga.ne.jp/


サーカスは「ボリジョイサーカス」のサーカスじゃぁ無いですよ。ちなみに。
イギリス情報局秘密情報部Secret Intelligence Service(略してSIS)のサーカス。
イギリス外務大臣の監督下にあり、よく知られるMI6は旧称なんですね。

原作はジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」

で、この原作者ジョン・ル・カレは東西冷戦下の「イギリス情報部ブリティッシュサーカス」に籍を置いていたため、自身の経験から書かれたと言われています。

なので、原作もすごくリアルで複雑なストーリーなんだけど、映画もかなり忠実に映像化しています。
ぶっちゃけ、先に原作読んでおかないと、かなり映画では混乱しちゃうかも。

そこで、上記の公式ホームページでは混乱しないよう、予習ページが。


さて、上の予習ページでもあるように、舞台は東西冷戦下のロンドン。
イギリス情報部を率いる、チーフ「コントロール」(ジョン・ハート)は、情報部幹部の5人の中にソ連の「もぐら(ダブルエージェント)」の存在を確信しているわけ。
中央:ジョン・ハート

で、もぐらの存在を知る人物とブダペストで接触する作戦に失敗。
コントロールとともに、守旧派ともくされた主人公ジョージ・スマイリーゲイリー・オールドマン)まで、情報部を追われることに。
ゲイリー・オールドマン

そして、失意のコントロールも変死。

しばらくして、外務省レイコン次官より「もぐら探し」を命じられるわけ。
コントロールとスマイリーの去った情報部幹部4人の中に敵のスパイもぐらがいるんですな。
情報部の幹部たち

スマイリーは同じく左遷組のピーター・ギラムベネディクト・カンバーバッチ)とともに、ホテルの一室にこもり、もぐら探しを始めるのですが・・・意外なもぐらの正体とは?
ベネディクト・カンバーバッチ

ベネディクト・カンバーバッチは前回紹介した現代版ホームズ「シャーロック」を演じている人。
http://pub.ne.jp/gwnhy613/?daily_id=20120709
映画でもほれぼれするカッコ良さで、いい味出してます。
実際、かなり地味なオジサン達の頭脳戦の中にあって、この人が唯一の華になってます(ホモの役だし)。

しかしやっぱこの映画の見所はゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ジョン・ハートら、英国中年俳優たちの渋い演技のアンサンブルでしょう。


そして、この俳優陣を指揮するのは、スウェーデンの映画監督トーマス・アルフレッドソン
銃撃戦もカーチェイスも無い、このリアルな老スパイ達の心理の戦いを奇をてらわない重厚な演出でまとめ、地味でも第一級のサスペンスエンターテイメントに仕上がっていると思います。

さて、「ティンカー(鋳掛け屋)」(アレリン)、「テイラー(仕立屋)」(ヘイドン)、「ソルジャー(兵隊)」(ブランド)、「プアマン(貧乏人)」(エスタヘイス)の中の誰がもぐらか・・・是非劇場でお確かめください。

おら正直もう一回見たいです。

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