まなびの途中

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色々な出会いがありました。
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学んだことを書いてまいります。

比べてどうか、という問題ではないかも。

2007年09月25日 | 教育、文化、少子化
ごめんなさい、これがニュースになってしまう意味がわからないんですが。

大学受験料と通信教育費を負担 水戸葵陵高

  水戸市の私立水戸葵陵(きりょう)高校が、一部の生徒の大学受験料を肩代わ
  りしたほか、通信教育の「Z会」の受講料も負担していたことが25日、分か
  った。受験料の肩代わりは進路指導に利用するデータ集めのためで、合格実績
  づくりが目的ではないとしている。

これは、学校の実績において「虚偽」であるから、ダメ?
虚偽を、学校側が「自作」しているから、ダメっていうこと?
なんて、まぁ、真剣に食いつく話題ではないかもしれませんが。
どちらの学校でも、
卒業生より、合格実績の人数が多いのは、当たり前の話しで、
そういうんだったら、「予備校」の合格実績の人数を足すと、
この国には、「少子化」の問題など、無い。

むしろ、問題なのは、こっち。

「全入」目前、意欲低下 5人に1人、勉強せず大学へ

  大学進学者の5人に1人が高校3年の時に家でほとんど勉強せず、2人に1人
  は勉強時間が2時間以下-。
  「大学全入時代」が目前に迫る中、高校生の深刻な勉強不足の実態が22日、
  平成17年度時点で高校3年だった生徒を対象に、東大の研究グループが実施
  した全国的な追跡調査で分かった。

  少子化や大学定員の増加に加え、推薦入試、アドミッション・オフィス(A
  O)入試の拡大などで受験競争の激しさが緩和されたことが、高校生の学習意
  欲の低下に影響しているとみられる。

よく、学校の勉強を、競争化とか、詰め込みとか、
そういう言い方でまとめようとする方がいますが、
子供の頃、何か目標を立てて、それに向かってプランニングをし、
達成するという、アチーブメント。
なかなか、経験できない。

もちろん集団経験として、文化祭とか、体育祭とか、
共同作業で、何かを作り上げる作業、こういうのはあります。
これも一つの「経験」。
実は、この作業こそ、何はおいても、真剣に「取組ます」ことが肝心。
意味を理解させることも重要。

のはずなんだけど、安っぽい学園モノにも登場する、よくあるプロット。
必ず、ひと騒動が持ち上がる。
これを乗り越えた集団が、絆を深め....、という世界は、
茶化されるようだが、とっても重要。

自分をコントロールするのにも、何らのオプションもなければ、
単純な思考回路、いわば、一つか二つの目線しかもっていないから、
「他人の理不尽」を飲み込めるなんて、
当然、ありえない。
文句も出るだろうし、懸命に努力する人間が「ババ」を引くのは当たり前、
出来上がったものに、カタルシスが来るかどうかなんて、
ほとんど無い。

できなければ、損害賠償も、品質保証もない世界だけに、
緩みっぱなしの世界なんだけど、
でも、こういう作業は、絶対に必要。

おためごかしはともかく、こういう人間関係は、知っておいたほうが良い。
ただ、目標なり、ミッションを集団で持つことは、
そして、曲がりなりにも完成させることは、
その本人が、何かを経験するということ、
この「プロセス」と「関わり」と「結果」に関して、
後々の意味、理解させておくこと、
これは、全然、無駄でない。

一方で、受験なんて、他人を巻き込む作業ではないから、
さらに、純粋に、結果が評価される。
唯一、学生の時期に、ストイックに結果を求められるジャンル。
だから、あらゆる言い訳、言い換え、自虐的な解説、自己防衛、正当化、
これで、子供たちは、必死にボキャブラリーが増えてくる。

もちろん、ご家庭様々。
様々な事情があって、短絡的な言い方はできないかもしれないが、
どういう事情があっても、社会では、一応、
この「結果出し」が、自分自身の大きな財産になるのは、自明。
社会的な評価を、さらに受ければ、非常に良いのだろうが、
叶わなくても、「検証できる」という経験が積めればOK。

それを学校側が、どのような目的で、操作、介入しようが、
100人いても、結果を出せるのは、何人いるのか?
まさに、子供を誉めたい気分です。
たいしたもんです。
そういう子には、Z会どころか、色々とサポートしてあげたいものです。

ええ、達成力をつけずに、大学という「施設」に、入ってくる。
もちろん、日々の成績がモノをいうわけで、
ある意味、それも、たいしたものですが、
「全入」できるという時代。
ぶらりと、チケットを買えば入れるという感覚。
これに近くなると、大変なことで、

なんで、ここまで、大学作っちゃうんだろうと、
不思議な国なんだなぁ日本は、と、感慨深く思ってしまいます。



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