まなびの途中

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色々な出会いがありました。
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年金問題の「本丸」は、本当は、どこ?

2007年06月18日 | 政治
まさに「鉄火場」状態の社会保険庁。
将来的に、日本年金機構として、装いを変え、
「新組織の発足に向けて、『業務改革』『職員の意識改革』『組織改革』を強力に
 推進し、国民の皆さんの信頼回復に尽くします。」

ということらしい。

でもね、今、多くの方々が、長官とか職員の問題に目が行ってますが、
さらに厚労省のマターとして、コムスン問題などに目が行ってますが、

「平成14年度末現在の厚生年金保険の積立金は137兆7千億円となっている。」

これ、本当に、あるんでしょうか?
  年金積立金は、平成12年度までは旧大蔵省資金運用部に全額義務預託され、長
  期固定金利で運用されていたが、財政投融資改革により、平成13年4月に預託
  義務が廃止され、厚生労働大臣が直接年金積立金を年金資金運用基金に寄託し
  て運用する仕組みとなった。
  ただし、平成20年度までは、年金積立金の一部は財務省財政融資資金に引き続
  き預託される。

財政投融資改革。
あれですね、一般会計とは別の、「母屋では粥をすすって、別室で牛肉を食べている」
ですっけ、そう表現された特別会計のことっすか?

確かに、旧厚生省は、年金福祉事業団ということで、ご存知のグリーンピア!
なんかで、大いに、「散財」してくださって、未だに、何のお咎めもなしですが、
あの、高速道路、鉄道、橋、ああ、国土交通省管轄ね、
郵政と年金、セットで、ながーーいこと、お役に立っていたはずです。

だから、そもそも、あるんでしょうか?
お金。

  平成14年度決算における厚生年金保険の収支状況は、基礎年金交付金等を控除
  した実質的な収入が29兆1千億円、実質的な支出が28兆7千億円となっており、
  収支差引残は3千億円となっている。

積立金が、結構な「支え」になっていて、
29兆円のうち、なんと3兆円は、「運用収入」でまかなっておりまして、
実質、運用していなければ、もう、「底が抜けている」状態なんです。

で、その運用益、あくまでも「益」ですから、元本はあるものとして、
考えておりますが、
確か、高速道路、天文学的な「借金」、45年かけて「返す」とされていますが、
ええ、どこに返すかって言うと、
年金、郵貯、そういうところに、大半世話になっているはずです。

さらに、地方自治体なんかが、第3セクターとかいって、
できもしない事業を、がんがんやった付け。
これも、お世話様になっているはずです。

えーっと、数字上はあるんですが、本当にあるんでしょうか?
国債の残高が540兆円とか言ってますが、
国債と、ひょっとして、「自転車操業」状態なんではないでしょうか?

最近、一時期は、そういう無駄遣いとか、運用の是非論など、
様々にございましたが、
結局、「いいように」使っちまった、議員さんも含め、
貸付金とか補助金などで、族議員といわれる方々の、
地方への「お土産」を含めて、
これこそ、屋台骨を揺るがしかねない、
大事だと。

で、組織を「別に作って」、今は、スケープゴートになってもらい、
解体目前の社会保険庁の職員の「密告」だと、噂されようとも、
ここが、一手に、「非難」を集中的に受けてくれれば、
そのモラリティーの「低い」原因が
本当にどこにあったのか、
当分は、誰も、大きな問題にせずに、済ませられるんじゃないかと。

どこぞの「年をめされたお嬢様が」
田中角栄の時代までが、いい政治だった、と仰っているようですが、
政治家に「金の使い方」の道しるべを、身をもって示した、
稀有な政治家だったことは、ええ、認めます。
でも、その時の「教え」が、今の日本を、大混乱にしている、
そのように思うのは、私だけでしょうか?

本当は、払う払わないとかいう問題だけでは、
済まされない状態になっているのでは、ないでしょうか?