まなびの途中

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学んだことを書いてまいります。

実は、白旗あげている厚労省、年金問題。

2007年06月07日 | 政治
昨日、報道ステーションで報道されていた内容。
話題沸騰中の「年金問題」だ。
さらに14000件ものデータが発覚し、その杜撰というか、
もう、誰の責任かなんていう問題を通り越して、
税金も含めて、
もともと、いい加減な「国」なんだ、ということが明白になった感じ。

もう、国民から「しょば代」を取るのは当たり前。
それをどう使おうが、「どんぶり勘定」。
全てを先送りしていく中で、
本当に、遠い昔のことまで、「出てきてしまった」。

まぁ、むしろ、こういうデータが、出てきたということが、
昨今の「モラリティー」からいって、
正常化されてきたんだなぁ、という方が正しい?
だって、以前だったら、確実に「世に出てこなかった」んじゃないの?

その番組で、面白い内容が報告されていた。
スゥエーデェンの年金事情。
国民に、毎年?報告書が届くと言う。
レターには、経済成長率が毎年2%アップすれば、
あなたの年金はいくら支給されます。
4%成長すれば、いくら支給されます。

こういうしっかりとした報告書を送付している。
いや、凄い。
もう国のあり方からして、意識が違うね。
日本では、鉄板で、こういう約束なんて、できやしません。

ところが、厚生労働省、なんか、謎な報告書を出しているらしい。
これが面白かった。
国民には、なんか、オレンジレターなる名称で、
納付状態を通知しているらしいが、
末尾に、「これからも納付をよろしくお願いいたします」
なんて、お前は「会費」なのか、
なんて文章を付け足しているらしいが、

厚労省が出したレポートでは、
今現在、年金、23万円前後が払われている。
現在45歳?の方が受給年齢の時の支給額の予想は なんと 28万円
現在20歳?の方が受給年齢の時の支給額の予想は なんと 37万円

これ、正式なレポートだそうです。

本当ですか?
まじっすか?
いやー、払わないと、まずいじゃないですか!

という反応が、当然、起こるし、もし、これを本当にこの国がやれるのであれば、
もう、公務員の人件費削減なって、
そんな細かいこと、2度と問題になんかしませんよ、
というくらい「衝撃的な」内容なんだが、

相変わらずだ。
その根拠となるデータ。笑った。

どうやら、この国は、今年より、毎年「成長」するというのが「大前提」。
さらにだ、凄いこと言っているぞ、この国の官僚は。
なんと、今年より、平均賃金が、毎年、同じ理由で、2.5%、
必ず上昇する!というのが「大前提」。
で、さらに、集めた「積立金」の運用。
これも毎年、4.5%の運用実績をあげられる!ということ。

昔、国交省が、道路利用調査なるデータを、臆面も無く「創作」してきたことを
明確に思い出したが、
まだ、この方々は、性懲りも無く、やっている。

これでいけば、何十年後には、国民の平均年収が1000万円を超える!
これで、38万円の支給って言ったら、
今の感覚で言えば、完全に「目減り」しているわけじゃん。
つまり、数字上、一見「ばら色」を見せときながら、
実は、「今の水準を維持することができません」
と、完全に「白旗」あげているってことじゃない。

いやいや、細かい内容なんて、どうせ、わかりっこないよ、
なんて感じで出したレポートなのかどうかわからないが、
あの国交省で、これくらいの交通需要がありますからと、
四国に4本つくったり、アクアラインつくったりした時よりも、
確実に、馬鹿にしている。

物価上昇率も、経済成長率も、そういう細かな所は拝見していないが、
仮にあったとしても、運用益4.5%?
絶対だな、絶対、できるってんだな!
5万件の行方不明の厚生年金データで、歴代社会保険庁長官を引っ張り出せ!
というくらいなんだから、
これで、4.5%を毎年出せなかったら、
どういう「責任」を取るというのだろうか。

いやー、こんな時に、つくづく、笑わせてくれる国だなって、
今、妙に、感心しちゃっています。