まなびの途中

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パチンコ店、30兆円産業、数字のからくり

2005年10月10日 | ギャンブル?
ちょっとした仕事柄、パチンコ店に関する本をいくつか読んだのだが、
この30兆円と言われる、巨大産業。
国民の医療総費用にも匹敵すると言われているが、
よくよく考えて見ると、なんだが、
この産業の売上は、ほぼ、お客の、賭け金、である。

普通の企業で考えてみると、100の売上のうち、
例えば、70%は、仕入れの原価。
これが、弁護士さんやら、税理士さんだと、100%、荒利ですが、
本来、30%が、荒利です。
IT関連だと、ソフトを作っている会社も、一応、ちゃんと原価計算しています。
70%は、人件費。ええ、結構、肉体労働らしいです。

ところが、パチンコ業界。
この原価が、多分無い。
どういうことかというと、100、売り上げた場合、
一般的に、85%から80%は、客に、戻す。
ギャンブルなんで、当たり前のことなんですが、
日に、1000万円の売上をあげる、パチンコ店。
ええそうなんです。一応、800万円は、客に戻します。
イベント日などでは、10%を切る、もしくは、正真正銘の赤字になる
こともあります。あくどい所だと、70%しか、「出さない」店もあります。

ということで、約、30兆円のうち、機械だとか、店舗、そして立地、
もちろん、特殊景品の景品代、周辺設備など、引いた、その約15%から
20%のお金で、捻出するわけです。
そして、社長のベンツも人件費も、コンサル代も、借り入れの返済費用も。

と言うわけで、この業界、4,5兆円産業で、いいんじゃないですか?
経常利益ですら、この中に入ってますから。

だって、もう一度、言いますが、日に1000万円、売り上げますが、
約800万円は、客に、返すんですよ。
そして、みなさんが、どうだが、わかりませんが、返された800万円のうち、
結構な金額が、ええ、翌日、私も含めてですが、
また、店に、入れに、いくわけですよ。
なんか、おかしいと、思いません?

もっと、変な例で言うと、
1000万円、預金をしましたが、当日、800万円、引き出しました。
が、その客は、翌日、また、1000万円、貯金をしに来て、すぐに、
800万円ひきだしました。
で、この業界は、2000万円の「売上がありました」っていうのかな。
400万円しか残高、ないでしょう?

同じことじゃない?
だから、前から、この30兆円産業って、不思議な言い方だなって、
思ってました。どれだけ、いいかげんな、延べで、総量を言ってるのかと。
もしかして、私が、間違っているのかしら?
だって、私なんぞ、年にすると、ひょっとして、600万円くらい、
使ってるけど、そんなに負けてるわけじゃない......。
勝ってるもん!
   すいません、そういうことじゃなくて、純粋に使ってるお金って、
年にすると、40万円くらい?ごめんなさい、見栄張りました、
60万円くらい?(変わらないって、つまり、負けてるってこと)
これが、売上なんじゃないの?