傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

藍田さんの散歩(2)

2009年02月02日 | 緩和ケア
つづき

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので補足しますと、

リクライニング式の車椅子の車輪は、座るだけの車椅子のように大きくありません。

小さくて、寝ていると遠いのです。

散歩の前に看護師さんから

「あまり移動しませんが。」

という前フリはうそのよう。

ぐんぐん進むし、自分でもこぐし。


私は汗をかきました。

だって、車いすはフラットになっているから腰をかがめないと押せないし、

酸素吸入器をガラガラ一緒に押さなきゃならないし。




あとで看護師さんに一連の話しをすると

「え~。うそ~。信じられない~!」と。

「いつもそんな感じじゃないんですか?」と聞いたら

大きな目を開けて大きく顔を横に振りました。

人が変わると、気持ちも変わるのでしょうか。


ほんの一瞬でも楽しんでもらえて、ほんと行って良かった。

行く前は『面倒だな』と思ったけど、ほんと行って良かった。

藍田さんありがとう。